超心理学ーその1

 今回から超心理学について、少し書きましょう。超心理学とは、心と物あるいは、心と心同士の相互作用を研究する学問だと言われています。研究対象はESP(extra-sensony perception)とサイコキネシス(念力)とされます。ESPにはテレパシー・予知・透視、サイコキネシスには念力でものを動かす、念力治療(心霊治療とも言いますね)念写、ポルターガイスト現象も入ります。それに付け加えて、臨死体験や体外離脱、前世・過去世記憶、それと心霊現象を入れるかどうか意見が分かれます。今回は心霊現象は超心理学にとりあげません。超常現象のテーマの時にとりあげるかもしれません。
 
 日本の超心理学研究はヨーロッパ、イギリス、ロシア、南北アメリカなどの国で研究が盛んで、それらの国々に比べて、100年以上遅れているそうです。目に見えないものを存在しないものと考える立場か、目に見えない何かがあるから調べてみようとする立場の違いですね。私がブログで書いたヨーロッパのブラバツキー夫人のカルト的な神智学から、超心理学研究に関して、欧米はずいぶん進歩したのではないかと思います。
 
 日本で超心理学研究が遅れた(というか全然とりあげられない)原因は、これも前に私のブログでも書いた福来友吉博士とその研究対象で協力者の御船千鶴子、長尾郁子、高橋貞子、三田光一(敬称を略させていただきます。)さんらのことがあるからかもしれません。念写実験を真摯に積み重ねてきた福来博士は、『透視と念写』を出版し、勤めていた東京帝国大学を休職となり、結果的に追放されました。その後は、博士は禅の研究やオカルト精神研究をして、真言宗の女子校の校長先生の職に就いたり、高野山大学の教授になりました。その後研究分野では、学会から干されてしまう可能性があったので、超心理学を研究しようとする人はほとんど出ませんでした。欧米では古くから研究されていて、欧米では有名な大学において博士号を出しているそうです。日本では、100年といわず200年早かったのかもしれませんね。

 現在日本では、大学では、明治大学の先生で、石川幹人教授というかたが唯一、メタ超心理学研究という形で超能力科学の歴史という観点からとりあげています。少し引用させてもらうと、孫引きですが、石川教授がジョン・ベロフという学者の『超心理学史』日本教文社(笠原敏雄訳)から引用して、デューク大学のマウスコプフ教授の講演内容も加味されているようです。それをまとめてみます。

 ルーツは中世ヨーロッパのルネッサンスにさかのぼるそうです。ヨーロッパでは、魔術やオカルト、錬金術が 学者によって、研究されました。ニュートンは前に書いたように錬金術の研究もしていました。魔術や錬金術から
医学、科学、化学、物理学、哲学などの学問が起こり体系づけられ、自然哲学から自然科学が生れました。占星術は学者の必須でした。ホッブズ、スピノザ、ライプニッツなどが、「科学」と「疑似科学」を区別する「境界設定」をして、超常現象研究のほとんどが軽視されて、科学から排除され差別されるという不幸な歴史をたどりました。日本は明治以降の西洋文明の影響をうけて、江戸時代よりもそういうことを受け入れなくなったのではと思います。よく言われるのは、電気という概念の無い時代にも、雷や静電気や身近に電気は存在していたのに、人間がそれを意識していなかったので、その当時は存在を知らなかったし、信じる人もいなかったわけです。今では電気を知らない人はほとんどいませんね。光子より早く動くタキオン粒子の存在も50年以上前ならだれも信じなかったでしょう。

 ヨーロッパの超心理学のルーツは18世紀のウィーンの医師アントン・メスメル氏が「動物磁気」という一種の生体エネルギーによって人間の健康が影響をうけるという理論に基づき、磁石や手かざしによって治療を行ったのが最初だそうです。磁石や手かざしで治療を行った患者の中でトランス状態になるものが現れて、それを無痛手術にも応用しました。これは、今ある催眠術の起源です。超心理学上の興味はこのトランス状態の患者が詳しいことはわかりませんが、しばしば高度のESP現象を起こしたそうです。メスメルは自らの行為を医学であると主張したそうです。その後、催眠術は精神科医の治療のツールになりましたね。

