不思議な話 その28 ビリー・マイヤー エノック予言 

 最新の真性異言の記事が2週間少し前にあったので、前座に引用してから宇宙人と交信して予言したとされるスイス人の農夫の男性について書きますね。

 まず、余談ですが、アメリカの「デザート・サン」(The Desert Sun)という新聞の記事2013年7月15日付にアメリカ人の男性が、意識不明になって、目覚めたら英語が話せなくなってスェーデン語しか話せない外国人になってしまったというニュースです。これは明らかに生まれ変わる前の記憶が戻ったか、亡くなった霊に憑依されたのかと疑ってしまうような不思議なニュースです。

 英語の記事をかいつまんでまとめると、アメリカのカリフォルニア州のパームスプリングのモーテルで、マイケル・ボートライト(61歳)という男性が2013年の2月に意識不明の状態で発見されました。警察は事件と考え、彼をデザート・リージョナル・メディカルセンターへ連れて行き、病院で目覚めた彼は、英語が全く話せず、スェーデン語で自分はヨハン・エクでそれ以外は何も覚えていないといいました。

 その後の調べで事件性はなく、彼のパスポートも、社会保障カードもカリフォルニアの身分証もありました。彼の所持品は地元のコアケラバーレイのテニスの試合用の服とラケットで、所持金は180ドルしかなく、持っていた銀行通帳には7ドルしか残っていなかったそうです。警察は行方不明リストを調べましたが、リストにはなく、名前から彼の息子と2回結婚して離婚した二人の元妻が呼ばれましたが、マイケルさんは皆を知らないと言っています。

 1カ月たって、3月に医者は彼を一過性健忘症によって、別人格がでたと発表しましたが、常識から考えて、英語を忘れてしまうことは、記憶喪失ではありえないことです。彼は若いころスェーデンにいたか旅行したのでは、と言われましたが、その記憶も分からず、子供のころスェーデンでの話をなつかしそうに、スェーデン語でしているそうです。彼はホームレスの避難所にいますが、アメリカでのお金の払い方や両替方法、交通機関の乗り方を覚えなければなりませんでした。(もちろん英語も習わなければならないでしょう。)

 彼は記者に「時々凄く悲しくなったり、腹が立ったりします。私は誰も知らないし、誰も認識できない。」と言っています。記者は彼は過去も未来も不確かなものになってしまったと書いています。

 これは憑依というよりは、過去世か前世の記憶している人格と現世の人格が何らかの脳の故障で入れ替わってしまった例ではないかと思います。ほとんど起こらない生まれ変わりの情報のミスリードですね。

 それでは、今日の本題、またまたさらに不思議な人、ビリー・マイヤーについてです。真性異言を調べていて目に付いたので、もっと古くから知っている方もいるでしょう。彼は異星人から教えてもらったというエノック予言と言うかなり具体的な予言もしているのです。宇宙人と交信したということは、悪いことではないのですが、その証拠をねつ造していたのではという点で信用されなくなってしまいました。

 彼は、1937年2月3日にスイスのビューラッハという所で7人兄弟の二男として生れました。ちょうどアダムスキー型UFOのアダムスキーの次に宇宙人と接触したと話題になりました。彼は1942年に4歳くらいの時にUFOを目撃して以来、100回以上宇宙人と接触しているというのです。UFOの写真は、1975年に自宅近くを散歩中に円盤型のUFO3機を目撃して、自宅に戻り写真を撮り、自宅近くに着陸したその乗り物から出てきた宇宙人も撮影したというのです。驚いたマイヤーさんに宇宙人が彼らの言葉で話しかけてきたが、彼は始めて聞く言葉なのにその意味がわかり、テレパシーのように意志の疎通が出来たというのです。

 彼は100回以上コンタクトをとり、100枚以上の写真を撮り、300ページに及ぶ会話記録をとったというのですが、宇宙人が地球人と何ら変わらない外見で、女性でアメリカのニュース番組に出ている女の人に顔が似ているということで批判されました。

