不思議な話 その196 エジプトでの過去の人生を語った考古学者

前回の続き、イギリス人考古学者ドロシー・イーディの物語です。

結婚後、エジプトで、彼女の夫は夜中の彼女の変わった行動にしばしば、起こされます。彼女は真夜中にトランス状態となり、月明かりの中でひたすら紙にヒエログリフ(エジプトの象形文字)を書き続けました。彼女の奇妙な行動は、その後1年以上続き、書いた文章も70ページ以上にもなったそうです。彼女自身が、その時の様子を後に語った所によると、「不思議な魔力にとらえられたかのように、無意識のままの状態で古代エジプトのヒエログリフ語が語りかけられた。」のだそうです。私の前のブログで、過去世の言葉を急に話し出す、真性異言(ゼノグロッシア)や過去世の文章や霊の言葉を書き出す、オートマティスムという現象が彼女にも起こったのでしょうか?

余談ですが、霊や宇宙人などからのチャネリングをして言葉を聞いて無意識のうちに文章に書くという自動書記(オートマティスム)は、第1時大戦後、フランスの詩人アンドレ・ブルトンが起こした精神分析を取り入れた芸術運動で、1924年の「シュルレアリズム宣言」の起草によって超現実主義(シュルレアリズム)を創始しました。彼は、詩を作るのに実験的自動書記という天からイメージが降ってくるような作り方をしました。眠りながら言葉を綴ったり、高速で文章を書くとか、半ば眠った朦朧とした状態(トランス状態)で原稿用紙に単語を埋めます。美意識や倫理といった意識が邪魔をしない意外な文章創作を目指すのだそうです。無意識や意識下の世界を反映していると思われる文章や詩から、自分たちの過ごす現実の裏側や、内側にあるという現実である超現実が表現できるというものです。自己催眠や、病的状態の一種と考える解釈もあるそうです。その他のオートマティスムは前にブログに書いたダウジングや霊と交信?するというウィジャーボードです。


話をドロシー・イーディーに戻します。その自動書記のヒエログリフの文章ですが、その言葉は彼女によると、ホル・ラーと呼ばれる霊によって語られたドロシーの過去世について述べたものでした。ドロシーはこの話を夫に語らなかったため、夫は彼女を理解できずに苦しんだといいます。彼女のまわりには奇妙な事が起こって、ある日泊まりに来ていたエジプト人の夫の父親は、彼女のベッドにファラオが座っているのを見たと言って家を飛び出して逃げていったそうです。結婚から3年後に夫がイラクで教職に着いたことで彼女は彼についていかず、単身赴任となりました。彼女は息子とギザの大ピラミッドの近くに移り住み、テントで暮らしました。エジプト考古局で製図作成の仕事について、エジプト考古局の女性職員になりました。

その後20年にわたり、彼女はピラミッドや王墓の遺跡の発掘と記録の仕事をやり続けました。遺跡の製図の腕が良く、編集助手としての有能だった彼女は、エジプト学の発展に寄与しました。ドロシー・イーディは古代エジプト語を知っていて、古代エジプト美術の造形も深いと言われています。

1952年に48歳になったドロシーは、幼いころ教えられもしないのに夢に見た故郷のアビュドスに住んでいました。そこで、神殿の遺跡に向かうと、香を焚いて祈る日々を送っていました。彼女がエジプトにいながら過去世での故郷の土地に行かなかったのは、何かが自分を妨げていたのだと彼女は言っています。電気も通っておらず、水道もなかった、イスラム教の国で英語も話せる人のいない当時のアビュドスでの彼女の仕事を考古学局は、何回も彼女が希望するので、やむなく許可を与えました。その後は彼女は残りの人生を、その過去世の故郷で過ごしました。(このように、影響のあった過去世の場所に現世で行ったり住んだりすることはよくあります。大事な使命を持っている時は、特に過去世や前世の場所と同じところへ行きます。)

神殿で礼拝する日々を送っている彼女に現地の人々は、彼女を受け入れて暖かく接しました。彼女は動物にも不思議な共感能力を持ち(これは、古代エジプトで彼女が過去世に持っていた能力なのでしょう。たまに、過去世や前世の能力が、現世に出ることが有ります。)