 各国の超心理学学会では「方法論は実験心理学の規範に準拠するとされています。外国でも超心理学に対する評価には幅があり、「科学と認められる」とする者や、「研究対象とする現象は存在しない」と全面否定するもの、「疑似科学の範疇をでない」とするものなどあるそうです。超心理学者は研究の対象が実在することを証明するのに労力を費やしています。前に書いたユングやフロイトも超心理学にかかわることもありました。

 「超心理学」ということばは1889年にドイツの美学者で心理学者のマックス・デソワールが作りました。超心理学の用語が一般化したのは、アメリカ合衆国のノースカロライナ州ダラムという場所にデューク大学があり、そこで初めて超心理学研究室が設置され、1927年スコットランド出身の心理学者ウィリアム・マクドゥーガルが教授となり、ラインがその後「超心理学」という用語をひろめたとされています。

 次回とその次は実験に頼りがちな超能力研究の実態と歴史、過去のテレパシー実験の話、私が透視をしていて感じたことなど書いていきたいと思います。
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精神科医アロイス・アルツハイマーと認知症その2

 前回とりあげたクレペリンの弟子で、ドイツの精神科医アロイス・アルツハイマー(1864年~1915年)について書きましょう。
 彼は医学を学びフランクフルト市立精神病院に勤務しました。その後、エミール・クレペリンの考えに賛同し、クレペリンのもとで、ルードヴィッヒ・マキシミリアン大学に勤めました。

 1901年に診察した、アウグステ・データ(46歳で発病、56歳で亡くなる)という嫉妬妄想と記憶力低下を主症状とする女性患者の症例を、アルツハイマーは1906年に南西ドイツ精神医学会に発表しました。これが、世界で最初の認知症患者だったようです。この症例は後に「アルツハイマー病」現在の「認知症」の基本概念となりました。その病気は100年以上たった今では一般的な症例となってしまいました。

 このアルツハイマーが詳細に記録したアルツハイマー病も疾患概念は、1910年のクレペリンの書いた精神医学の教科書でも大きく取り上げられ、医学界で評判になりました。現在でも多くの人がその医学薬学研究をして、治療法が開発されつつあります。

 今回は、前に書いた認知症の種類、アルツハイマー型認知症、と脳血管性認知症以外の認知症についてとりあげ、前は自分自身の予防について取り上げましたが、大切な家族がなった時の対策をあげたいと思います。認知症は急激な高齢化にともなって、患者数の激増があり、家族や個人のレベルをこえて大きな社会問題になりつつあります。

 アルツハイマーの後輩のフレデリック・レビーという病理学者は認知症の3番目に多い症例レビー小体型認知症を発見しました。彼はパーキンソン病患者に認知症がかなり高率で発症することから、亡くなった患者から変成した黒い神経細胞を発見しました。この小体は、レビー小体と名づけられ、ずっと後の現代になって、この小体はアルファ・レヌクレインというたんぱく質だということが分かりました。そして、大脳や脳のいろいろなところにレビー小体が発見されました。

 レビー小体型認知症は、初期に幻覚、幻聴が現れるそうです。レム睡眠中(ぐっすり寝ている時だと思うのですが)に寝言レベルではなく、叫んだり暴れたりするそうです。パーキンソン病に似て、動作がゆっくりになり、前かがみで歩いたり、歩行障害があることもあるようです。

 MRI等では、脳の委縮は軽く、徘徊も少ないそうです。数年で進行が早く高度認知症になり寝たきりになるそうです。レビー小体が蓄積し神経細胞が壊されるので、安易に初期にうつ病と間違えて、うつの薬を投薬すると症状がすすんでしまいます。

