不思議な話 その152 アメリカ先住民とスターピープル(3)・レイライン

今日はクリスマスですが、一昨日2009年のCGのデイズニー映画「クリスマス・キャロル」を見ました。いままで、実写版で何回も見ましたが、このCG映画では、主役のジム・キャリーが何役もの声を上手く演じています。「クリスマス・キャロル」はイギリスの作家チャールズ・ディケンズの有名な作品ですが、何回も読んだり、映画をみたりしました。欲張りな金融業のスクルージおじいさんが、先に亡くなった共同経営者のマーレイの霊や過去と現在や未来の精霊に会って、人を信用しない偏屈な生き方を変えるのですが、今この映画を見ていると、スクルージは、12月24日の(共同経営者の命日らしいのですが)クリスマスイブに、幽体離脱をしたのではないかと思います。精霊を彼のガイドと考えると、臨死体験をして、いろいろな真実を見せられて生き返ったのかもしれません。作者のディケンズは、自分が経験した幽体離脱か、人から聞いた臨死体験の話をひょっとして、小説に書いたのかもしれませんね。臨死体験した人の中で、生き方や性格が変わって、慈善的になったという人がたくさんいるようです。映画の中で主人公のおじいさんが「金はあの世まで持っていけないからみんなで楽しもう。」といったのが印象的でした。

さて、スターピープルのまとめです。ムーフォンケースファイル#39790、1991年10月アメリカ、カリフォルニア州トゥオルミ・ミゥオック先住民居留地女性のアリーという人が、ガンと戦うため、先住民がスターピープルとコンタクトをとるといわれているスウェッジロッジという場所で、スターピープルの導きを待ちましたが、なにもないまま、車で帰宅しました。自宅に戻る途中で、彼女は空に明るい緑の光を見つけました。彼女は緑は良い前兆だと思ったそうです。その後しばらくして医師の診察を受けると、ガンが跡形もなく消えていたというのです。にわかには信じがたいことではありますが、スターピープルが緑の光で彼女を癒やしたのか、UFO内に連れて行って、傷あとの残らない手術をしたのか?どういう原因でガンが消えたのかは謎です。このように先住民は当たり前のように、昔からスターピープルに接していたといいます。

 ブン族やラコタ族のまじない師には空の存在と出会い、様々な知恵や道具を授かったという伝説があります。歴史的な過去から現代まで、先住民とスターピープルとの間には共生関係のような深い絆があるのでしょうか?スターピープルが先住民に、自然のあり方を教える案内人のような役割があったのかもしれません。先住民にはもともとは、自然界全体を命あるものとして捉え感謝し、慈しむ心があります。現代人には欠けがちになっている心です。子供の頃から自然と共生し、自然との調和を大切にする人々だけに、スターピープルは姿を見せるのでしょうか?戦争や、物質を消費することしか考えない現代の人々の前では、あまり堂々と姿をみせないのでしょうか?

「ムーホン」ファイルの最後はごく最近2013年5月の資料です。ケースファイル#19681アメリカ、ニューメキシコ州フォーコナーズで白人男性のビルは先住民の居留地があるところで、そこから25キロ離れた自宅でホットタブ(個人宅の露天風呂)につかっていました。ふと何かの気配がして上を見ると、上空で光が動いていました。光っているところの反対の方角からも光が飛んできて、青っぽい光は6個に増えて、6つの光は円の形になりました。音は全く聞こえなかったそうです。人工的なヘリや軍用機だったら、音はするでしょうし、円形に集まったりはしません。やがて、6つの光は一つになり、また光がいくつかに散らばり、一瞬で消えてしまったそうです。

 この家から光が見えたフォーコナーズの先住民居留地は聖なる土地と古くから言われていました。ここではひんぱんにUFO が出現するそうですが、ここは、レイライン上にあるから、UFOがよく見られるのだという人もいます。レイラインは古くから今にいたるまで、地球上で不思議な力を持つ場所をつなぐ線だと言われていて、世界中にあります。