アビュドスで、神殿の壁画のレリーフを記録する仕事について、彼女はセティ1世の神殿の庭の位置を言い当てました。その庭は彼女がまだエジプトについて知らなかった少女の時から、夢に出てきた庭でした。発掘作業員が彼女の指示に従って神殿付近を発掘すると、古代のたくさんの木の切り株が見つかりました。その後、彼女は北側で、地中に走るトンネルがあると言って掘らせると、実際にトンネルが出てきました。エジプト学の当時の学者エル・ゼイニ博士は、彼女の過去世のことについて当初は疑いを持っていましたが、、この発見以来、彼女の話を信じたようでした。彼女によるとこの神殿の地下には、まだ発見されていない秘密の文書の書庫があるのだそうです。それが発見されたら、古代の王家の秘密が更に解明されますね。

先程のエル・ゼイニ博士は彼女と親しかったのですが、ドロシー・イーディは誰にも打ち明けなかった彼女の過去世の秘密をゼイニ博士に打ち明けました。彼女が夜中に交信していたホル・ラーという霊から知らされた情報によると、彼女は過去世に「ベントレシュト」という古代エジプトの女神官だったというのです。過去世の女神官だった彼女は、ファラオのセティ1世と恋に落ちました。彼女は図らずも妊娠し、それは結婚もできないし女神官は純潔を保たなければならない、当時のその国のルールにも反しました。もし自分が妊娠しその父親がセティ1世であることがわかれば、裁判にかけられて、王の立場も悪くなると考え、彼女は自害しました。亡くなった愛するベントレシュトの亡骸を見て、王は彼女のことは忘れないと誓いました。

そして、1900年代の彼女が14歳位から、彼女の夢の中に、セティ1世が毎晩、彼女の夢枕に立ちました。セティ1世の魂は何千年もの間、生まれ変わらず霊となって、彼女のもとに来たのかもしれません。そして、博物館でミイラとなったセティ1世を見たときから、彼女のもとにその魂が寄り添っていたのかもしれません。ドロシーは彼に会えて嬉しかったのかもしれません。そして、結婚してエジプトに行くと、夫の父親に見られるほどはっきりとした姿になって、ファラオは50歳前後のハンサムな王の姿で現れました。彼女によると、セティが死後の世界から舞い戻ったのは、エジプトの冥界の神「アメンティ」の許可を得たからであり、二人はそのルールに従わなければならなかったそうです。そのルールが「期間」で、彼女が過去世の故郷に戻れる時期は決められていたのだそうです。(影響のある過去世では、その決められた期間、過去世の相手と現世でもかかわるということが、よくあります。過去世や前世と一緒にいた期間だけいるという場合もあり、逆に過去世で短かったので、現世で死ぬまで一緒ということもあります。)ドロシーがアビュドスの地に戻って、神官としての義務を現世で全うすれば、自分が死んだときの罪が許されて、セティ1世と結ばれることが出来るというのです。

彼女は1981年に77歳で亡くなりました。セティ1世が迎えに来て永遠に結ばれたのでしょうか?それとも、他の転生を繰り返し、また、魂の旅をするのでしょうか?次回も面白いテーマを探します。
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不思議な話 その195 死後の世界と前世、過去世

量子力学の世界では、死後の世界は理論的にありえるという研究がありました。アメリカのノースカロライナ州、ウェイク・フォレスト医科大学の量子物理学者ロバート・ランザ教授は、量子物理学の世界では、理論的には「死の世界」が存在すると言っています。意識中心主義の観点から、私達が死だと思っているものは、人間の意識が作り出した幻影だそうです。そうすると、死は私達が考えているような終着点ではなく、輪廻転生という考え方も証明できるかもしれません。

生命は私達が考えるような一列に並んだ存在でなく、それを超越したものと言えるそうです。私達が認識している空間と時間は、心の手段で、空間と時間が精神の構造物(精神、心が作り出したもの)であることが受け入れられれば、死や不死の考え方は空間や線上などの境界はなく、無限に存在するということになり、パラレルワールドの存在が可能となります。また、空間と時間が精神の構造物というのは、仏教の「色 即 是 空・空 即 是 色」(形あるものは本当は、無であり、無のものは、形がある。)の考え方にも近いような気がします。また、人生を3Dの立体映像に例えると空間を共有して各人の人生が畳み込まれていて、いろいろな人生のバージョンが存在する という考え方も有りかなと思います。