 レビー小体型だけでなく、アルツハイマー型も脳血管性も最初にうつ病に近い症状が出るので、うつ病と間違えて投薬すると、認知症には悪い影響がでるのではと思います。

 その他、認知症の種類分類で、割合はすくないですが、ピック病というのがあるそうです。これは、前頭葉や側頭葉が委縮する病気で、症状は身なりをかまわなくなり、社会に対して関心がうすれるようです。ごみ屋敷など片付けられない人の中の一部にこの原因があるかもしれませんね。その他、スーパーで万引きしても自覚がないとか、暴力的になるとか、同じものをいくつもいくつも買ってくる会話の内容が同じ繰り返しになるとかあるそうです。40代~50代に発症する若年性認知症の中にこの病気が多いようです。男女ともにかかるリスクは同程度だそうです。こういう病気をしらべていくとやはり、昔に比べて合成物や自然界になかった食べ物や、農薬や多くの化学物質からの被曝や環境かくらん物質との関連を切り離して考えることが出来ないと、強く思います。

 認知症の検査は、CTやMRIで画像診断がありますが、面接検査では、100から7ずつひいてけいさんしてもらうとか、「桜、サル、電車」などを記憶してもらいすぐ反復してもらうのと、会話の中で1~2分後にその単語をおぼえているか確認するとか、何年何月何日ですか、今どこにいますか、5種の道具を数秒見せて何があったか思いだしてもらうなど、全部で30点の配点をして、20点以下が経度認知症の傾向、低い点だと進んでいると判定するようです。

 認知症患者をかかえる家族は世話など肉体的にとても大変だと思います。それだけでなく、大切な家族が壊れて行くのを見なければいけない苦痛も大変なことだと思います。公的機関は、介護申請をして通ると、いろいろな面でのサポートはあります。1週間の内数日預かってもらうデイサービスや訪問介護、特養や地域支援センター、認知症向け老人ホームなどあります。

 家族がなんでもやってあげると認知症がすすむこともあるそうで、施設や病院に入ると認知症がやはりすすむこともあるので、よく考えて対処しなければなりませんね。一人暮らしの老人の数もこれからどんどんふえるので、国は、認知症対策と高齢者の対策を地域の公的機関と連携して総合的にすすめていかなくては、今のままでは多くの問題が出てくると思います。

 認知症が始まっても、いろいろな人や組織が生活をサポートしてあげて、人間らしい生を全うできる生き方ができればいいですね。

 次回はその他の心理学についてです。

エミール・クレペリンについてと、鬱について

 今、占いのプロになりたい人に、個人教授で、占いを教えています。四柱推命の基礎8回から10回、九星占術、基礎から5~6回、九星タロット3回、手相の基礎3~5回くらいで教えられます。(応用は別にカリキュラム組めます。)ご希望の方は、事務所のPCアドレスにお問い合わせいただくか、事務所の電話でお問い合わせください。

 私の得意分野は、透視と過去世、前世、来世、未来や体のリーディングですが、もちろん占術もできますので、ご利用ください。

 さて、今日のテーマは、精神科医のエミール・クレペリンです。あと数人心理学、精神科学の研究者について書いたら、超心理学、超常現象のシリーズに移る予定です。

 エミール・クレペリンは1852年に生まれ1926年に70歳で亡くなりました。彼はドイツの医者で、精神科医です。ドルパート大学、ハイデルベルク大学、ミュンヘン大学の教授をしました。日本での内田クレペリン検査という就職の時に作業能率を測る検査のもとになった、作業曲線を発見しました。クレペリン検査は受けた方も多いと思います。私も学生の時受けました。足し算を15分ずつ2回に分けてやって、仕事の作業効率をみるそうですが、この検査には、現在では賛否両論あって、やるたびに、結果が違うので、仕事の能率とは関係がないのでは、という人もいます。大企業では就職試験にまだやっているところも多いですが、一種の人物判定の方法の信仰のようなものですね。この検査の基本的な考え方は、健康で性格面、適性面に大きな偏りのない人に典型的に出現する曲線型を「定型曲線」として置いたうえで、その定型曲線との類似度やズレ、提携にあてはまらない曲線特徴の現れ方で、その人の性格や適性を見ようとします。

