不思議な話 その6 エジプトのアニの死者の書(2)

 前回の続き、エジプトの紀元前1250年ころ(年代は学者によって違いBC1400年代の人という説もあります。)に生きていたアニというファラオの書記官が作らせた死者の書のお話です。大英博物館からエジプトに派遣されたウォリス・バッジという人が、盗掘した商人から見せてもらって初めて、この書の価値に気付きました。それ以前からあるパピルスに書かれた死者の書は細かく切り取らればらばらに売られていたのですが、これは、全長24メートルの巻物がそのままの状態で保存されていて、三千二百数十年間、開封されていませんでした。

 1880年代のエジプトはイギリスとフランスの植民地だったので、この二つの国はライバル関係でした。当時のエジプトの博物館は名ばかりで、貴重な古代の美術品をきちんと保存できなかったようです。それで、イギリスとフランスはエジプトの古代のお宝の多くを黙って国外に持ち出しました。エジプトの国にとっては、盗まれたことになりますね。

 フランス人のユージーン・グレボーと言う人が当時のエジプト博物館の館長でした。大英博物館は、フランスがイギリスより先に価値あるものを発見すると、そのお宝をダメにすると考え、ウェッジのような口八丁な学者をエジプトに派遣しました。彼はアニの巻物と多くの墓の発掘物を買って、イギリスに帰ろうとしたところ、フランス人の館長グレボーに捕まり、盗みの罪で投獄されお宝は全部フランス側に取られてしまいました。

 イギリス側の抗議があったのか、彼は釈放され、戻ることができました。彼はそれで大人しくするどころか、発掘物の保管庫を見つけ、警備のエジプト人を食べ物に混ぜた眠り薬で眠らました。そして隣にあったホテルの壁を壊させてもらって、仲間と一緒にお宝を取り返し、ルクソール(古代ではテーベ)からすぐ船に乗って、フランスの追手より先にカイロへ逃げ、イギリスにアニの死者の書を含めたお宝を持ってくることが出来ました。

 彼は、その後結局、死者の書をイギリスでいくつかに切り分けて解読して本をたくさん書きました。その訳はあまり上手とはいえなかったそうです。エジプトにとっては迷惑な話ですが、凄い冒険をしてイギリスに渡ったのですね。彼はその後、大英博物館のエジプト担当の総責任者になりました。エジプトに関する本を150冊以上書きました。イギリスにおける古代エジプトブームの火付け役になったかもしれませんね。

 死者の書は古王国時代は壁に彫られ(ピラミッドテキスト)、中王国時代は石棺に彫られ(コフィンテキスト)、庶民ももてるようになった新王国時代は、お手頃なパピルスの巻物に書かれました。実はバッジ氏より先にドイツのエジプト学者レプシウスと言う人が、1842年に165章のパピルス文書をエジプト人の死者の書として、解説を出版していました。後の時代になるほどパピルスの巻物は安価になり庶民に普及し、埋葬される人が無くなってから空欄に名前を入れるという風になったそうです。

 アニの死者の書はドイツで書かれたよりも長い190章です。古代エジプト人は皆、来世を信じていました。死者の書は死んだ後、ヨミの国へ行く道しるべで、世界初の宗教書と言われています。エジプトでは、死んだ後に永遠の命を得るために様々な試練があると考えられていました。その試練に失敗すると、怪物に魂を食べられて自分が消えてしまうのです。エジプト人は、現世の死よりも、永遠の命を得られないで、自分が消えてしまうことの方を恐れました。死者の書は死者を来世でよみがえらせるのを助けるガイドブックでもあるのです。それは最初は、宗教者の神官が考えたストーリーだったかもしれません。古代では、お金持ちほど、良い死者の書が手に入るとされ、例えると「地獄の沙汰もお金次第」という雰囲気もあったのですね。

 古代エジプトの文化は真剣に、前向きに「死」を考える文化で、裕福なものは1年近くをかけ、そうでなくても、数か月でミイラにしてもらいました。貧しいものは、お墓も無くミイラにもなれず、死体はそのままの場合もあったようです。遺体をミイラにしたのは、来世での永遠の命を得たら来世を楽しむために肉体が必要だろうと考えたのです。東洋的な輪廻の思想のように、他のこれから生まれてくる肉体に新しく入るとは考えなかったのですね。
 
