不思議な話 その109 前世についてと、古代の神々の不思議な姿

 今日のテーマを書く前に、先週のネットのニュースで前世の記憶を話す5歳の少年の記事があったので、引用してみましょう。読んだ方も多いと思います。ユーチューブでアメリカで放送されたニュースを見ることが出来ます。それによると、アメリカのオハイオ州に住んでいる5歳の白人の少年ルーク・リュールマン君が、自分の直前の前世を語ることで有名になりました。彼がいうには、以前の人生の名前はパメラ・ロビンソンという「パム」という愛称で呼ばれた30歳のシカゴ在住の黒人女性だというのです。ルーク君は、2歳ごろから自分の過去に関する不思議な話や行動をしていたといいます。

 母親のエリカさんがインタビューに答えていますが、ルーク君が部屋の中の彼の物に「パム」という名前を付け始めたことが初めだったと語っています。ルーク君はこの名前にこだわっているようでした。そして、自分が女性だったと繰り返し言うようになりました。

 「僕が女の子だった時は、黒い髪で、黒い肌だった。」「ピアスをつけていたよ。」と話すようになりました。ルーク君の話では、「僕はパムだったけど、死んでしまったんだよ。それで、天国にのぼって、神様と会ったんだ、そしたら、神様が僕を下界に押し戻して、起きた時には赤ちゃんになっていたの。そう、ママがルークと名付けた僕だよ。」

(私の解説をつけると、前世のパメラさんが亡くなって、おそらくキリスト教徒かキリスト教の知識があったパメラさんの死生観で想像する中間生に行ったものと思います。そして、子供のつたない言葉で語っているので、死んですぐ神様におしもどされたと言っていますが、私がいつも話す中間生でのひととおりのことをしてから、ガイドに現世に連れてこられたと思います。パメラさんの亡くなったのはこの後書きますが1993年の事故らしいので、2015年に5歳なので、ルーク君は2009年か2010年の生まれと思われます。生まれ変わりの期間は、現世の時間では約6~7年たっています。死んですぐ押し戻されたわけではないのです。前世の記憶の封印もありいろいろなことがあるので、現世の時間では7年近くたっています。中間生では時の流れの間隔はなくなるので、すぐに生まれ変わって様な感覚になります。)

 話を戻しますと、ルーク君が前世のことを語り始めてから、お母さんのエリカさんは、PCで調べてみました。そうすると、ある記事をみつけました。1993年にシカゴにあったパクストンホテルで火災が起きて、死亡者が出たという記事でした。記事に書かれた火災事故の内容と、以前ルーク君がエリカさんに話した「シカゴにある高いビルが火事になり、窓から飛び降りて死んだ」というルーク君の言葉が一致しました。そして、この話がTV番組で取り上げられ、番組の中で、パメラ・ロビンソンさんを含む数人の女性の写真をルーク君に見せて、どの人がパメラさんか尋ねると、ルークくんはすぐにパメラさんの写真をみつけて自分だと言いました。

 母親のエリカさんは、パメラさんの家族にコンタクトを取って、生前の彼女の人柄や好みを聞くと、好きな歌手が一致して、キーボードが好きな事、など共通点が多かったそうです。(私の考えでは、ルーク君の前世の記憶は成長するにつれて、次第に薄れていくと思います。それでも、彼の魂の記憶の中では残っていますが、今の記憶を重ねていくのに忙しくなると、前世の記憶は封印されてロックされます。各人が持っている過去世の記憶は、封印されつつずっと持ちながら生まれ変わっていくのです。だから私がアクセスできるわけです。)

 去年の記事で、これもアメリカのバージニア州、CBS系列のTV局「WTKR-TV」のインタビューを受けたミケーレ・ルーカスさんが、4歳になる息子のアンドリュー君が様子が変で、知らない人物の記憶を語っていると話しました。

 お母さんのミケーレさんによると、アンドリュー君は「僕は30年近く前に死んだ海兵隊員だ。」と言ってお母さんを驚かせました。4歳の子供ではありえないようなお母さんでも知らない戦争に関する知識や、かつて住んでいた場所についての知識をアンドリュー君は語りました。