 鉄道やバス、自動車、航空機などの運転等への適性が曲線型と関連すると言われていますが、はっきりしません。研究も進んでいないのに、実用面ではさかんに使われています。

 この検査はいい結果が出るように訓練することが出来るそうで、ほとんど意味がないのでは、と考える人もたくさんいます。私もこのような検査で、人間の仕事の能力を知ることは、出来ないと思いますし、皆が同じことを要求される大量生産の時代の労働者とは、今の時代の働き方とちがってきています。大企業がこれを使ってしか仕事の作業能力を測れないのは、残念なことだと思います。インターンシップで実際の事務作業等をやってもらって作業適性を見た方がずっと役に立つと思います。また、今の時代では、企業を支える人とは、いわれた課題の作業をもくもくとこなすだけの人より、自分の頭で知恵を絞って、会社にとってより良い方法をみつけていける人ではないかと思います。


 話が横道にそれましたが、この日本の検査を考えたのは、1920年代に内田勇三郎という人でした。クレペリンが検査を作ったわけではないので、クレペリンの作業曲線の理論自体は目覚ましいものだったと思います。彼はフロイトと並ぶ精神医学史上の重要な人物で、精神病、精神障害の分類を体系化しました。彼の業績の最大のものは、双極性障害(そう鬱病)と精神分裂病(統合失調症 )の二大精神病を分類したことです。今の精神医学の流れの基礎を作りました。

クレペリンは、精神病のメカニズムを知るために、現代では無茶なことですが、1883年に薬で精神病を起こそうと考えました。クレペリンは1892年に薬物が精神作業に影響するという論文を発表しました。その後メスカリンや抗精神病薬のもとになる薬ができ、脳内麻薬などの解明が進みました。科学としての精神薬理学の基礎も作ったわけです。


 さて、クレペリンの発見した病理、そう鬱病ですが、今までの私のブログでも何回かとりあげました。私は、登頂の色で情緒面をおしはかるのですが、色が出ていない黒い状態が長く続くと、病的な鬱ではないかと考えます。でも私の所にいらした方では、ずっと黒でひどい鬱の状態という方は少なかったです。前にも言ったように、一時的に抑鬱状態で、色がでないことは、私自身でもあります。でも、その状態は永遠に続かない事をしっているので、自分の状態の気を変える方法も、私は知っています。

 今の最先端の医学で、2005年に日立製作所が作った光トポグラフィーで、医学史上初めて、鬱を眼で見えるようにしたようです。私が心の目でみている色と同じものかどうか分かりませんが、近赤外光脳計測装置で、近赤外光を用いて、頭皮上から脳機能をマッピングするそうです。当初は、言語機能の診断やてんかん検査に用いられたようですが、2009年にうつ状態の補助診断装置として厚生労働省から承認されたようです。
 
 2012年には日本で13か所の精神科で光トポグラフィーが導入されているそうです。血流の変化を測定することで、鬱病、統合失調症、双極性障害の診断をすることができるようになったそうですが、精神病の原因は血流だけの問題ではないので、これだけに頼るのは危険だと思います。診断の料金は16000円ですが、うつ病の患者さんが多いので、保険がきくようになるかもしれません。

 確かに脳の長い時間の虚血はうつを促すこともありますが、それなら、貧血や、起立性低血圧で脳に血が巡りにくい人は、皆、うつということになってしまいます。血液の関係を否定はできませんが、脳内の神経回路の中を流れる、電気と、それに関連した脳内の化学物質、化学物質の異常を引き起こした環境因子を考慮し、また、心と体と魂のアンバランスの複数の要因も考えて総合的に診断した方がいいのではと思います。

 次回また、クレペリンの弟子のアルツハイマーと続きを書きますね。

 

 