 前にブログに書いたイギリスのストーンヘンジを始めとする巨石群も、よくレイラインとして取り上げられています。レイラインは特別で強力な磁場をつなぐ線だと考えられています。そのような場所は古代から聖地として崇められ、日本を含め、世界中にあります。

 前にブログで書いたギザの3大ピラミッドも特別な磁場を持っていると言われています。UFOはレイライン上でよく目撃されるので、UFOが何らかのエネルギーを取りに来ているのではないかと考える研究家もいます。ある装置を使うとこれらのエネルギースポットが、スターピープルにとって、とてもわかり易い目印になっているのかは、謎ですが、私達にもエネルギーを与えてくれるかもしれません。

 レイラインの線と線との交差点を「ボルテックス」と呼ぶそうです。ボルテックスは「回転するもの」つまり「渦巻き」です。最も、一般的な渦巻きは竜巻です。実際に磁力が渦巻きのような回転をしている場所があるそうです。想像ですが、方位磁石はくるくると回りそうですね。先ほどのUFO多発出現地域のフォーコナーズでは渦巻きの形をしているモニュメントがあるそうです。

 ボルテックスはレイラインと同じく何かの目印なのでしょうか?ボルテックスは、ある空間から別の空間へ移動する目印になるのではないかと考える研究家もいます。さらにUFOが磁気の渦巻きの穴(ボルテックス)を利用して、宇宙空間を移動しているのではと考える人もいますが、不思議ですが現在の私たちには全くわかりませんね。むしろ古代の人々のほうが知っていたのかもしれません。

 次回は2016年の新年ですが、レイラインとボルテックス、エネルギースポットをもう少し調べてみたいと思います。
 良い年をお迎えください。 


 
スポンサーサイト

不思議な話 その151アメリカ先住民とスターピープル(地球外生物)(2)

ふたたび、「ムーホンファイル」からのまとめです。アメリカ先住民とスターピープルのつながりをさらに裏付ける話として、こんな話があります。「ムーホンファイル」ケースファイル#23660、2010年6月、アリゾナ州ナバホ族保留地サターンズビュー付近の牧場で、ナバホ族の女性を妻に持つ白人男性ジェフが、彼の牧場で荷降ろしをしていると、彼の馬が一斉に鼻息を荒くし始め、「ジェフは何か異様な気配を感じ銃をとってきました。牧場の上に見慣れない長さが30メートル、その高さ2.5メートルくらいの銀色の葉巻型UFOがありました。ジェフは白人なので、先住民の伝説を知りませんでした。彼は怖くなって、UFOらしき空中にあるものに向かってライフルを撃ちました。あたったような金属音がして、飛行物体は飛び去ったそうです。ジェフは空恐ろしくなり、この出来事をアメリカ先住民の妻に報告すると、ナバホ族である妻は、驚いた様子もなくスターピープルについて、夫に説明し始めました。その後ジェフ夫妻は、同じ渓谷で3回もUFOを見ました。

 そのサターンズビュー付近では昔からUFOがよく出現しているということを知ったジェフは、その後に現れたUFOを怖がらなくなりました。その後何の表示もない黒いヘリコプターが近くを低く飛んでいました。米軍の、UFOの調査に使われる特殊なヘリコプターではないかという噂があり、ジェフ夫妻は居留地の保安官に米軍のヘリが来たことを報告しました。保留地はアメリカ政府でなく先住民の自治体が治めているので、ナバホ族にとっては、UFOでスターピープルが居留地を訪問するより、アメリカ軍のヘリが自由に飛行しているほうが、問題なようです。軍や政府の介入は、先住民の人々には歓迎ではないのでしょう。そして、UFOなど未確認飛行物体が先住民居留地をひんぱんに訪れるのは、米軍のちからが及ばない地域だからだという人がいます。UFO研究家は、保留地はアメリカ政府の介入を受けることなくUFOを観察することができるといいます。