 マイヤーさんは、地球から400光年離れた、プレアデス星団からやってきた記憶があると、言っています。彼は自分が前世においてプレアデス星人だったというのです。そして、彼はこの地球上にプレアデス星人だった生まれ変わりの人が多数いるというのです。プレアデス星ではあるとき、核爆発を起こし居住不可能な星になってしまって、移住できる星を求めてさまよったというのです。

 その宇宙人の技術は、400光年離れた地球まで来るのに7時間くらいだということです。UFO研究家や科学者が彼をインチキだと言っている人も多いですが、金属サンプルや宇宙船着陸の後、録音テープ、写真は本物と思われるという専門家もいます。

 彼がノストラダムスや他の予言者に比べて全面的に批判される理由の一つとして、彼がスイスでフィグという団体をつくり、それがプレアデス人からのメッセージを伝える団体で、キリスト教の神は人間が創造したもので実際にはいないと否定しているのに対して、欧米は、特にアメリカはキリスト教の信者が多いので、嫌らわれたのではないかと思います。ノストラダムスはユダヤ人ですが、宗教裁判を気にしてか、キリスト教を支持していました。カルト教祖でもキリスト教に反対しすぎると、アメリカでは風あたりが強くなるようです。大統領選でさえ、主流のキリスト教の宗派ににらまれると当選が難しくなります。

 プレアデス星は若い星で、推定で6000万年しかたっていないので、年齢が何十億年の地球より文明が発達しているのはおかしいと批判する人もいますが、それは子供の理屈です。地球より古い星でも、知的生命体のいない星はたくさんあるし、若い星でももっと進んだ文明の生命体の星もたくさんあるものと思います。人類の歴史もたった数十万年くらいですから・・・

 長くなったので次回は、エノック予言の中身と他のヨーロッパの予言を書いてみましょう。
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不思議な話 その27 真性異言まとめと生まれ変わり題材の映画ークラウドアトラス ー

 もうDVDで販売されている「クラウドアトラス」(2012年)という映画を遅ればせながら、レンタルで借りました。生まれ変わりを題材としていて、偶然タイトルもアトラス研究所のアトラスが同じです。

 映画の内容は複雑怪奇で、あらすじをまとめることが困難なくらい込み入っています。原作監督ともにオシャウスキー姉弟です。トム・ハンクスもこの映画の制作にかかわっています。

 クラウドアトラスとは登場人物の一人、天才音楽家が作曲する交響曲の題名です。メインの主役はトム・ハンクスとハル・ベリーで各テーマごとに主役が違ってくるようなたくさんのエピソードがあります。

 時間の流れにそって描かれているわけではなく、各シーンが短すぎるので展開が早く、一回見ただけでは流れがつかみにくいです。舞台は1849年南太平洋の航海での船の上で毒を飲まされて病気になる前の主人公アダムユーイング(ジム・スタージェス)が密航者の黒人奴隷を助け、その後お金目当ての医者(トム・ハンクス)がお金目当てに毒を飲ませてアダムを殺そうとするのから、黒人奴隷はアダムを助けます。ここでは、奴隷の身分からの解放を暗示しています。

 俳優は皆一人5役も6役もやっていて、特殊メイクで同一人物とは分からない役者もいます。彼らは時代も性別も地位もこえて、善人悪人の違いも無く、生まれ変わっています。

 時代順にいうと、次は1936年イギリスの「クラウド・アトラス第六楽章」という名曲が若き無名の天才音楽
家によって生み出されます。彼は老音楽家の弟子となり住み込みで生活を助けてもらったりデビューの力になってもらったりします。

 この老作曲家がとても卑怯で嫌味な人で、若い作曲家を脅して、その名曲を、自分の作品にしようとします。ゲイである若い作曲家は徒弟関係の隷属から逃げようとして老作曲家を撃って、怪我をさせお尋ね者になり、恋人の男性が訪ねてくる直前に拳銃で命をたちます。