輪廻転生に関する女性考古学者の話です。ドロシー・イーディは1904年~1981年まで、77歳で亡くなった実在の女性です。3歳の時、ロンドンに住んでいたドロシー・イーディは階段から転落し、意識不明の状態になりました。駆けつけた医師により、一度死亡と宣告されますが、すぐに息を吹き返します。いわゆる、臨死体験ですね。このことがきっかけで、子供の頃の彼女は、毎晩同じ夢を見るようになったそうです。その夢の中では、果実のなった林がたくさんある庭と石の柱がたくさんある建物がよく出てきたそうです。両親に何度否定されても、子供のころのドロシーは夢の中に出てくる世界が自分の故郷だと言いはりました。

4歳になり、大英博物館を両親と訪れたドロシーは、そこで、エジプト展を見ます。彼女はガラスケースに入ったミイラのそばから離れなくなり、「この人達は私の仲間なのと」言い張るようになりました。普通のこどもはミイラは人間の死んだ姿で、干からびているので、見るのを怖がりますね。私も、子供の頃はミイラを見るのは怖かったです。おとなになってもミイラを見ていい気持ちはしません。ところが、ドロシーは変わったことを話し、両親を困らせたのです。そんなことがあってから、数ヶ月後、ドロシーは父親の買ってきた百科事典のロゼッタストーンの項目を読んで、自分は碑文の言語を知っていると言ったのです。

7歳になると、雑誌に掲載された古代エジプトの写真に、アビュドスにあるセティ1世の神殿を見つけて、彼女は、ここが家で住んでいたと主張し始めます。遺跡なので、まるで、遺跡になる前を知っていたように、どうして建物がこわれているのか、とか庭はどこへいったのかと尋ねたそうです。

成長するにつれて、ドロシーは、自分が過去の人生で、古代エジプト人だったという確信にとりつかれるようになりました。輪廻転生を研究する会に参加するようになりました。集会の知識だけでは満足行かないドロシーは、十代前半からいてもたってもいられず、エジプト学を学ぶようになりました。古代エジプトの美術研究家ウォーリス・バッジはドロシーにヒエログリフを教えました。

ドロシーは、27歳になった時、若いエジプト人の教師と出会い、恋に落ちました。そして、荷物をまとめて、彼とエジプトに向かい、エジプトに着くと、親に結婚を報告しました。エジプトに住んでからも、ドロシーは、古代エジプトにしか興味を持ちませんでした。彼女はカイロに住みたいという夫に反発して、夫婦関係が悪くなりました。彼女は、ピラミッドの見える場所に、住みたいと主張しました。間もなく夫婦には男の子が生まれましたが、彼女は夫の意志を聞かないで、子供に「セティと名付けました。セティという名前は、紀元前1300年頃の題19王朝の戦士として有名な王、セティ1世と同じ名前でした。これ以降ドロシーは、研究者仲間からオンム・セティ(これはセティの母という意味)と呼ばれました。

この後更に不思議なことが起こりますが、後半は次回に書きます。

不思議な話 その27 真性異言まとめと生まれ変わり題材の映画ークラウドアトラス ー

 もうDVDで販売されている「クラウドアトラス」(2012年)という映画を遅ればせながら、レンタルで借りました。生まれ変わりを題材としていて、偶然タイトルもアトラス研究所のアトラスが同じです。

 映画の内容は複雑怪奇で、あらすじをまとめることが困難なくらい込み入っています。原作監督ともにオシャウスキー姉弟です。トム・ハンクスもこの映画の制作にかかわっています。

 クラウドアトラスとは登場人物の一人、天才音楽家が作曲する交響曲の題名です。メインの主役はトム・ハンクスとハル・ベリーで各テーマごとに主役が違ってくるようなたくさんのエピソードがあります。

 時間の流れにそって描かれているわけではなく、各シーンが短すぎるので展開が早く、一回見ただけでは流れがつかみにくいです。舞台は1849年南太平洋の航海での船の上で毒を飲まされて病気になる前の主人公アダムユーイング(ジム・スタージェス)が密航者の黒人奴隷を助け、その後お金目当ての医者(トム・ハンクス)がお金目当てに毒を飲ませてアダムを殺そうとするのから、黒人奴隷はアダムを助けます。ここでは、奴隷の身分からの解放を暗示しています。