 ミイラの作り方は、遺体の内臓をすべて取り除き、心臓は加工して、遺体にもどします。最後に脳を抜いて、腐食を防ぐために樹脂をいれました。古代エジプト人は心臓をその人の精神や思考力が宿る一番大切な臓器と考えました。脳の働きはそれほど重要とは思わなかったのですね。そのあと遺体に腐りにくくする為に油を塗って布を巻きます。エジプトの気候も味方して、こうしてミイラができあがるのですね。

 古代エジプト人は、死んだ後永遠の楽園である来世にたどり着く前に、非常に危険な旅に出ると考えました。ミイラ化した心臓のかわりをするものが、スカラベという虫でした。スカラベ(ふんころがし)は地平線から上へと飛ぶので、命を得て天へ昇る象徴でした。心臓の代わりをするのが、ハートスカラベです。

 古代エジプト人は、自分の現世での悪い部分をさらけ出して、来世の楽園に行けなくなることを恐れました。神官はパピルスの死者の書さえあれば、旅の危険をその呪文で守ってくれると考えました。ハートスカラベに彫られた呪文でも守ってもらえると説きました。象形文字の呪文とともに絵が描かれ、死者がそれを使うと絵が動き出すのです。そして、絵文字である象形文字も動き出すと考えられ、危険な文字は二つに切断されて書かれました。まるで今のTVや携帯ゲームのようですね。

 死者は、来世の旅の初めに頭が犬、体が人間のアヌビス神に会い、死者の口をひらく。「口あけの儀式」をしてもらいます。目も耳も開けてもらい、それからいくつかの難関を乗り越えますが、死者にとっては、「死者の書」は最後の審判の広場へ行く地図でもあります。その書の呪文を使いながら、魔法を使って魔力のある相手を倒します。まるで、現代のRPGゲームのように各段階をクリアしていきます。

 死後の世界の最大の難関は、現世で悪いことをしていないと、申し開きをして、信じてもらうことで、相手が納得すれば、それは嘘でもいいのです。言葉での告白を「否定告白」といって、「私はこんな悪いことは犯していません。本当です。信じてください。」という内容です。これは42種類あって、ユダヤ教、キリスト教の十戒の元になりました。全部載せてみたいので長くなりますので後半は次回にしますね。


 
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超常現象 その5 ポルターガイスト(3) とエジプトのアニの死者の書

 今回はポルターガイストのまとめと、紀元前1250年ころ作られたとされる古代エジプト第19代王朝新王国時代に、書記だったアニという人がお金を出して作ってもらった「死者の書」について何回かに分けて書きたいと思います。その内容は今のゲームのように面白く、来世を信じていた古代エジプト人の考え方がよく分かります。

 さて、前半は、ポルターガイストのまとめです。1984年イギリスのチェスター付近ドドルストンのコッテージで発生したポルターガイスト現象をチェスターのポルターガイストといいます。この事件では、騒音が起きたり物体が飛んだりする通常のポルターガイスト現象に加えて、トーマス・ハーデンと名乗る霊の他、15の霊がコンピューターを通じて通信を送って来たそうです。この通信はコンピュターを換えたり、ソフトをチェックしても続いたといいます。

 すこしさかのぼりますが、1895年フランスのオブジャという所で、マリー・パスカレリというメイドと暮らす2人の老婦人の家でポルターガイストが発生しました。マリーがメイドをやめると、今までの事が嘘のように静まったといいます。

 1921年の4月8日、オーストラリアのグイラでは、ウイリアム・ボーウェンという人の家に石が降ってくるというポルターガイスト現象が発生しました。室内で降ったら超常現象ですが、屋外なら隕石かもしれませんね。

 隕石と言えば、ちょうど私のブログで1カ月弱前1月20日に茨城県沖の隕石の話を載せました。今回残念なことにロシアに約17メートル1千トン以上という大きな隕石が落ちました。大変なことでした。地元の方々は怖かったと思います。爆弾が落ちてきたと思った人もいたといいます。早く復旧して1000人単位の方の怪我が治りますように。

 話を戻します。オーストラリアでは石が落ちてくる超常現象が多いようで、1955年にもマヤヌップという所で、アボリジニのギルバート・スミスさんの小屋に石が降って来たそうです。1998年オーストラリアのハンプティ・ドウという場所で、石やナイフやスパナが降って来たそうです。その時、竜巻などはなかったのでしょうか?