 1973年のカリフォルニアでは、原子力発電所の社長(ヒュー・グラント)が陰謀をたくらみ、研究所の博士が殺されることになるのですが、偶然エレベーターで博士(前の物語のゲイの音楽家の恋人が老人になった人)と知り合った女性記者(ハル・ベリー)が陰謀の秘密を知り、命を狙われながらも悪事を探っていきます。同じ研究所の職員(トム・ハンクス)は彼女に好意を抱きますが、彼は会社側に殺されます。ここでハル・ベーリー演じる女性記者と研究所の職員トム・ハンクスは男女を意識しますが、恋愛は成就しません。これはあとの未来の世界に生まれ変わる伏線となります。

 2012年イギリスで平凡な初老の編集者の男性が、大金持ちのお兄さんの妻と不倫したことから、老人を虐待気味の老人ホームに騙されて監禁されてしまい、そこから仲間と脱出する冒険?を描いています。これも隷属から自由になることを、象徴しているのかもしれません。

 2144年未来社会では、同じ顔のクローンソンミ451(ペ・ドゥナ)がネオ・ソウルという都市で、寝ている時以外働らかされるという悲惨な状況の中にいました。レジスタンス軍の男性に導かれ、そこから助けられ、革命軍の象徴のようになります。その後、いろいろな真実を知り、奴隷のクローンの身分から解放されますが、最後には彼も戦って亡くなり、彼女も為政者に捕まって処刑されます。

 その後の2321年、崩壊後の世界は文明が退化し原始生活のような暮らしを少数の生き残った人々がハワイでしています。人々はソンミを神様のように崇めて祀っています。

 主人公(トム・ハンクス)は人食い民族の長(ヒュー・ジャックマン)に友人とその子供を殺され、自分は怖くて彼らを助けられなかったことを悔やみます。文明と科学技術を保っている、プレッシェント(ハル・ベリー)たちの一族は、別の生活をしています。彼らは空飛ぶ円盤で移動します。そして、地球には未来がないので、別の惑星に移行する過去の先端技術を調べに神聖な山へ入ります。トム・ハンクス演じる主人公は、山の道の案内をします。過去世の縁の感情もあって、彼は、ハル・ベリー演じる美しく勇敢な女性を好きになります。彼らが村へ帰ると村は人食い人種に焼き討ちにあって、彼の妹もたくさんの人も亡くなっていました。唯一、彼の姪だけが隠れていて助かっており、彼は姪を命がけで助けます。

 最後のシーンは、二人が結婚していて、他の惑星に移住し、ものすごく年をとって、孫かひ孫か分からない大勢の子ども達に囲まれて幸せそうに、お話をしている場面で終わります。

 各物語は稚拙な内容ですがつながっていて、メビウスの輪のように、繰り返しているようにも思えます。これが、実際の生まれ変わりの構造にも近いところもあります。あらすじを一言で言うのは難困難で、映像で見たことを言葉で表現するのが難しい映画です。見た人の中でも好き嫌いがはっきりわかれる実験的映画だと思いました。上映時間は長すぎるように感じましたので、もっと余計な枝葉を切って、分かりやすくすることが可能かとも思います。私のあらすじも分かりにくいのではないかと思いますが・・・

 さて、真性異言のまとめですが、私の経験でも、相談に来たかたの子供さんが、生れる前の記憶を覚えていて話すという例を過去のブログでも書きました。ある子供は、お母さんが妊娠して早産の危険があったために病院に入院している時に、「枕元に行って、僕が選んでお母さんのおなかの中に入ったんだよ。」と話したのを、お母さんから聞きました。また、『前世を記憶する子供たち』では同じように、ある子供は前世の自分が死んだ時、その遺体を高みから見下ろしていたこと、それから、ちょうど通りかかった女性がいたのでついて行き、その女性を母親として生れて来た、と証言しました。母親のほうも、その遺体のあった場所にいたことを覚えていると証言したというケースがあるようです。