HANGAR1(ハンガー1)の資料は先住民保留地がUFOのホットスポットである理由が書かれているそうです。その理由の一つは政府による介入がないこと、もう一つは、人里離れた土地であることだそうです。

「ムーホン」ケースファイル1964年8月、ワシントン州ヤカマ先住民保留地では毎晩のようにUFOが現れるそうです。3人の先住民部族女性が火の見やぐらで見張りをしていました。この3人は30年以上の見張りの経験があります。防災の見張りとして火の見やぐらに立って、火事などの危険を防いでいます。ヤカマ族の火の見やぐらから見えるのは、火事だけではないそうです。UFOも頻繁にみられるそうです。

 ある晩、見張りのドロシアは別の2人と別のやぐらにいました。ドロシアは赤い光が行ったり来たりするのを目にしました。他の見張りに連絡すると、彼女たちも同じものを見ていました。さらに2つの光が現れましたが、彼女たちはこのような光は見慣れていました。光が現れると、自分の位置から飛行物体までの距離を測ります。その光は3~6分動きまわると、消えてしまいました。

 1972年、ヤカマの消防署長は、ジェイ・アレン・ハイネックというUFO研究家に調査を依頼しました。ハイネックは当時のUFOの現地調査の第一人者でした。そして、UFO調査プロジェクトグループの顧問科学者でした。ヤカマの消防署長に依頼され1972年~1974年まで、ハイネックはUFOの張り込み調査をしました。彼はカメラ、監視装置、磁気検査機器、などを持ち込みました。

40マイル×70マイルの決めた区域に6つの見張り台を置いて、彼は徹底的に調査しました。調査中ハイネック達は何度もUFO を目撃しました。ある夜はUFOが3箇所でしずく型の形をしている物体が黄色から緑に変わり、10分も見えていました。そして、停止したかと思うと、突然高い場所に上がり、猛スピードで飛び去りました。ヤカマ保留地のUFOにちなんで、UFO研究家で科学者のハイネックは、このしずく型UFOを新たに「ノクターナル・ライト」略してNLと名付けました。

 ハイネック氏によると、「ノクターナル・ライト」の定義は、①明るい光、②赤っぽいオレンジ色、(色が変化することもある)③航空機や自然の発光ではないことの3つです。ハイネックレポートは「ムーホン」に保管されていて、この定義は「ムーホン」で今でも使われているそうです。

 ヤカマのUFOは何世代にもわたって、目撃されています。この場所は、特別なエネルギーを発しているのではないかと言う人もいます。

 次回はスターピープルのまとめと、エネルギースポットやレイラインについて考えてみましょう。

続きを読む

不思議な話 その150 アメリカ先住民とスターピープル

 新しいテーマは 「スターピープル」についてです。ここでのスターピープルは、拡大解釈した、なんとなくスピリチュアルな人々という意味でなく、地球外の星から来た宇宙人の意味です。従って、過去の人生で宇宙人だったという人々や、「地球の人も大雑把にいうと宇宙の一員で「スターピープル」や「スターチャイルド」だよね。」という意味でないです。というのは、スターピープルの語源はアメリカ先住民の伝説で、地球外から来て、先住民を導いてくれる尊敬すべき人々という意味から来ている言葉かもしれません。もちろんアメリカに英語がもたらされる前から、それぞれの種族には「スターピープル」と同義の言葉があったと思います。アメリカ先住民のある種族の壁画では紀元前5000年以上前から(現代からだと7000年以上前)描かれているUFOやスターピープルとみられる絵があるのです。

スターピープルについては、「HANGAR 1 UFOファイルが眠る場所シーズン2#12の「スターピープルの存在」という番組から、まとめてみました。この番組は、最初に実際にあるUFO調査に基づいていますとテロップが出ます。前にも一度引用したことがあります。この番組では、MUFON(相互UFOネットワークの略で以下ムーホンと書きますね)という50年間にわたって、世界中の7万件のUFO目撃情報を収めている資料から引用して作ってあります。#12話では、最近の目撃例が載っていました。アメリカの先住民と関係のある目撃情報を集めているようです。