認知症の予防と対策・アドラー心理学まとめ

 今日はアドラーの心理学の補足とまとめをします。その前に前回から引き続き、認知症についてです。

 高齢化社会がどんどん進んでいますが、それにともなって、目立たず進行している問題に認知症があります。統計では65歳以上の高齢者の中で、認知症と診断されている人は、305万人、20年前の3倍だそうです。これは、65歳以上の高齢者約3000万人の1割だそうです。この305万人は治療や介護サービスの対象者だけの数字で、自宅で家族が見ていて、介護サービスを受けていない方々や、金銭上の問題で介護サービスを受けられない一人暮らしの人、または社会保障がない人の中で受けられない人を含んでいない数です。それと軽度の認知症の人を合わせると800万人にも上るのではと言われています。10年後には、1000万人を超えるかもしれません。なんと人口の1割にせまるかもしれないのです。高齢者の4人に1人は認知症になる可能性もあるのです。

 前に書いたアルツハイマー型認知症は、脳血管性認知症に比べると、3分の2つまり、2倍近くあるそうです。
認知症でよく言われる初期の症状は、朝や昼にどんな料理の何を食べたかを忘れることではなくて、食べたかどうかを忘れることだと言われます。また、離れて住んでいる家族に電話をした内容を忘れるのは物忘れで、電話をかけたこと自体を忘れて、その同じ用件を5分ごとに10回くらいかけてしまうのは、認知症の始まりです。

 アルツハイマー病は人によっては40代から始まるものもあります。ふつうは、高齢者70代以降がとても多いです。専門家によると、アルツハイマー病の特徴は、脳が縮まるつまり委縮することだそうです。記憶をつかさどる海馬が最初に委縮しやすいのです。だから、ちょっと前にご飯を食べたかどうかとか、電話をかけたかどうかという短期記憶から壊れて行くのですね。その原因は脳内にβアミロイド42というたんぱく質がたくさんたまり、脳の神経細胞が死滅するからだそうです。体はいろいろなところに仕掛けを隠していますね。

 アルツハイマーだった人の脳には、老人班というシミができるそうです。この老人班が周りの神経細胞を攻撃して、細胞死に追い込むのです。それに加えて、タウたんぱく質という正常でないたんぱくもβアミロイド42の味方をして、神経細胞を攻撃するのを助けます。まるで、永遠に生きられると思っている人に、あなたには寿命があるのですよ、と知らせているようです。

 初期に効くお薬は開発途上のようです。将来はワクチンのようなもので予防できるかもしれませんね。さて、2005年と2006年に認知症予防で発表された方法はフランスではケイセキ(silica)を多く含んだ水でアルミニウムの体内や脳内の蓄積を防ぐそうです。さっきのアミロイドはアルミニウムと関係があるのでしょうか?昔にアルミはなかったので、今は食品に紛れ込むのかもしれません。

 2006年のアメリカの研究では1週間に3回以上果物と野菜のジュースを飲む人は、1週間に1回以下の人よりアルツハイマー病の発病を76%すくなくしたそうです。もちろん、緑黄色の温野菜でも果物を直接食べても、お酒に強い人は赤ワインなどもアルツハイマー抑制効果があるようです。

 珈琲は1日3回くらいまでで多すぎるとその他の弊害があるかもしれません。最近の報告では、お酒も大酒をして酔いつぶれるまで飲むと認知症を近づけ、休肝日をもうけて、毎日なら、ビール350mlくらい、ワインならグラスに1杯120~150ml、カクテル1~2杯(40度のスピリッツ50mlくらい)なら認知を予防する効果もあると言うことです。喫煙は血管がめげるので、脳血管性認知が怖い気がします。チョコレートのポリフェノールも脳にいいと聞きました。少しカロリー高めですが。

 食べ物ではないですが、死ぬまで自分の歯で噛むというのは、脳にいいようです。総入れ歯になると、顎が小さくなり、噛む力が衰え、脳の委縮の一因になるそうです。歯を大切に・・・