 これは中間生を経ていないようにも見えますが、中間生の時間は私たちの時間の流れとちがうので、きちんとシステム通りに中間生は瞬間でも経ているかもしれません。

 以上のような子供の証言に対して、成人後の過去世の想起は次のような仕方で起こることが多いといいます。
① 繰り返し見る夢
② 病気や薬物によって引き起こされる想起(事故で死にかける時なども入るのではないかと思います。)
③ 瞑想によるもの。(これはかなり熟練しないとできませんね。)
④ 強烈な感情体験時に想起が起きるもの。(すごい悲しみとか、怒りとか恐怖とか孤独感などでしょうか?)
⑤ 退行催眠によって現れてくるもの(これは何時も書いていますが、出てこない人の方が多いです。まず催眠に  かかるのには個人差があるし、そのなかで過去世、前世が出てくるのは10人に1人もいません。)

 これらによって、現れた想起は断片的で、事実の検証は難しいそうです。

 私の所に来た方で、そのシーンの断片を話していただき過去世の人生を出した例は、極めてたくさんあります。ステーィブンソンは証拠がないので、人に出してもらうことには懐疑的です。出す方の能力にも個人差があるので、研究者には疑問の目を向けられるのはしかたのないことです。他人の出した過去世は私には直接関わりの無いことですが、他の能力者のだしたのと内容が極めて近いこともありました。また、本人にしか分からない今の人生の関連したことを、リンクしている過去の人生の内容からわかってしまうこともよくあります。

 他に真性異言は「エクソシスト」などの映画や映画のもとになった実話でよく耳にします。とりつかれた人が知らないはずの古代のラテン語を話すとか、キリストの時代の古代アラム語を話すという例がたくさんあります。

 1933年16歳のハンガリー女性、ファルツアーデイ・イリスが41歳の労働者階級のルシアという女性に体に憑依されたということがあったようです。内気で上品なイリスはがさつで汚い言葉の掃除婦ルシアの人格に変わってしまったそうです。その人物がスペインに実在したか調べたところ、当時の調査能力では発見されなかったということですが、習ったことも無い下層階級のスペイン語をイリスは流暢にしゃべり、ネイテイブの人ともよどみなく会話したそうです。

 長くなったので次回は、真性異言のその他の例で、宇宙人と100回以上交信したというスイスの男性の話とその予言を調べてみましょう。 

不思議な話 その26真性異言(2)

 真性異言(学んだことのない外国語や意味不明な複雑な言語を操ること、超自然的な言語知識も含みます。)の続きです。

 『前世を記憶する子供たち』(1987年)を書いたイアン・スティーブソン博士はヴァージニア大学精神科教授で超心理学を研究していましたが、たしか、2010年ごろに亡くなったかと思います。彼は1960年にもう生まれ変わりに関する研究論文を発表していました。ワイズ博士の研究より前ですね。

 彼は実際の資料を面接と実地調査というフィールドワークで集め、大変根気よく40年間にわたって地道に研究を重ねました。2000を超える事例の中で、真性異言に関するものは、3例です。

 ジリアン・ポロックとジェニファー・ポロックは、1958年にイングランドで生れました。彼女達は双子でした。彼女らは、1957年に事故で亡くなった2人の姉、ジョアンナ(11歳で亡くなる)とジャクリーン(6歳で亡くなる)の生涯を記憶しているとしか思えない発言をしました。そして、亡くなった二人の生前使っていた所持品を見分けました。ジェニファーがジリアンに依存するという関係は、亡くなったジャクリーンが同じく亡くなった姉のジョアンナに依存するのに似ていました。

 ジェニファーは左の脇腹にあざがあり額に生まれつきの母斑がありました。彼女の生まれ変わりと思われるジャクリーンにも左の脇腹にあざがあり、額は3歳になってころんで同じところに傷跡ができました。この例は異言でなく身体的な痕跡の例ですね。


 1955年から1956年にかけて、英語を母語とするアメリカ人の匿名女性に夫の導入による催眠状態の中で、イェンセンという彼女の過去世の男性人格が登場したといいます。ただし、慎重なスティーブンソンは、その真偽の判断はしていません。その女性はユダヤ系の両親の元で育ち、フィラデルフィアで育っています。父親も母親もロシア系移民のユダヤ系アメリカ人です。この女性はスウェデン語を学んだことはないのに、退行催眠によって登場するイェンセンという過去世の人格は、スウェーデン語の母語話者と会話をすることが出来ました。イェンセンの話すスウェーデン語はノルウェーなまりがあったようで、過去世の自分が住んでいた場所や地名を明らかにしましたが、地名は変わることもあるので、特定出来なかったそうです。