 番組ではTVのプロデュサーが調査を開始して、アンドリュー君の話が、1983年10月に起きた「ベイルート・アメリカ海兵隊兵舎爆破事件」で犠牲になった、ジョージア州出身の海兵隊員、ヴァル・ルイス軍曹の記憶である可能性が高いことが分かりました。(アンドリュー君は白人の4歳の少年で、前世の海兵隊の青年は黒人の若者です。このように生まれ変わりは、人種、国、宗教、貧富の差、身分の違いなく生まれ変わります。人格の善し悪しも関係ありません。私が何時も出している通りです。)

 後日お母さんのミケーレさんとアンドリュー君は、前世のルイス軍曹の慰霊のために海兵隊員の墓を訪れました。アンドリュー君は自分の名前の墓を見つけ出し、さらに、別の墓の前に立ち、「この人も海兵隊員で、僕の仲間だった」と生前の友人の名前を墓に見つけました。

(30年近く前に戦死した海兵隊員の霊が4歳の子にとりついたと考える人もいますが、子供さんが、何人もの霊が乗り移る得意な霊媒体質でない限り、生まれ変わりととるのが、自然だと私は思います。)

 最後の例はやや古いですが、前にも書いたことのある、ヴァージニア大学の精神科医イアン・スティーヴンソン博士が1961年から集めた、世界中の生まれ変わり事例の調査で、信ぴょう性の高い生まれ変わりの225の中で、とくに不思議な話を引用しましょう。「ポロック家の生まれ変わりの双子」の話として有名です。

 この話はまず、事件から起こります。1957年5月5日、イギリスのノーサンバーランド州ヘクサムという町で、ある女性が裁判で負けたことを悲観して、大量の薬を飲んで運転して、事故を起こします。女性は無事でしたが、その事故にまきこまれたのは、罪もない二人の幼い姉妹と友人でした。彼らは日曜学校に行く途中でした。ポロック家の姉妹11歳のジョアンナと、6歳のジャクリーンと、友人の1人が即死でした。

 突然の事故に両親は悲嘆にくれました。特にお父さんのジョン・ポロックさんは悲しみから、娘たちがそばにいるように感じられました。彼は夢か起きている時か定かでありませんが、娘たちが天国にいて、この姉妹が双子になって生まれ変わることを繰り返し神に祈っているのを見ました。ポロック家にはこの姉妹のほかに4人の男の兄弟がいました。妻のフローレンスさんは夫のヴィジョンに半信半疑でした。それから8カ月位して、妻のフローレンスさんは妊娠しました。夫のジョンさんはこれを死んだ姉妹が生まれ変わった双子だと強く信じていました。1958年10月4日、二人が亡くなってから1年半後に、妻は一卵生双生児の女の子を出産しました。二人は、ジェニファーとジリアンと名付けられました。

 この二人が成長するにつれて不思議な事が起こりました。初めにポロック夫妻が気が付いたのは、ジェニファーの額のアザでした。亡くなったジャクリーンは二歳の時に、三輪車から転げ落ちて額から鼻まで、傷跡のアザがあったのですが、ジェニファーにも生まれた時から、額から鼻へと続くアザがあり、さらに亡くなったジャクリーンと同じ場所の腰にも、同じ形のアザがありました。

 夫妻が双子が亡くなった姉妹の生まれ変わりだと確信したのは、二歳前後のジェニファーとジリアンがあるおもちゃを欲しがったことからでした。それは亡くなった姉妹の人形で、捨てずにしまってありました。それは双子が知らない人形で、死んだ姉たちのことも二歳の双子には一言も言っていないのです。双子は生前につけていた人形の名前、「スーザンとメアリー」を言い当てどちらがどちらの区別もつきました。

 双子が四歳になって、まだ双子が知らない生まれる前の家を訪れた時、「私たちの通った学校があそこで、良く乗ったブランコにまた乗りたいね」と二人は話していたのを聞いて、再び夫妻は驚いて、双子が亡くなった二人の姉たちの生まれ変わりであることと、夫の前に見たヴィジョンは実現したことを知りました。イアン・スティーブンソン博士は、この興味深い事例の追跡調査をかなり長い間やっていたようです。ポロック家の取材はTVで放送され古い映像ですが、ユーチューブで見ることが出来ます。

 (このように私の前のブログにも書きましたが、過去世や前世のしるしをつけて現世に出てくる例も、私のお客様の過去世をだした事例でもたくさんあります。これらの傷跡やアザを過去世や前世を示すバースマークということもあります。)