 アメリカのアルツハイマー協会が「脳を守るための10か条」をかかげています。引用しますね。
1.健康は脳からです。
2.脳の健康は心臓から(心臓病、高血圧、脳卒中、糖尿病に注意)
3.自分の体の数値を知ろう。(体重、血圧、血糖値など)
4.脳に栄養を・・・脂肪控えめ、ビタミン多く(私見ですが朝を抜く人より食べている人の方がボケないし長寿です。)
5.体を動かす。(軽い運動か運動の嫌いな人は1日30分以上あるくこと)
6.心のジョギング(読む、書く、話す、新しいことを学ぶなど脳を刺激すること)
7.他の人とのつながりを
8.頭の怪我をしない。
9.健康な習慣を(酒の飲み過ぎ、たばこの吸いすぎ、そして、薬ののみすぎ、注意、アメリカなので麻薬を使わないようにというのもあります。)
10、前向きに考えること(脳を活性化できる。) 

 ここからは、私の考えですが、人間が昔より長寿になったから認知症がふえたのではないと考えています。やはり、戦後の食べ物がたとえば、農薬や保存料や着色料や添加物、甘味料、化学調味料、合成化学物質が、認知症に一役買っているのではないかと思います。貝原益軒をはじめとする江戸時代の長寿の人にボケという症状はあまり聞いたことがないように思うのですが・・・

 さて、私の考えた予防法ですが、頭をつかう学校の勉強や小学生がやっているような計算や漢字ドリルは認知症予防にはまったく効果がないと思います。大学の勉強、受身の講義を聴くというのもダメだと思います。記憶に頼る受験勉強もボケ防止にはなりません。 たとえば、大学の先生や、昔、学校の成績が良かったエリートといわれる人も関係なく認知は進行するからです。国の首相だった頭のいいと思われるサッチャー元首相も認知症になりました。俳優で大統領になったレーガン元米国大統領もそうです。

 私が考える防止に良いことは、手を使う職人さんのようなことを趣味でもいいからすることです。たとえば、だれでもできることは、料理を作ること、お酒の好きな人なら、カクテルを作ること、1000種以上の組み合わせで作ることが出来ます。地図を見ていろんな経路を行き方を変えて、1時間程度歩くこと。(これはお金がかかりませんね。)内容を考えて、文章やブログを書くこと。外国の言葉で外国の人とメールしたり、話したりすること。(言葉の脳の他の回路を使うかもしれません。)

 楽器を弾くこと。普段使わない脳の使い方をすること。たくさんの人と会って、それぞれ、違う内容の会話をすること。いろんなジャンルの歌を歌うこと。草花の種類を考えながら散歩をすること。日曜大工で物を作ること。車の運転はボケ防止にはなりません。マニュアル通り同じ動きをすることは、防止にはならないのです。同じ事務仕事を何十年もやることも脳にはあまり感心しないので、変化のあるスポーツや音楽、絵などの趣味で脳の別の所を使いましょう。男女で愛し合うこともボケ防止になると思います。もちろん、ストーカー行為を除く、人を好きになることもいいですね。以上私流の予防法でした。長くなってすみません。

 最後にアドラーの心理学のまとめです。私の覚え書きのようなものなので、「そんなのもう知っているよ」という方もいらっしゃると思いますが、ご容赦くださいね。

 1回目に書いた器官劣等性の意味ですが、具体的には体について、他の人と比べて客観的に劣っていること、たとえば私は度のひどい近眼なのですが、これを器官劣等性とするとその人はその器官劣等性をめぐって何らかの決断を迫られるそうです。コンタクトか眼鏡か?私は両方使っていますが、でも実際はもっと深刻なことが多いかもしれんせん。アドラーは人間の心理の中でも、劣等感というものに目をつけました。その人が習慣的に人より劣っていると思っているもので、これは人によって違うので、相対的ですね。昔の時代はやせていることが、食料が得られないとか、体が弱いとかで劣等感になったのに、今は、飽食の時代なので、太っていることが、劣等感になる人がいるとか、相対的ですよね。劣等感コンプレックスは劣等感を使って、ライフタスクから逃れようとすること。(心理学用語の合理化に近いのでは・・・たとえば、どうせ出世出来ないのだから、手をぬいて仕事をしようとか、自分は頭が悪いと親から言われたから、勉強してもムダだからしないとか・・・)アドラーは前向きな人なので、その人がその人のライフタスクを解決することを、勇気づけることを治療の一環として実践しました。これは、ほめて相手の気分を良くすることではないようです。