 英語を母国語とするアメリカ女性ドローレス・ジェイが催眠状態にある時に登場した10代少女の人格で、母語話者とドイツ語で会話することが出来たといいます。ウェスト・バージニア州で生れ育ったドローレス本人はその州から出たことも無く、メソジスト教会の牧師であるキャロル・ジェイの妻で、信用もありました。教区の信者の治療の為に、催眠術を用いていた牧師が、妻に催眠術をかけたところ、ドイツ語を話すグレートヒェンという少女の人格が出てきて、ドイツ語を話しました。19世紀最後の25年くらいをドイツで生活した女性らしいのです。このセッションは19回も続きました。スティーブンソンはドローレスが話した内容を細かく分析しました。

 過去世か憑依かはっきりしない真性異言にインドのシャラーダの例があります。1941年インド、マハーラー
州ナーグプルに生れたウッタラ・フッダルという女性は、1970年からいくつかの身体的疾患により、ホメオパシー医の診察を受けるようになり、73年には入院しました。その際ヨガ行者が来て練習に参加した彼女は、自分の母語であるマラーティ語ではない遠く離れたベンガル語を話し始めました。彼女は過去世のベンガル州プルドワンで1800年代前半に生きたシャラーダの記憶がよみがえったのです。

 シャラーダは母を早く亡くしおばに育てられ、7歳の時に医者と結婚し、2回流産して3度目の妊娠の時に旅行先で花を摘んでいて右の指先を毒蛇にかまれ、意識を失ってそれ以後の記憶はないと彼女は母国語でない言葉でいうのです。シャラーダが出てくる時ウッタラの記憶はなかったそうです。シャラーダはウッタラとは違う好みで、身振り、生活習慣、食べ物の好みも別人格だったようです。

 過去世のシャラーダの爪はもちろん、舌や唇や口の中がどす黒くなり、「キング・コブラが私を噛んだ」というのですが、死んだという自覚はなかったそうです。彼女は自分が元いたところに帰り家族たちと再会したいと言って、実際にそれは実現したようです。

 次回は、真性異言と生まれ変わりのまとめ、さらに新しいテーマについて少し書きましょう。

不思議な話 その25 言葉の不思議ー真性異言など

 英語が小学校の基礎教育のカリキュラムに入ったりして、母国語の他に何カ国も操れたらいいなと多くの人は、考えがちですが、今回は言葉の不思議を探求してみましょう。前世や過去世と関係のあるものもあり、憑依などやエクソシスト(悪魔払い)と関係しているものもあり、いろいろな話が出てきます。

 まず、病気なのか、過去世からの影響なのかわからないものとして、「外国語様アクセント症候群」というものがあるそうです。私も最近知りました。

 例をあげると、ある朝ニュージーランドの女性が目覚めると、自分の話す言葉がイギリスの地方のなまりになっていたというのです。この女性はニュージーランド南部インバーカーギルに住む多発性硬化症患者のブランウィン・フォックスさんという方です。ある朝目覚めてみると、英国のスコットランドやウエールズ、ロンドン北部各地のなまりが混ざった英語を話していることに、彼女自身が気がつきました。彼女は祖父母の代からニュージーランドに住んでいて、英国には一度も行ったことがないそうです。

 病院へ行ってMRI検査をしたところ、後頭部の脳に損傷の形跡が2か所あったそうです。医師は、この脳の損傷がフォックスさんのなまりの原因である可能性が高いと診断した。でも治療法は今のところないといいます。

 フォックスさんの御主人は平凡な日常がちょっと明るくなったと前向きですが、フォックスさん本人は、友人に電話をかけると、イギリスなまりだとフォックスさんの名前をかたったいたずら電話だと思われて通話を切られてしまうそうです。また、地元の人と初めて話す人は、イギリスのどこから来たかと必ず尋ねられるそうです。