 前世の話でだいぶ長くなったので、新しいテーマのさわりだけ書きますね。

 私は特定の宗教を信じているわけでなく、人間の創りだしたと思われる神の概念には否定的です。というのは、過去世、前世、未来世をたくさん見ていると、あらゆる時代に、あらゆる宗教を信じている人に生まれ変わっている例を見ているからです。でも各人の宗教を信じる心を否定しているわけではわりません。

 人間は弱い存在なので、古代から絶対的なものにすがって安心して生きていきたい、飢えないように守ってほしいという願望が本能的にあります。それから、相対的ではありますが、幸せになりたいという願望が殆どの人にはあります。しかし現実には良い時と比べて、自分は不幸な感じがしたり、思い通りにならないことが重なり、世の中は理不尽だと感じたり、人生に不条理を感じたりします。そこから宗教に救いを求めることもありますし、その時の文化の教育によって、宗教観を植えつけられることもあります。

 次回は古代からの宗教の神々の姿や形を通して、動物が神として崇められたり、神の使いとして尊重されたり、異形の物が神聖化された不思議を数回で調べてみましょう。
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不思議な話 その108 未来世から見た未来

 テレビ東京さんの「もやもやサマーズ2」(2月8日放送)で放送していただき、少し忙しくなりブログの更新が数日遅れてすみません。何時も応援していただいている方々、番組制作の方々有難うございました。m(__)m

 今日は、基本に帰って今まで出した過去世、直前の前世、未来世のことを、許可を得た方々のものを例にお話ししようと思います。私のやっていることは、私を必要として来て下さる方々が、生きて行きやすくするためのお手伝いです。新しい方向に進むことを勇気づけ、背中を押したりすることもあれば、少しだけ視野を広く持ってもらったり、辛いことはいっしょに辛いねと言いつつ、解決策をさぐったり、生き癖で失敗ばかりしていると思い込んでいる方にそうではないことを気づいてもらったり、私の持てる力を振り絞ってお役に立ちたいと思います。たとえ大変なことが多くても、今の人生を、命の続く限り
生き抜いてもらうことを、出来ることはすべて使ってサポートしたいです。

 1枚の写真や、わずかな情報から透視(リモートヴューィング)することもあれば、過去世(直前の人生以外すべて)と前世(直前の人生)、未来世(現世の次の人生)について話すこともあります。

 事務所に来たかたによく聞かれるのは、「過去世を出して何の役に立つんですか?」という質問です。「私は今と未来には興味はあるけど、過去はどうでもいいの」と言う人もいます。この人生が1回きりであるとしたら、確かに、過ぎ去った過去は忘れてしまって、現在の連続である未来だけが良くなればいい、ということになるかもしれません。

 逆にその人の人生がこの1回だけでないとしたら、無意味に過去の人生を繰り返しているわけではないだろうと私は思うのです。そこには、今の人生には計り知れない、過去の人生の宝物のような経験があるのだろうと思うのです。

 今まで、過去世を何万件も出して、過去世の年表を少なからずの人々に作ってきました。同じ人でも全く違うキャラクターになって、一つ一つの人生が大作映画のように素晴らしく感じられます。今の価値観でどんなに悪いと思われる人生であっても、そこに入って生きている魂にとっては、大切な作品のようなものです。幼児の頃に短命でなくなってしまう人生だったとしても、その人生の重さは、100年生きた老人の人生に匹敵します。

 過去世の年表は最初にその人の人生の今に影響を与えているところを3つ4つ出します。そして、ご希望によって気になる人(好きな人や恋人や友人など)との過去世をいくつか出します。思いが強く関係も深いとかなりの数、出てきます。私の頭の中で、立体の映画のようにカラーで動きます。1つの人生の中でもその人が一番見せたいシーンが、映画で言う人生のスライスのように現れ、そこから早送りしたり、巻き戻したりして大事な場面で止めたりしながら見た映像を言葉におとして伝えていきます。最初に全体のコンテンツが入ってきて、それを展開しながら読み取っていく感じです。映像と一緒に音の出る時もあれば、伝えたい文字が浮かぶこともあり、地図が浮かぶこともあります。

 気になる人々が出し終わったら家族との過去世を出します。過去世が合計20個以上になってくると、簡易的な年表の表に書きいれて、空白の時代をうめて行きます。この方法でさかのぼって、5000年間分の過去世年表を作りました。教科書に乗っていないような場所の古代の文明も出てきたりします。