 アドラーの心理学の基本は5つあるそうで、「個人の主体性」と「目的論」と「全体論」と「社会統合論」と「仮想論」です。アドラーは全体としての個人が個体保存と種族保存、社会学的にはその所属の目標のために行動すると考えました。個人の主体的創造力に注目したのです。

 「社会統合論」とは人間は社会的動物であるから、人間の考えはすべて対人関係に影響を及ぼすという出発点に立って、人間が抱える問題はすべて対人関係上の問題であると考えます。その意味では社会的存在で、人間のすべての行動には、対人関係上の目的が存在している。社会に統合するというよりも、最初から社会的存在としてとらえて治療した方が良いという立場です。

 「仮想論」とは全体として個人は相対的マイナスから相対的プラスに向かって行動すると基本的には考えます。人間は自分がまるで相対的マイナスの状態にいると感じることがよくあるので、それを補償しようとするために、相対的にプラスの状態を目指しているかのように行動するので、これは認知心理学の先駆けの理論になったそうです。

 アドラー心理学の治療方法は、この基本理論に基づいて、来訪者の共同体感覚を育成することを目的にしました。共同体感覚についてはアドラーは「生まれつき備わった潜在的な可能性で、意識して育成されなければならない。それはちょうど、自転車に乗れるようになる練習と同じことである。自転車に乗れるようになるためには、実際に自転車に乗って練習しなければならない。最初はうまく乗れずに転んだりして失敗をくりかえすだろう。しかし、そのようにして練習をしていくうちに、特別に意識することなく自転車に乗れるようになるだろう。同様に、共同体感覚を成長させることは、それを机上で考えることでなく、自分の行動ひとつひとつについて、こうすることは自分の利益だけではなく相手のためになるだろうかとより大きな共同体のためになる方向をせんたくすることである。」と述べています。

 アドラーはライフスタイル分析をしました。その人が自分自身をどのような相対的マイナスの状態にあると考えているかを分析し、それを補償するためにどのようなプラスの状態を目指していて、それを達成するためにどのような手段を用いているかを分析します。

 アドラー心理学では治療やカウンセリングにおいて、人間の問題はすべて対人関係の問題であると考えるので、来談者が自分の資源や使える力をうまく工夫すれば、解決できるライフタスクであると考えました。

 来談者にとってのタスクをアドラーは3っつに分けました。
1.仕事のタスク・・・永続しない人間関係
2.交友のタスク・・・永続するが運命を共にしない人間関係
3.愛のタスク・・・永続し、運命を共にする人間関係

 アドラーによれば、「もう長い間、わたしは次のように確信している。それは、人生のすべての問題は、3つの主要な課題に分類することができる。すなはち、交友の課題、仕事の課題、愛の課題である。」

 このライフタスクを見ると、アドラーは善良な人であり、人間を性善説から見ていることがわかりますが、現代のような複雑な時代にあっては、彼の論をそのままあてはめるのが難しい点も多いです。しかし、認知主義や認知行動主義や短期的療法の現代心理学の基礎をアドラーが作ったことは確かなことです。現代でも学ぶべき点がたくさんあるようです。

 
 次回はクレぺリンとアルツハイマーです。 
プロフィール

観音寺りえ

Author:観音寺りえ
アトラス研究所の観音寺りえです。

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の方は当研究所 
住所: 東京都文京区千石4-37-10 
TEL: 03-3942-1341
まで。

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