 アメリカのオレゴン州に住むやはり外国語様アクセント症候群になった当時56歳の女性は、歯科医院で手術を受けたところ、麻酔をかけてもらって治療されたのですが、麻酔が抜けると自分の言葉のアクセントが変わってしまったというのです。彼女はずっとアメリカで暮らしていたのですが、なんとイギリス風のアクセントになってしまいました。

 この例は脳の損傷ではありません。誰でも受けたことのある歯医者さんでの麻酔がきっかけになっています。麻酔が脳を損傷させるという話はあまり聞いたことがありませんが・・・麻酔や歯科治療の恐怖によって、ロックしてあった過去世か前世の記憶が呼び戻されたのかもしれません。たとえば、過去世で拷問にかけられて、歯をぬかれたとか、歯の治療は歴史上の過去では、専門家がやったわけではないこともあったので、歯を抜いて亡くなった過去世があったとか・・・

 今度は男性の話で、イギリスに住む81歳の老人が脳卒中で倒れて、3週間昏睡したあと、英語をすっかり忘れて、ウェールズ語をしゃべるようになったということです。彼は第二次大戦中にウェールズに疎開していたことがあったそうですが、ウェールズ語をきちんと勉強したことはないといいます。ウェールズ語やアイルランド語は、イギリス人からすると、外国人が話している英語と同じくらい違うものなのでしょう。

 オーストラリア南部のタスマニア島で生まれ育ったリアン・ロウさんは、自動車事故で背中とあごの骨を折る重傷を負いました。あごが徐々に治り始めたころ、とても強い薬を服用している為、言葉が不明瞭人ると言われました。回復したロウさんは、自分が話す言葉に強いフランス語なまりがあることに気付きました。このことが彼女の日常生活に影響を及ぼしました。ロウさんは、人と話すのが嫌になり、娘が彼女に変わって話してくれて、昼間は家にこもって、人があまり多くない夜間に外出するようになりました。ロウさんは、学校でフランス語を習ったことはありますが、フランスに行ったことがなく、フランスの友人も一人もいません。私も2年間フランス語を習いましたが、もちろん、フランス語の会話はできませんし、フランス語なまりもありません。多くの人はそうですね。オーストラリアの医師によると、この症候群はきわめてまれで、オーストラリアでは、2例目の発症だそうです

 もう一例はイギリスで、強い片頭痛に襲われた女性が、その後話す言葉が中国語なまりの英語になってしまい、困っているそうです。激しい頭痛を起こし救急車で病院に搬送されました。搬送中中国人のような英語を話していたといいます。さらに搬送先から義理の娘に電話をしましたが、娘は母だと認識できず、中国人からの電話だと思ったそうです。この例も過去世の何かが影響しているかもしれません。

 日本語なまりの英語ってどんなかんじでしょうか?まだ日本語なまりの英語を話す、ネイティブの英語圏の人はいないようですね。

 テーマの真性異言(しんせいいげん)-ゼノグロッシア/ゼノグロシーは学んだことのない外国語または意味不明の言語を操ることができる超自然的な言語知識、およびその現象をさすと定義されています。心理学の言葉で、宗教上の「異言」とは分けて考えます。

 心理学では、真性異言を朗唱型異言と、応答型異言にわけるそうです。朗唱型異言とは、知らないはずの言語を話したり、書いたりすることはできるが、それを使って母語の話者とコミュニケーションすることは出来ない場合で、真性異言の多くは、これだそうです。批判的な人は無意識に覚えた外国語が何かの拍子にでてきただけといって不思議なことでないと考える人もいます。もうひとつの応答型異言は母語話者と医師の疎通が出来る場合で研究対象になります。欧米でのカソリックの信者が悪魔がついたと言って、習ったこともないラテン語を話して神父と会話したりするのは、この応答型異言の1種ですね。

 長くなったので、次回退行催眠時の異言の例を見て行きましょう。


プロフィール

観音寺りえ

Author:観音寺りえ
アトラス研究所の観音寺りえです。

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住所: 東京都文京区千石4-37-10 
TEL: 03-3942-1341
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