 スイスでは、スタンスという所で、1860年から2年間、ポルターガイスト現象が起こったそうです。

 日本で最近起こった大きなポルターガイスト現象は、1999年、岐阜県富加町の町営住宅団地で起こった事件が有名です。当時のいくつかの番組で放送した情報では、食器やお皿が磁石式の食器棚が勝手に開いて、空中を飛んだそうです。磁器の茶碗が刃物で切断したように割れたそうです。

 玄関ドアの開く音がして、下駄箱が誰もいないのに一人で開いたそうです。TVのチャンネルが勝手に変わる、とかコンセントに差していないヘアードライヤーから熱風が出た。(こんなことは物理的にはあり得ませんね。)シャワーがかってに出る音がしたので行ってみると、水は止まっていて、床は濡れていた。家族の誰かが知らない女の人を室内で見た。窓のカーテンがひとりでに少しずつ上がって行った。

 この団地は新築で1999年の3月に入居して、4月に始まったそうです。ひどい時は24世帯のうち10世帯が避難したそうです。

 2000年にこの団地に祈祷師をよんでお祓いをしたそうですが、効果がなくポルターガイストは続いたそうです。TV局が設置したビデオにも音が録音されたということです。住民と町は祈祷料の支払いについて、対立したそうです。団地の1件だけでなくたくさんの住戸で起こり、家の配置の縦系統にでたり、真ん中付近の住戸に移動したそうです。11月の下旬に別の祈祷師をよび、12月には大体収まったといいます。

 対象の場所が移動して、これだけの数の住戸にポルターガイスト現象が起こるというのは、世界でも珍しいのではないでしょうか?

 この団地の24世帯の住人の内6世帯の家族が霊を目撃しているということでした。割合にしては25パーセントなので、多すぎるということです。霊感の強い人がたくさんいたからなのか、子供の中で現象と関係のある能力の子供がいたのか、磁場などの物理現象と関係しているのかは、いまだ謎ですね。


 次は大英博物館にあるエジプトのアニの死者の書についてです。数回特集をして、その後、また超常現象のテーマに戻りますね。余白があれば、同時に扱うこともあります。

 私は前のブログにも死者の書について、いくつかの国ごとに書きましたが、実はエジプトの「死者の書」は一つではなく、死後の世界の水先案内書で、埋葬されたお墓の数だけあったということを、最近知りました。

 ケーブルTVのヒストリーチャンネルで特集をしていて面白かったので、まとめてみますね。私の過去世のリーデイングでもエジプトは良く出てくるのですが、現代に続く西暦0年以降の文明以上の長い歴史がエジプトにはあるのですね。私の出したエジプトの過去世も紀元前3000年もあれば、BC1000年もあれば、植民地時代の近代のものもあります。紀元前2700年~2200年くらい(今から4500年以上前)から死者の書やエジプトの宗教観はあったらしいのです。

 中王国時代、紀元前2025年~1627年は豊かになり、王族だけでなく、貴族や富豪も自分の為の死者の書を作れるようになりました。紀元前1539年~1070年の新王国時代では、一般の市民も自分の死者の書を大枚のお金をはたいて作りました。いままでにエジプトの死者の書は2500点以上発見されているようです。これからもさらに発掘されると思います。

 さらに私が驚いたことには、ユダヤ教の十戒(人のしてはいけない10の戒め)や旧約聖書や新約聖書の天国や最後の審判のアイディアのもとはエジプトの死者の書ではないかというのです。もちろんイスラム教にも何らかの影響があるかもしれませんし、アジアの閻魔さまが死者の生前の行いに判定を下すという考え方にも影響しているかもしれません。それから、古代仏教の一部や後のチベット仏教の死者の書にも、絶対影響がないとは、いいきれません。人は古代から動いていますし、良いアイディアは国境を越えて意外と早く広まります。