 俳優は皆一人5役も6役もやっていて、特殊メイクで同一人物とは分からない役者もいます。彼らは時代も性別も地位もこえて、善人悪人の違いも無く、生まれ変わっています。

 時代順にいうと、次は1936年イギリスの「クラウド・アトラス第六楽章」という名曲が若き無名の天才音楽
家によって生み出されます。彼は老音楽家の弟子となり住み込みで生活を助けてもらったりデビューの力になってもらったりします。

 この老作曲家がとても卑怯で嫌味な人で、若い作曲家を脅して、その名曲を、自分の作品にしようとします。ゲイである若い作曲家は徒弟関係の隷属から逃げようとして老作曲家を撃って、怪我をさせお尋ね者になり、恋人の男性が訪ねてくる直前に拳銃で命をたちます。

 1973年のカリフォルニアでは、原子力発電所の社長(ヒュー・グラント)が陰謀をたくらみ、研究所の博士が殺されることになるのですが、偶然エレベーターで博士(前の物語のゲイの音楽家の恋人が老人になった人)と知り合った女性記者(ハル・ベリー)が陰謀の秘密を知り、命を狙われながらも悪事を探っていきます。同じ研究所の職員(トム・ハンクス)は彼女に好意を抱きますが、彼は会社側に殺されます。ここでハル・ベーリー演じる女性記者と研究所の職員トム・ハンクスは男女を意識しますが、恋愛は成就しません。これはあとの未来の世界に生まれ変わる伏線となります。

 2012年イギリスで平凡な初老の編集者の男性が、大金持ちのお兄さんの妻と不倫したことから、老人を虐待気味の老人ホームに騙されて監禁されてしまい、そこから仲間と脱出する冒険?を描いています。これも隷属から自由になることを、象徴しているのかもしれません。

 2144年未来社会では、同じ顔のクローンソンミ451(ペ・ドゥナ)がネオ・ソウルという都市で、寝ている時以外働らかされるという悲惨な状況の中にいました。レジスタンス軍の男性に導かれ、そこから助けられ、革命軍の象徴のようになります。その後、いろいろな真実を知り、奴隷のクローンの身分から解放されますが、最後には彼も戦って亡くなり、彼女も為政者に捕まって処刑されます。

 その後の2321年、崩壊後の世界は文明が退化し原始生活のような暮らしを少数の生き残った人々がハワイでしています。人々はソンミを神様のように崇めて祀っています。

 主人公(トム・ハンクス)は人食い民族の長(ヒュー・ジャックマン)に友人とその子供を殺され、自分は怖くて彼らを助けられなかったことを悔やみます。文明と科学技術を保っている、プレッシェント(ハル・ベリー)たちの一族は、別の生活をしています。彼らは空飛ぶ円盤で移動します。そして、地球には未来がないので、別の惑星に移行する過去の先端技術を調べに神聖な山へ入ります。トム・ハンクス演じる主人公は、山の道の案内をします。過去世の縁の感情もあって、彼は、ハル・ベリー演じる美しく勇敢な女性を好きになります。彼らが村へ帰ると村は人食い人種に焼き討ちにあって、彼の妹もたくさんの人も亡くなっていました。唯一、彼の姪だけが隠れていて助かっており、彼は姪を命がけで助けます。

 最後のシーンは、二人が結婚していて、他の惑星に移住し、ものすごく年をとって、孫かひ孫か分からない大勢の子ども達に囲まれて幸せそうに、お話をしている場面で終わります。

 各物語は稚拙な内容ですがつながっていて、メビウスの輪のように、繰り返しているようにも思えます。これが、実際の生まれ変わりの構造にも近いところもあります。あらすじを一言で言うのは難困難で、映像で見たことを言葉で表現するのが難しい映画です。見た人の中でも好き嫌いがはっきりわかれる実験的映画だと思いました。上映時間は長すぎるように感じましたので、もっと余計な枝葉を切って、分かりやすくすることが可能かとも思います。私のあらすじも分かりにくいのではないかと思いますが・・・