 さて、前にも書いたことのある、未来世のことですが、未来世の話を集めていくと、全体の未来がうかがい知れるのではないかと思います。過去世を140個以上出している女性の未来世もかなりの数見ています。その中での未来の変わったことをピックアップすると、ここ300年くらいまでの未来の話では、都市部では車が空陸両用で、空を飛ぶようになります。気候は変動しますが、その変化の少ないところでは、農業が続けられます。作物が良く取れる地域がずれて、人工的な作り方の植物工場のような農業と自然の農業のふたつに大きく分かれます。

 月に基地を作って、場所によっては資源となるものがでるので、各国の取り合いになるところがありますし、共同の基地もあります。人々が月に植民し、歌手や俳優、女優などのエンターテイナーも呼ばれ、滞在型ホテルもできて、食糧の地球からの輸出もあり、月での植物工場の実験も行われ、家畜も飼う実験され、食糧の種類によっては、自給できるものも出てきます。


 海岸で一時期水位が上がるところも出てきて、小さい海抜の低い島や、海岸近くが海に沈んでしまうことがあります。日本でも、アメリカでも海岸線に関しては、現在の地図と違います。実験的に浅い海底につくられた建物による、小さな都市もできます。

 体のパーツを内蔵バンクからとりよせ取り換えることができます。自分の体の一部をバンクで再生する時間が短縮されます。細胞の3D再生技術がさらに発達した結果です。体の一部を再生細胞でなく機械に取り換えることが可能になります。人体の能力が向上します。逆に生殖能力は極めて下がり、自然妊娠が少なくなります。寿命がさらに伸び、出産も計画的になります。

 大気が冷えて氷河期のようになる時期もありますが、科学技術で克服します。がんを初め、多くの病気は治るようになりますが、ウィルスが原因の病気は、克服できません。

 フランスで原発事故があり、ヨーロッパで施設は廃棄され、核のゴミがたくさん出て、別のエネルギーを発展させます。戦争もいくつか起こります。国と国との大規模戦争より地域の内戦的な戦争が多くなります。国の求心力が弱くなります。

 続きは次回に書きますね。

不思議な話 その107 12星座の不思議と歴史 まとめ

 今から約2700年くらい前の起元前7世紀前後、アッシリアという国がありました。お客様の過去世の中でも、ときどき私が出しています。私はその後のフェニュキアの男性の過去世があります。

 アッシリアでは、黄道12星座だけでなく、36の星座が粘土板に、描かれているそうです。アッシリアの有名な王BC669年~ BC626年の王、アッシュール・バニバル王は賢い王で、粘土板をたくさん作り、いろんな星座を描かせたそうです。そこには黄道12星座のほかに、36の星座が描かれていました。

 今から3100年前の起元前1100年ごろ、メソポタミアには、アラム系のシリアの遊牧民がやってきます。それがカルデイア人になり、カルディアの王ネブカドネザル王のつくった境界石には、いて座、さそり座、うみへび座などの星座が描かれています。

 BC645年から550年ごろまで栄えた、カルデイア王国は新バビロニア王国とも呼ばれましたが、彼らは、天文学数学などを発達させ、1年が12カ月とか、1周が7日とか、1日が24時間、1周が360度と言う単位は、この文明が発明しました。

 惑星の会合周期や、日食の予報まで計算したと言います。素晴らしい天文学の発達ですね。

 エジプトも時代を前後しますが、天文学がそれに劣らず発達していました。その理由は、古代エジプトでは、ナイル川の沿岸に人が多く集まり、肥沃な土地で、作物もたくさん採れましたが、、ナイル川流域は、夏になると大雨が続き、そこに山の雪解けが重なり、大洪水に頻繁になりました。しかし、そのために土地が肥沃となり、農業が大発展しました。そのナイルの水を治める為に、古代エジプト人は、天文学と占星術が発達します。古代のエジプト人は、全天で一番明るい、おおいぬ座のシリウスを大切に観察しました。シリウスが夏の間、太陽で70日間見えなくなった後、夏至の日の出前に現れると、まもなくナイル川が増水しました。洪水警報発令のようなものですね。

 このシリウスが日の出直前に見えだす日が、エジプト暦の元旦とされ、1年を365日という太陽暦を作りました。エジプトでは、天文学がこのころ、世界的に見ても大発達し、星座もそれにまつわる話とともに、多く作られました。太陽の通り道に沿って36の星座をつくり、時を測りました。