 次回にBC1250年ころからつくられた当時のファラオの税務に関する書記でエリートのアニという人の死者の書について、1887年にそれを見つけてイギリスに持ち帰った、ウォリス・バッジという人についても一緒に書いて行きましょう。彼は映画のインディジョーンズのモデルになりそうなしたたかな学者で冒険家です。アニの死者の書は3300年あまり彼のミイラと一緒に墓に眠っていて、1877年に盗掘されて、初めて世に出ました。古代エジプトの象形文字ヒエログリフによる死んでから行く世界で使う、魔法の呪文の書です。150以上のカラーの鮮やかな絵も描かれています。その長さはなんと全長24メートルにもなるそうです。アニさんがいかに死後の世界にちからを入れていたかが、わかりますね。依頼して作るのに1年近く、彼の年収の半分以上だったといいます。死者の書の案内で、次々と難関をクリアして最後のボス?(難関)をパスすれば永遠の命を手にできるという目的の為に作られたようですが、詳しい事は次回に書きます。東洋的な来世観とも比べてみましょう。

金運の小話と超常現象 その4 -ポルターガイスト(2)

 今日は怖い話ばかりも何なので、最初は軽い小話で、身近なお金の話から・・・

 魂にとっては金運がある人生も、あまりない人生もその人生の遂行にとっては、お金のあるなしは、どちらも重大ではないのです。(死んでから行くところは物質のない世界なので、金持だった貧乏だったということは何の違いもありません。身分や地位の高い低いも問題ではありません。その点ではどの魂も平等ですね。)

 けれども、肉体をもっている現世の人間にとっては、大問題となります。そして、生まれ持って金運が良いとか悪いとか、自分で設定する場合もあります。お金は、設定した人生に必要だとされたら不思議と回ります。そして、額に汗したり、努力して稼いだお金は、人と比べて少なくても、本人にとって、大変価値のあるものになります。これに対して労せず手に入れたお金や、親から受け継いだ財産等は、額に汗したものではないので、水のように流れていきやすい性質もあります。そういうお金は気をつけなければなりませんね。またやたらに宝くじに当選しやすいとか、馬券などが当たりやすいとか、賭けごと等に強いというのは、超能力というよりも、その人の持って生まれた運やばくちの才に負うところが大きいです。能力者はそういうたぐいのお金の儲け方をはずす場合が多いです。欲に関わるモノには、天から与えられたギフトは効かないようです。

 幸福も必ずしもお金のあるなしに実は左右されないものですね。かえって宝くじに高額当選して、人生が思ってもみない方向に変わって、不幸せな感覚を味わう場合もあります。でも生きていくのには、ある程度のお金が必要ですね。私も含めて人間は物やお金を持ち始めるともっともっとと欲が出て、欲求のレベルが上がってしまうこともあります。そのとき、少し我慢しようという金銭や物欲に対するコントロールが出来るのが望ましいですね。

 金運を上げる話で面白いと思ったのは、お金にもキャラクターを持たせて、居心地の良い場所を作ってあげると増えてくるという話でした。誰もがもっていて、お金の居場所といえば、お財布ですね。お財布は年収の0.5%の価格ぐらいのものを持てばよいという話を聞きました。200万円なら、1万円くらいでしょうか?ちょっと高すぎると言われてしまうかもしれませんが、丈夫な良い財布を大切に使えば5年以上いはもつかもしれません。400万円くらいの人は2万円、600万円なら3万円、800万円なら4万円、1000万円なら5万円などです。

 お金を汚いものと毛嫌いすると、入って来にくいとか、逃げて行ってしまうとも言いますね。お金をくしゃくしゃにしたり、字を書いたり、小さく折りたたむのも逃げていきやすいといいます。長財布でのびのびと過ごさせてあげて、流れをストップさせないように、有効に使いながら物欲をコントロールしつつ使うと
また、入ってくるようです。投資も良いですが、ばくちに近い側面もあるので、気をつけなければなりませんね。「生きたお金の使い方をしろとか、お金に使われないで使うようにしろ。」とよく言われる言葉ですね。海外では、慈善という形でお金に余裕のある人は、生活の苦しい子供たちや、貧しい人に援助をします。イスラム教では、年収や財産の数パーセントを貧しい人々に与えるのが義務であるという考え方をします。確か、イスラム教は本来は人にお金を貸すのに利子をとってはいけないという教えがあったように記憶しています。スターウォーズの原作者で監督の68歳のジョージ・ルーカスさんはその映画の使用権をデイズニーに売ってその費用3240億円を全部貧しい子供や教育慈善団体に寄付したと聞きました。2015年にスターウォーズの新作が出来るらしいので、ファンには楽しみですね。