 さて、真性異言のまとめですが、私の経験でも、相談に来たかたの子供さんが、生れる前の記憶を覚えていて話すという例を過去のブログでも書きました。ある子供は、お母さんが妊娠して早産の危険があったために病院に入院している時に、「枕元に行って、僕が選んでお母さんのおなかの中に入ったんだよ。」と話したのを、お母さんから聞きました。また、『前世を記憶する子供たち』では同じように、ある子供は前世の自分が死んだ時、その遺体を高みから見下ろしていたこと、それから、ちょうど通りかかった女性がいたのでついて行き、その女性を母親として生れて来た、と証言しました。母親のほうも、その遺体のあった場所にいたことを覚えていると証言したというケースがあるようです。

 これは中間生を経ていないようにも見えますが、中間生の時間は私たちの時間の流れとちがうので、きちんとシステム通りに中間生は瞬間でも経ているかもしれません。

 以上のような子供の証言に対して、成人後の過去世の想起は次のような仕方で起こることが多いといいます。
① 繰り返し見る夢
② 病気や薬物によって引き起こされる想起(事故で死にかける時なども入るのではないかと思います。)
③ 瞑想によるもの。(これはかなり熟練しないとできませんね。)
④ 強烈な感情体験時に想起が起きるもの。(すごい悲しみとか、怒りとか恐怖とか孤独感などでしょうか?)
⑤ 退行催眠によって現れてくるもの(これは何時も書いていますが、出てこない人の方が多いです。まず催眠に  かかるのには個人差があるし、そのなかで過去世、前世が出てくるのは10人に1人もいません。)

 これらによって、現れた想起は断片的で、事実の検証は難しいそうです。

 私の所に来た方で、そのシーンの断片を話していただき過去世の人生を出した例は、極めてたくさんあります。ステーィブンソンは証拠がないので、人に出してもらうことには懐疑的です。出す方の能力にも個人差があるので、研究者には疑問の目を向けられるのはしかたのないことです。他人の出した過去世は私には直接関わりの無いことですが、他の能力者のだしたのと内容が極めて近いこともありました。また、本人にしか分からない今の人生の関連したことを、リンクしている過去の人生の内容からわかってしまうこともよくあります。

 他に真性異言は「エクソシスト」などの映画や映画のもとになった実話でよく耳にします。とりつかれた人が知らないはずの古代のラテン語を話すとか、キリストの時代の古代アラム語を話すという例がたくさんあります。

 1933年16歳のハンガリー女性、ファルツアーデイ・イリスが41歳の労働者階級のルシアという女性に体に憑依されたということがあったようです。内気で上品なイリスはがさつで汚い言葉の掃除婦ルシアの人格に変わってしまったそうです。その人物がスペインに実在したか調べたところ、当時の調査能力では発見されなかったということですが、習ったことも無い下層階級のスペイン語をイリスは流暢にしゃべり、ネイテイブの人ともよどみなく会話したそうです。

 長くなったので次回は、真性異言のその他の例で、宇宙人と100回以上交信したというスイスの男性の話とその予言を調べてみましょう。 

不思議な話 その26真性異言(2)

 真性異言(学んだことのない外国語や意味不明な複雑な言語を操ること、超自然的な言語知識も含みます。)の続きです。

 『前世を記憶する子供たち』(1987年)を書いたイアン・スティーブソン博士はヴァージニア大学精神科教授で超心理学を研究していましたが、たしか、2010年ごろに亡くなったかと思います。彼は1960年にもう生まれ変わりに関する研究論文を発表していました。ワイズ博士の研究より前ですね。

 彼は実際の資料を面接と実地調査というフィールドワークで集め、大変根気よく40年間にわたって地道に研究を重ねました。2000を超える事例の中で、真性異言に関するものは、3例です。

 ジリアン・ポロックとジェニファー・ポロックは、1958年にイングランドで生れました。彼女達は双子でした。彼女らは、1957年に事故で亡くなった2人の姉、ジョアンナ(11歳で亡くなる)とジャクリーン(6歳で亡くなる)の生涯を記憶しているとしか思えない発言をしました。そして、亡くなった二人の生前使っていた所持品を見分けました。ジェニファーがジリアンに依存するという関係は、亡くなったジャクリーンが同じく亡くなった姉のジョアンナに依存するのに似ていました。

 ジェニファーは左の脇腹にあざがあり額に生まれつきの母斑がありました。彼女の生まれ変わりと思われるジャクリーンにも左の脇腹にあざがあり、額は3歳になってころんで同じところに傷跡ができました。この例は異言でなく身体的な痕跡の例ですね。