 今から3000年前の起元前1000年ごろ、古代エジプトのデンデラ遺跡の女神イシス神殿の天井には、ほとんど、当時エジプトから見える完全な形の全天の星が描かれています。この頃のエジプトの星座の知識やそれにまつわる神話は高度なもので、しし座、やぎ座、ふたご座、おうし座はメソポタミアの星座と同じですが、その他はエジプト独自の星座が描かれているそうです。それらは、メソポタミアの星座とはかなり異なり、エジプトのオリジナルです。

 何回も書いてきましたが、スフィンクスと最初に出来たギザのピラミッド群の配置は、2150年ごとの星座の時代の分類としては、12000年前~11000年にあたるしし座の時代の星の配置になっています。どう考えても、古いピラミッド群とスフィンクスはそのころ出来たと考えるほうが、自然です。スフィンクス自体が獅子をかたどっていますし・・・スフィンクスの成立年代を、水の浸食具合からそのころ出来たとする学者さんもいます。

 フェニキアは地中海で紀元前2000年ごろからシリアの場所あたりで、栄えた国です。地中海の東の端の沿岸で、地の利を活かして、セム系の人々が船に乗って貿易で活躍します。フェニキアの民族は航海の為、方向を知るのに、星を目印にしました。彼らはメソポタミアの古代星座の知識を持っており、占星術にたけていたと思われます。フェニキュア人は、冒険心があるので、大西洋にでたり、アメリカ大陸の方にいった船もあったと言われています。航海の目的は、西の方の同時代に文明が発達したギリシャとの交易でした。

 チグリス・ユーフラテス川流域で発達した文明の天文学や占星術は、ギリシャと交易したフェニキアによって、ギリシャにもたらされ占星術と星座とギリシャ神話を生みだします。

 ギリシャに伝わった占星術や星座の知識は、円熟期を迎えていた当時の文化の中で、文学や詩や哲学、科学に精通していた学者によって、ギリシャ古来の神話や伝説と結びつけられます。神々、英雄などの話が、星座の形にあてはめられ、とてもロマンチックな物語が生まれます。私はギリシャ神話のファンですが、話の中に夢のようなおおらかさ力強さがあると思います。ギリシャ神話を読むと、人間的な魅力的な神々にひきつけられ、エネルギッシュな話を読むと、元気になります。ギリシャ神話の中では、正義とか安心できるルールがあり、人間の欠点も長所も素直に描かれているように思います。
 ホメロスの古代叙事詩「イリアス」と「オデッセイア」は紀元前9世紀ごろに出来たらしいのですが、とても面白い物語です。「イリアス」はトロヤ戦争で活躍する英雄たちの物語、「オデッセイア」はトロヤ戦争後の英雄オデッセウスの物語です。神々はそれぞれお気に入りの人間がいて、その英雄に味方します。神々の好き嫌いがとても人間的で無邪気な話です。星座に絡めたギリシャ神話が入っていますし、プレアデスやヒアデス、おおぐま座、オリオン星座、うしかい座、シリウス等の星座が出てきます。ギリシャ星座を語る最古の文献です。

 紀元前8世紀末のヘシオドスの『仕事と日々』という詩集は羊飼いのカレンダーのようなもので、プレアデス、ヒアデス、オリオン座、シリウス、アルクトゥスの名が出てきます。ヘシオドスの『神統紀』はギリシャ神話の最強の神ゼウスがなぜ世界を支配するようになったかが書かれているそうです。

 紀元前6世紀では、ギリシャの作家アグラオステネスは小熊座やわし座を詩に書き、クレタ島の詩人エピメニウスはやぎ座やぎょしゃ座のカペラを詩に書きました。シロスの詩人、フェレキデスは、オリオン座が沈むとさそり座がのぼると書き、神話の神アトラスの娘のプレアデスの7人姉妹の伝説を書いた詩人もいます。ミトレスの詩人は、うみへび座の伝説を書きました。

 神話の神ではなく、詩人のアトラスは、紀元前3世紀に医者で詩人として活躍します。彼は天文書を友人と書きますが、今の科学論文ではなく、韻文の詩になっているのが面白いです。この書で、ギリシャからみえる44個の星座、とうじしられていたすべての星座を書きました。この書はラテン語に訳されローマにも伝えられます。