 さて、ポルターガイストの世界での事件の続きです。1848年のアメリカのニューヨーク州のフォックス姉妹事件では、3姉妹が霊と交信し、交信した霊の死体まで発見されましたが、ラップ音は子供たちが、膝の関節やものをたたいて鳴らしたいかさまだとも批判されました。姉妹は莫大なお金を手にしたといいます。彼らを信奉する信者までいたそうです。

 1850年にアメリカのストラトフォード、ヘルブス牧師の家で、ポルターガイストが発生しました。牧師が日曜日に教会からもどると、家族の服を使って、壁に絵のようなものが描かれていたといいます。

 1967年ドイツのローゼンハイムのポルターガイストはある小さな法律事務所で起こりました。電球がいきなり破裂したり、急に電話器がいくつも同時に鳴り出したり、通話中に突然切れたり、料金が異常に高くなったりしました。電気技師が調べましたが、異常はありませんでした。調査してもポルターガイストは収まらず、175キロもあった家具がひとりでに移動しました。これを調査した二人の物理学者は物理学では説明がつかないとしながらも、持続した時間の短い非周期的な力が原因だとしました。当時この事務所に勤めていた19歳のアンネ・マリーという女性が関係しているポルターガイスト現象であるという結論に達しました。アンネ・マリーが部屋に入ると電圧メーターの針が動いて、彼女が廊下を歩くと、天井の電気がチラチラし、それがカメラにもとらえられたといいます。アンネ・マリーが事務所を辞めると、ピタッと収まったといいます。また彼女の次の職場でも怪奇現象は起こったということです。

 1973年4月にイギリスのアバディーンでは、10歳の孫娘と暮らす2人の老婦人の家でポルターガイスト現象が発生し、家具が移動し、電灯のスイッチがついたり消えたりしたといいます。

 イギリスのエンフィールドという所で、1977年8月31日から1年2か月も夫人と4人の子供たちが住む町営住宅でポルターガイスト現象が発生しました。これと同じことが1999年、日本の町営住宅でも起こりました。

 その日本の現代の事件は記憶にある方も多いかもしれませんが、次回に書きましょう。

不思議な話ー超常現象 その3ーポルターガイスト(1)

 ポルターガイスト(poltergeist)は語源では、ドイツ語だそうで、polter(騒がしい)・geist(霊)という意味だそうです。幽霊屋敷内で起きる現象(浅野和三郎氏の定義)スピルバーグ監督の「ポルターガイスト」という題のホラー映画もありましたね。


 最近の研究では、アメリカの元西ジョージア大学教授のウイリアム・ロル博士(ポルターガイスト研究の第一人者)によって、ある特定の人物の周りで起きる現象をポルターガイストと定義付けたそうです。それは、短い時間の間に怪現象が起きることです。物が空中を飛んだり、バキという大きな音、ミシという木のきしむような音だったり、誰もいないところでのノックや足音だったり、ラップ音といわれる音がしたりしたそうです。台所で起こることが多く、皿や茶碗グラスやスプーンやフォークが飛ぶこともよく起こります。電気の点滅や電話の着信音など電気的機械的変化も含みます。現代ではコンピュターを通じてメッセージが送られてきたり、携帯電話に電話が来た例もあるそうです。

 ウイリアム・ロル博士によると、特定の人物がPSIの発信源となった「反復性偶発的PK(サイコキネシス)」と呼んでいます。

 これに対して、特定の人にからんでいるわけではなく、特定の場所に起こる怪現象をホーンティング(haunting)と博士は分けて分類しているようです。映画で「ホーンティング ハウス」という題のホラー映画もありましたね。ディズニーランドにもホーンテッドマンションというアトラクションがあります。あのアトラクションには創作の面白いストーリーがしっかりあるようなので、興味のある方は、検索してみてください。

 ポルターガイストで幽霊をみかけることもあるそうですが、基本的には現象を引き起こしていると思われる特定の人物の無意識下の超能力が引き起こすものではないかと思います。一方、ホーンティング現象は、場所についている地縛霊がひきおこすもので、心霊現象といえるでしょう。幽霊の姿が見えたとか、ノックの音や足音や、ドアや窓が人の手を触れないで開いたり閉まったり、居るはずのない人の声がしたり、部屋の空気が寒くなったり暑くなったりすることもあるそうです。
 