 1955年から1956年にかけて、英語を母語とするアメリカ人の匿名女性に夫の導入による催眠状態の中で、イェンセンという彼女の過去世の男性人格が登場したといいます。ただし、慎重なスティーブンソンは、その真偽の判断はしていません。その女性はユダヤ系の両親の元で育ち、フィラデルフィアで育っています。父親も母親もロシア系移民のユダヤ系アメリカ人です。この女性はスウェデン語を学んだことはないのに、退行催眠によって登場するイェンセンという過去世の人格は、スウェーデン語の母語話者と会話をすることが出来ました。イェンセンの話すスウェーデン語はノルウェーなまりがあったようで、過去世の自分が住んでいた場所や地名を明らかにしましたが、地名は変わることもあるので、特定出来なかったそうです。


 英語を母国語とするアメリカ女性ドローレス・ジェイが催眠状態にある時に登場した10代少女の人格で、母語話者とドイツ語で会話することが出来たといいます。ウェスト・バージニア州で生れ育ったドローレス本人はその州から出たことも無く、メソジスト教会の牧師であるキャロル・ジェイの妻で、信用もありました。教区の信者の治療の為に、催眠術を用いていた牧師が、妻に催眠術をかけたところ、ドイツ語を話すグレートヒェンという少女の人格が出てきて、ドイツ語を話しました。19世紀最後の25年くらいをドイツで生活した女性らしいのです。このセッションは19回も続きました。スティーブンソンはドローレスが話した内容を細かく分析しました。

 過去世か憑依かはっきりしない真性異言にインドのシャラーダの例があります。1941年インド、マハーラー
州ナーグプルに生れたウッタラ・フッダルという女性は、1970年からいくつかの身体的疾患により、ホメオパシー医の診察を受けるようになり、73年には入院しました。その際ヨガ行者が来て練習に参加した彼女は、自分の母語であるマラーティ語ではない遠く離れたベンガル語を話し始めました。彼女は過去世のベンガル州プルドワンで1800年代前半に生きたシャラーダの記憶がよみがえったのです。

 シャラーダは母を早く亡くしおばに育てられ、7歳の時に医者と結婚し、2回流産して3度目の妊娠の時に旅行先で花を摘んでいて右の指先を毒蛇にかまれ、意識を失ってそれ以後の記憶はないと彼女は母国語でない言葉でいうのです。シャラーダが出てくる時ウッタラの記憶はなかったそうです。シャラーダはウッタラとは違う好みで、身振り、生活習慣、食べ物の好みも別人格だったようです。

 過去世のシャラーダの爪はもちろん、舌や唇や口の中がどす黒くなり、「キング・コブラが私を噛んだ」というのですが、死んだという自覚はなかったそうです。彼女は自分が元いたところに帰り家族たちと再会したいと言って、実際にそれは実現したようです。

 次回は、真性異言と生まれ変わりのまとめ、さらに新しいテーマについて少し書きましょう。

不思議な話 その25 言葉の不思議ー真性異言など

 英語が小学校の基礎教育のカリキュラムに入ったりして、母国語の他に何カ国も操れたらいいなと多くの人は、考えがちですが、今回は言葉の不思議を探求してみましょう。前世や過去世と関係のあるものもあり、憑依などやエクソシスト(悪魔払い)と関係しているものもあり、いろいろな話が出てきます。

 まず、病気なのか、過去世からの影響なのかわからないものとして、「外国語様アクセント症候群」というものがあるそうです。私も最近知りました。

 例をあげると、ある朝ニュージーランドの女性が目覚めると、自分の話す言葉がイギリスの地方のなまりになっていたというのです。この女性はニュージーランド南部インバーカーギルに住む多発性硬化症患者のブランウィン・フォックスさんという方です。ある朝目覚めてみると、英国のスコットランドやウエールズ、ロンドン北部各地のなまりが混ざった英語を話していることに、彼女自身が気がつきました。彼女は祖父母の代からニュージーランドに住んでいて、英国には一度も行ったことがないそうです。

 病院へ行ってMRI検査をしたところ、後頭部の脳に損傷の形跡が2か所あったそうです。医師は、この脳の損傷がフォックスさんのなまりの原因である可能性が高いと診断した。でも治療法は今のところないといいます。