 アトラスの書には、北天の19星座、黄道13星座、南天12星座があります。

 紀元前2世紀には、トルコのニケア出身のヒッパルコスと言う天文学者が出て、彼は星の位置の観測とそれをカタログ化した星の表を作ります。アトラスの記録を修正し、肉眼で見えるすべての星の位置と光度を正確に観測しました。科学的天文学の始まりですね。彼は49星座を記録しました。当時みえたすべての星です。彼は最も輝く星から、そうでないものまで、1等から6等に分類しました。素晴らしい天文学者だと思います。彼は、星の位置が時代とともに変化することを発見しました。現代で地球の歳差運動で、位置が変わることが知られています。

 紀元後2世紀には、ギリシャの天文学者プトレマイオス・クラウジオスは星座名を48座に分類し、『天文学大全』を書きました。これはアラビア語に翻訳され『アルマゲスト』とよばれ、ヨーロッパ中に伝わり、「天動説」のもとになりました。この思想はキリスト教に吸収され、中世が終わるまで信じられます。天動説に反対するものは処罰されたり、処刑されました。プトレマイオスの星座は「古代48星座」「トレミーの48星座」と言われています。

大変長くなり、読むのお疲れさまでした。次回また不思議なテーマを探しましょう。

不思議な話 その106 12星座の不思議

 前回の続き、星座の起源と歴史についてです。
西洋文明の根っこに、天文学と占星術があります。昔の学者は必ず天文学と自分の出生の時の天宮図が描けました。あのノストラダムスも占星術にたけていて、他の学者に自己紹介をする時に、自分の出生図(ホロスコープ)を見せたと言います。

 地球の歳差(地軸が傾く)運動の周期が25800年であることは、なぜか紀元前からヨーロッパやギリシャなどで知られていました。25800年を黄道12星座の12で割ると、1つの星座に割り当てられる時間が2150年になります。これが大きい星座の時代で、今はうお座からみずがめ座に変わるところです。

 つまり、春分の日にどの星座の位置から太陽が昇ってくるのか、というのが春分点です。春分点は、2150年の期間で、黄道12宮を西回りに移動します。過去の歴史の上では、おうし座の時代は、BC4300年~BC2150年で、シュメール文明が相当します。
 牡羊座の時代は、BC2150~AD0年キリストの生まれた年までで、ユダヤ文明が盛んでした。うお座の時代は、キリストが生まれてからAD2150年までで、欧米を中心としたキリスト文明の時代とされています。

 おうし座は農耕、光、忍耐の象徴で、守護星は金星です。シュメール時代に世界で最初の農業がおこなわれたとされ、牛を初めて家畜化したと言われています。シュメールの最高の神は牛で、2本の角があり、これが、パレスチナからインドに伝わり、インドで牛は神聖なものになったそうです。

 シュメール文明のウルの地に生まれたアブラハムは、約束の土地カナンに行き、そこからイスラエル人(ユダヤ人)がカナンに入植します。カナンの地で農業を学んだイスラエル人は、バール神を信仰します。古代のイスラエルの宗教は、ひとつの神でなく、多神教だったそうです。旧約聖書に出てくるモーゼの時代に唯一の神の考え方をする(自分たちを神に選ばれた民であるとするユダヤ教)になります。後のイスラム教は、ユダヤ教と関係が深く、イスラム教においても、モーゼは最高の預言者です。モーゼの残した言葉も経典にあります。ユダヤ教では、牛の角の生えたバール神を悪魔にしたてあげ、その後ずっと悪魔は2本の角を持たされることとなりますが、ずいぶん都合のいい話なのですね。

 モーゼがシナイ山に登り、神から「十戒」を授けられた時、山から下りると、人々が黄金の子牛を作り、偶像崇拝しているのを見て、モーゼはそれをたたきつぶしますが、このことは、おうし座の時代から、おひつじ座の時代へ、変わっていくことを表わしています。

 牡羊座の時代は、決断、革新、イスラエルの象徴で、その守護星は火星です。おひつじはシュメール語では、従順な人を表わす意味だそうです。キリスト教の神に従うものを子羊にたとえていますし、キリスト自身も子羊にたとえられることがありました。AD13年ごろのシリアのコインには、ギリシャ神話の万能の神ゼウスと裏には12星座の羊が空を飛びながら東方に輝く星を振り返る図が描かれているそうです。地域でいうと牡羊座は、イスラエル地方をさすということです。