 16世紀から現代まで328のこの種の現象を集めたゴールドという人は、ポルターガイストとホーンテイングは両方の特徴をそなえるものと、境界がはっきりしないものを除いて、はっきりどちらかに分類できるそうです。

 けれども、私は、このどちらにも属さない、例えば、その部分の磁場の異常とか、何らかの電気的異常などの自然物理現象が原因のものもあるのではないかと考えています。中にはトリックもあるかもしれませんが、いくら調べても原因のわからないものも多いようです。

 さきほどのロル博士は、ホーンティングの場所に電磁波や地磁気の変化がみられることに注目して、家の下に断層の割れ目があってそこに水がたまって、雷や自然の電気が帯電し、巨大な電池などの役割をするペルティエ効果という現象が原因で起こるのではないかと考えました。例えると、巨大な電池の上に家が建っているようなもので、磁気が変化したり音が出たり、温度の変化(普通の室温より寒くなったり、暑くなったりする)と考えました。電気の変動が人間の脳に影響を与えて幻覚をみるのでは、と推測しました。

 ポルターガイストは人間の超能力が、関与していると考えられますが、ホーンテイング現象は、関与していないので、ロル博士は、「PSIの場」(超能力の場)とよび、昔そこに住んでいた人のPSIが場に記憶されるような効果を残し(残留思念とも言いますね)その当人が死亡したあともサイキック能力が発生するのでは、と考えました。

 一般的には地縛霊が現象を引き起こしているとすると、物を動かしたり音を鳴らしたり、声を出したりするのは、霊ということですが、科学者の立場から、霊の存在を証明できないので、残留記憶が電気か磁気に影響しこんな現象が起きたと考えたのでしょう。現代の科学では霊の存在を証明するのは一番厄介なことなのでしょう。

 次に、難しい理屈はしばらく置いておいて、羽仁礼氏の超常現象大辞典などから、世界で、過去に起こったポルターガイスト現象やホーンティング現象を古い順に、調べてみましょう。

 一番古い報告は、1661年から63年にイギリスのテッドワースで起きたポルターガイスト現象です。治安判事のジョン・モンペッソンが流れ者のドリールという人を逮捕し、ドリールから取り上げた太鼓を自分の屋敷に置いたところ、それ以来太鼓の音が部屋中に鳴り響いたり、誰も触れていないのに子供が空中に投げられたり、灰や排泄物等の汚いものがまき散らされたといいます。

 1741年から1747年に日本の江戸で、起きた事件は1839年に『古今雑談思出草子』に実話として書いてあります。
 評判所書役の大竹栄蔵という人が子供のころ、彼の父親が池尻村の娘を下働きに雇ったところ、怪現象が起こり始めたという記録があります。天井にすごい音がしたり、行燈が舞い上がったり、茶碗や皿などの食器が飛んだり、隣の部屋に食器が移動したりしました。現象は次第にエスカレートして、雇った男が台所の庭で玄米を石臼で精米中に、しばらく休んでいると石臼が垣根を飛び越え、座敷の庭に移動したということです。栄蔵の父親は困り果てていると、ある老人が怪現象のことを聞いて助言にきてくれました。その助言とは、もしも池尻村の娘を雇っているならば、すぐに村に帰した方が良いということでした、それに従ったところ、怪現象がぴたっととまったということでした。
 外国の近代、現代のポルターガイスト現象と全く同じようですね。

 日本の江戸時代、1818年~1829年に書かれた『遊歴雑記』にもうひとつあります。ある与力が池袋村出身の娘を下働きに雇い入れたところ、家の中に石が降ったり、戸棚の中の皿や鉢や椀がひとりでに飛び出して壊れたり、火鉢がひっくりかえったり、その火鉢の釜の蓋が飛んだりする現象があったと記されています。

 現代でポルターガイスト現象は思春期の少年少女のいるところで起こりやすい、特に少女の割合が高いという説と江戸時代の話はぴったり一致しますね。

 長くなったので、続きは次回に書きますね。


 
プロフィール

観音寺りえ

Author:観音寺りえ
アトラス研究所の観音寺りえです。

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住所: 東京都文京区千石4-37-10 
TEL: 03-3942-1341
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