 「ムーホン」ケースファイル#15210、2009年1月30日のアメリカ、アリゾナ州ナバホ族の先住民保留地で牧場で暮らすナバホ族の家族(祖父母と10代前半の孫娘)が夕食をとっていた時、空に見慣れない物体が現れました。ナバホ族の老夫婦と孫娘は窓から遠くの空に明るい光を見ました。孫娘が窓に駆け寄ると、その光は次第に窓に近づいてきました。祖父も窓に近づいて、その光を見ましたが、祖父は恐れや困ったような顔をしなかったそうです。祖父は光を見て、落ち着いてむしろ嬉しそうに見えました。その円盤型の、孫娘にとっては見慣れない空飛ぶ船は、しばらく上空を旋回して、老夫婦の牧場に着陸したそうです。

 船が着陸すると、ライトが消え、子供くらいの大きさの人に似ていても、人間でないものが、船から降りてきました。小さな訪問者達は、懐中電灯のようなレーザーポインターの大きい光線がでる色とりどりのものを持っていました。カラフルな色のすじが 森に差し込んでいました。彼らが牧場や母屋を調べる間、この家族は黙って見ていました。孫娘は初めて見て怖くなりましたが、祖父はなんでもないというように、娘の肩に手を置きました。祖父はドアを出ると慣れているように、不思議な生き物に近づいていきました。祖父と宇宙人は何か話しているように見えました。そして宇宙人たちは船に戻り、彼が家にもどる頃には、UFOは飛び去って消えていました。孫娘の祖父が宇宙人と話すのは、初めてではないようでした。孫娘の祖父母たちは、その驚くような出来事を自然に受け入れているようでした。また、スターピープルに敵意はないようでした。ナバホ族とスターピープルとの間には、親しい関係にあるようです。ナバホ族にとってスターピープルは別世界から来て、彼らを導く存在であり、アメリカ先住民の祖先だと信じる人もいます。

他の先住民の部族の話があります。1970年11月アメリカ、モンタナ州グレーシア国立公園付近に住んでいるブラックフット族の少年トムは、学校の下校の途中で長老のオールドマンウルフに呼び止められました。彼は少年のトムに、聖なる丘を訪れた不思議な生き物について話したいと、下校途中のトムに話しかけました。冬の一部雪に覆われた山道には、トムの足跡の半分くらいの足跡がありました。長老はそれを指してスターピープルの足跡だとトムに言いました。トムとオールドマンウルフは足跡を追って山の上まで行きました。小さな足跡をたどり、3キロメートルくらい進むと、広場のような場所に出ました。足跡は地面に空いた丸い跡で消えていました。オールドマンウルフはトムにその丸い跡は宇宙船が離着陸をした跡だと説明しました。オールドマンウルフはスターピープルが長年にわたり、何千年もここへ来ているのだと話しました。少年はあたりを見回し、謎の訪問者を探しました。すると、トムは視界の端に何かがよぎりました。トムが見上げると、大きな円盤が空を上昇していったそうです。そしてUFOはあっという間に視界から消えました。

 オールドマンウルフは、トムにスターピープルは部族が何世紀にもわたって経験したことを伝えようとしました。アメリカ先住民の土地がUFOの出現のホットスポットとなっています。

 アメリカ先住民はUFOと深い関係があり、洞窟の壁画にも空飛ぶ盾とスターピープルを描いた絵があります。そのアメリカ最古のスターピープルを描いた絵はユタ州セゴキャニオンのもので、紀元前5000年前に遡ります。光のアパッチ族のアラン・タホヤという男性は、父親がインディアン居留区の保安官をしていました。タホヤも古代の壁画を見に行きました。壁画の下部には人や動物、空には宇宙船のようなものが、描いてありました。当時の人々はUFOとか宇宙人と呼ばずに、「スターピープル」と呼んでいました。