 うお座は、情緒、自己犠牲、償いの象徴で、守護星は木星です。うお座には、宗教、政治、物質、物質的制限などの意味もあります。

 2150年を大ざっぱに2000年として、今はもうみずがめ座の時代に入っているという人もいます。みずがめ座は、個人、精神的、自分への理解、解放の意味があります。気の早い方はもうみずがめ座の時代に入ったといっていますが、精神性は昔の方が洗練されていたのでは、と私は思います。みずがめ座ということで、精神性の面でアセッション等の言葉がはやりましたが、精神性は下がりこそすれ、あまり上がっていない印象です。みずがめ座では、価値観の変動が大きくなるのは、あまりいいことではないかもしれません。価値観と言うのは共通認識があって明確な方が、生きていきやすいと私は思います。だから今の情報社会での価値観の変動で、生きる目的を失いそうになることが少なからずあります。 多くを知らないほうが幸福になりやすいのかもしれません。

 おまけとして、おとめ座の時代に再び遡ると、豊穣のシンボルの女神の時代は、BC9000年~7000年で、小麦の栽培がはじまりました。おとめ座は子供を抱きかかえ、麦の穂を持っています。

 エジプトのホルス神はイエス・キリストのモデルになったのではという伝説があります。
「ホルスは12月25日に生まれて、母は、処女のイシス、誕生の時、東の星が流れて、3人の王がその星をめぐり、誕生した救世主に贈り物をした。12歳で天才少年教師と呼ばれ、30歳でアナブ(キリスト教ではヨハネ)に洗礼され、牧師として活動を始め、ホルスは12使徒とともに旅をし、病を治し水の上を歩く奇跡を行い、ホルスはさまざまな名前で呼ばれました。「祝福された神の子」や「神の子羊」「良い羊飼い」などです。テュフォンに裏切られたホルスは、十字架にかけられ、3日の間に、埋葬されてから復活します。」

 これの、「ホルス」を言う名前を「キリスト」に置き換えても、全く事跡が一致します。私が前に書いたブログでも、キリスト教の死後の審判や天国の思想が、キリスト教ができる数千年前からあったエジプトの考え方とぴったり一致するのです。

 この伝説で、12歳や12人の弟子という数も、12星座の数と何らかの関係があるのでしょうか?エジプトでも占星術は、キリスト教が出来る前から完成されていました。

 イエス・キリストが実在するのか、はっきりしないのですが、聖書は、イエス・キリストの弟子がキリスト教の宣伝の為に書いたもので、どれがキリストの言葉か見分けることは、大変難しいです。

 さらに、その後のキリスト教の文化やルールはローマ帝国がキリスト教を国教にしてから決められたり、作られたものかもしれません。

 うお座からみずがめ座にいたるこの百数十年は大変な産みの苦しみを人類は味わうかもしれません。キリスト教を象徴するうお座の時代は、宗教が戦争や文明に大きな影響を与え、知を独占していた教会や各宗教の高位の者や政治を受け持つ者が情報を握っていました。うお座の最後の時代になって、コンピュータが登場し手乗りコンピュターであるスマートフォンなどが登場し、今は情報は一般大衆と個人の手の中にあります。だからと言って、文明が成熟するとか、精神性が高まるとは言えないのです。むしろ逆行するかもしれません。従来の人と人、集団と集団、国家と国家間のコミュニケーションが、簡易なツールによって矮小化されるかもしれません。世界中が、ネットの記事によって右往左往させられるかもしれませんし、ロボットやテロなどの少数の集団によっても戦争状態が起こされてしまうかもしれないのです。貧富の差はふくらみ、階級が固定化されることが将来もっと進むかもしれませんし、持てる者と持たざるものの格差もさらにすすむかもしれません。これは国家間でも同じような事が起こります。持てる者と、持たざるものの国家間の差も大きくなるのです。私たちはどうすればいいのかというと、作りあげられ、ともすれば操作される多量の情報の中で、どれが良くて悪いのか、どれが真実でどれが嘘なのかを良く考えて取捨選択して生きていくのが、自分たちを守る道ではないかと私は思うのですがどうでしょうか?あふれている情報を鵜呑みに信じないで疑ってかかること、と騙されないことが大切です。
 
 次回はまた12星座の歴史をアッシリアぐらいからさかのぼりましょう。

 
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観音寺りえ

Author:観音寺りえ
アトラス研究所の観音寺りえです。

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