 フォックスさんの御主人は平凡な日常がちょっと明るくなったと前向きですが、フォックスさん本人は、友人に電話をかけると、イギリスなまりだとフォックスさんの名前をかたったいたずら電話だと思われて通話を切られてしまうそうです。また、地元の人と初めて話す人は、イギリスのどこから来たかと必ず尋ねられるそうです。

 アメリカのオレゴン州に住むやはり外国語様アクセント症候群になった当時56歳の女性は、歯科医院で手術を受けたところ、麻酔をかけてもらって治療されたのですが、麻酔が抜けると自分の言葉のアクセントが変わってしまったというのです。彼女はずっとアメリカで暮らしていたのですが、なんとイギリス風のアクセントになってしまいました。

 この例は脳の損傷ではありません。誰でも受けたことのある歯医者さんでの麻酔がきっかけになっています。麻酔が脳を損傷させるという話はあまり聞いたことがありませんが・・・麻酔や歯科治療の恐怖によって、ロックしてあった過去世か前世の記憶が呼び戻されたのかもしれません。たとえば、過去世で拷問にかけられて、歯をぬかれたとか、歯の治療は歴史上の過去では、専門家がやったわけではないこともあったので、歯を抜いて亡くなった過去世があったとか・・・

 今度は男性の話で、イギリスに住む81歳の老人が脳卒中で倒れて、3週間昏睡したあと、英語をすっかり忘れて、ウェールズ語をしゃべるようになったということです。彼は第二次大戦中にウェールズに疎開していたことがあったそうですが、ウェールズ語をきちんと勉強したことはないといいます。ウェールズ語やアイルランド語は、イギリス人からすると、外国人が話している英語と同じくらい違うものなのでしょう。

 オーストラリア南部のタスマニア島で生まれ育ったリアン・ロウさんは、自動車事故で背中とあごの骨を折る重傷を負いました。あごが徐々に治り始めたころ、とても強い薬を服用している為、言葉が不明瞭人ると言われました。回復したロウさんは、自分が話す言葉に強いフランス語なまりがあることに気付きました。このことが彼女の日常生活に影響を及ぼしました。ロウさんは、人と話すのが嫌になり、娘が彼女に変わって話してくれて、昼間は家にこもって、人があまり多くない夜間に外出するようになりました。ロウさんは、学校でフランス語を習ったことはありますが、フランスに行ったことがなく、フランスの友人も一人もいません。私も2年間フランス語を習いましたが、もちろん、フランス語の会話はできませんし、フランス語なまりもありません。多くの人はそうですね。オーストラリアの医師によると、この症候群はきわめてまれで、オーストラリアでは、2例目の発症だそうです

 もう一例はイギリスで、強い片頭痛に襲われた女性が、その後話す言葉が中国語なまりの英語になってしまい、困っているそうです。激しい頭痛を起こし救急車で病院に搬送されました。搬送中中国人のような英語を話していたといいます。さらに搬送先から義理の娘に電話をしましたが、娘は母だと認識できず、中国人からの電話だと思ったそうです。この例も過去世の何かが影響しているかもしれません。

 日本語なまりの英語ってどんなかんじでしょうか?まだ日本語なまりの英語を話す、ネイティブの英語圏の人はいないようですね。

 テーマの真性異言(しんせいいげん)-ゼノグロッシア/ゼノグロシーは学んだことのない外国語または意味不明の言語を操ることができる超自然的な言語知識、およびその現象をさすと定義されています。心理学の言葉で、宗教上の「異言」とは分けて考えます。

 心理学では、真性異言を朗唱型異言と、応答型異言にわけるそうです。朗唱型異言とは、知らないはずの言語を話したり、書いたりすることはできるが、それを使って母語の話者とコミュニケーションすることは出来ない場合で、真性異言の多くは、これだそうです。批判的な人は無意識に覚えた外国語が何かの拍子にでてきただけといって不思議なことでないと考える人もいます。もうひとつの応答型異言は母語話者と医師の疎通が出来る場合で研究対象になります。欧米でのカソリックの信者が悪魔がついたと言って、習ったこともないラテン語を話して神父と会話したりするのは、この応答型異言の1種ですね。

 長くなったので、次回退行催眠時の異言の例を見て行きましょう。


プロフィール

観音寺りえ

Author:観音寺りえ
アトラス研究所の観音寺りえです。

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住所: 東京都文京区千石4-37-10 
TEL: 03-3942-1341
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