 長くなりそうなので、続きは次回書きますね。

 

不思議な話 その149男女の脳の違い(6)恋愛やセックス

 今回は「男女の脳の違い」のまとめです。「セックス」によって感じるということは、味気ない言い方をすると、触覚によって体の神経センサーに起こった刺激を、脳に伝えて、愛情や快感をもたらす化学物質を脳から出して、脳が反芻して感じる反応だと思います。つまり、「セックス」は脳でする、と言ってもいいのではないかと思うのですが、未来のSF小説や映画では、遠隔で体をふれあうことなくセックスをしている場面がよく出てきます。いわゆるバーチャルリアリティ上でのセックスですが、未来では可能になるでしょう。男女の違いはとても複雑で不思議ですが、脳の違いは性行動の違いにも現れます。以下の話は結婚している、いないにかかわらず、特定の固定のパートナーとの合意の上でのセックスの話です。

 ウィリアム・H・マスターズ博士とバージニア・E・ジョンソン(マスターズ)夫妻は、その結婚前から、婚姻中も含めて、20年間以上も人間の性的機能の科学的な研究を協力して行いました。二人は、スタッフやボランティアの人々とともに人間の性反応の生理学的な本質を追求しようと、努力しました。たくさんの試行錯誤の実験から、結果を導き出したり、性不全で壊れかけた夫婦の絆を取り戻そうと努力しました。彼らが研究を発表した1960年代後半や1970年までは、欧米の道徳的価値観のもと、セックスについての無知や神話や迷信のたぐいが横行していました。女性は受け身であり男性は、性に対して積極的でなければいけないなどです。これを「ダブル・スタンダード」というらしいのですが、女は女らしく、男は男らしい性行動をとるべきだというようなことです。社会の上でのセックスはそれまで、男性には寛容で、女性には厳しい行動規範を求めました。子供を作るための性行動でもあるのですが、皮肉なことに妊娠をさける避妊具や避妊薬の登場で、性に関するこのダブル・スタンダードな考え方に大きな革命を巻き起こしました。

 妊娠のためだけのセックスを強要されると、男は常に男らしく積極的で野性的でなければならず、女性はヴァージニティ(処女性)を重要視され常に受け身でなければいけないという考えから、「シングル・スタンダート」(男女の使い分けのない)同等なセックスの考え方ができて変化が起こりました。パートナー間でも、お互いに望まないセックスはしなくていいというものです。お互いが対等なパートナーとして、セックスを楽しむという考え方です。これには、セックスに対する責任も伴うというマスターズ夫婦のある本の序文を後で引用してみましょう。

 とりあえず、マスターズ夫妻が実験の過程で、発見した男女の性反応の違いは、男女の体と脳の仕組みの違いと、密接な関係があることが分かりました。男女ともに性反応には、「興奮期」と「平坦期」(高原期)と「オーガズム期」と「消退期」という4つの時期に分かれるそうです。女性もその時期はあるのですが、男性がこの4つの時期を決まったパターンで一通り経過して、消退期のあとは、しばらく性反応が鈍くなってしまうのに対して、女性は人それぞれによっても違いますが、同じ人で同じ相手とでも、そのコンデションによって多様な性反応を示すというのです。

 セックスはアートに例えられたりもしますが、よくあるたとえでは二人で真っ白なキャンパスに絵を描いているとすると、男性の絵の描き方は定形の描き方がありますが、女性には決まり事はなく、多様な描き方をするということでしょうか?男性の性反応は、一連の経過を辿って、消退期には、リセットされて0になります。その後はエネルギーをチャージして、興奮期にいたる刺激が必要になります。消退期の後は女性に興味を示さなくなる男性もいるわけですね。女性の場合は一からチャージする必要がないので、いろいろな経過をたどります。みんながみんな感じないかもしれませんし、100人100様ということになります。

 この過程の違いは、男女のセックスに長所ももたらしますが、欠点も与えます。良い点は変化に富んでいて、補いあうことができます。欠点は、女性が、男性を一方的だと感じたり、自分と関わるのは性的な行為自体だけが目的ではないかと誤解したり、気持ちが置いて行かれるように感じることです。ですから、女性の気持ちを汲むとしたら、すぐその場を立ち去ったり、背中を向けてすぐ寝てしまうのではなく、腕枕をして安心させる配慮があると関係が長続きするコツになるでしょう。それでもこれは個人差があるので、性行為の後もいちゃつきたい男性もいれば、すぐにその場を立ち去ろうとする女性もいるかもしれません。相手の気持ちを少し考えられる余裕があるといいですね。

マスターズ夫妻は、その後、男女の性不全の研究もしました。人工受精の技術も其の頃は黎明期だったのかもしれませんが、病院のオフィスでは、導入しつつ、精神面での性不全の治療も行いました。男性の性の不全は、心理的な原因か体の原因かで、セックスのできない状態になった患者さんを、実験的なカップルで治そうとしました。その原因をいろいろなアプローチでみつけようとしたのです。フロイトの精神医学的対処法だけでなく、キンゼイ博士の統計上のアンケートの研究とも異なり、性の問題で悩んでいる人々の実質的な救世主になりました。全部解決したというわけには行かなかったでしょうが、それまで、そのような問題を表に出して、治療するということがなかったので、それまでは、本人にとっては辛い問題を人に言えずに我慢するだけということだったのでしょう。夫妻は同性愛のカップルにも偏見を持っていなかったと思います。

 1974年にマスターズ夫妻が書いた対談集の本を見つけました。『The Pleasure Bond』(邦題『快楽のきずな』石川弘義氏訳)この本はパトナー間の性の悩みについて、マスターズ夫妻が対談形式で答えるという本で、その本のまえがきに訳者が「非常に多くの男女が、性の表現を楽しむという本来ならば、健康的な快楽であるはずのものを、欲求不満や恐怖に変化させてしまい、それにすっかりとりつかれてしまっているという状況について、どうしたらこんなあやまちを犯さずにすむかをおしえてあげることが本書の目的なのである。」と言っています。つまり、夫婦やパートナー間で、多くの性的諸関係の問題が出てきた時に、手を貸してあげようということなのです。現代の日本でも、パートナー間でのセックスレスが大きな問題になっています。若いカップルの間でも、セックスレスが多くなっているので、昔よりは出生率が下がっています。また、結婚するとか固定のパートナーと付き合う機会も昔より減ってきているかもしれません。これは、性に対する情報やそれのみでなく、恋愛に関する情報が溢れすぎていることも一因かもしれません。皆がこうするから同じようにするとか、こうしないからしないとか、恋愛やセックスは個人的な要素が大きいですが、人が生きる上で大切なことの一つです。性的なエネルギーはいい方向であれば生きるエネルギーにもつながります。軽んじられないことだと思います。

 最後に先ほどの対談集のマスターズ博士の序文を引用します。
 「歴史的に男性は性的な責任を負う役割をふりあてられてきたし、一方、女性はセックスを受け入れるという役割をおしつけられてきた。男と女をこんなステレオタイプ(月並みな考え)にはめてしまうのは、生まれながらにして両性に与えられている能力について、ほとんど何の知識もないか、考察が足りないせいなのだ。・・・略・・・セクシュアリティをすべて汚いジョークにしてしまう人もいれば、少しでもセックスを連想させる事項となるとすぐ目くじらを立てたり抑制したり、うるさく騒ぎ立てる人もいる。・・・セックスに対する現実的で、かつ満足の行くような考え方を発達させている人々がかなりいる。つまり一人一人、そのセックスの相手とともに、性的責任は双方で、わかちあうものだと学んできた人たちである。・・・(過去の)農業中心の社会においては、夫も妻も彼らに独特のライフスタイルで性的にうまくまとまることが必要であったし、またその機会にも恵まれていた。しかし産業革命が到来してまもなくダブルスタンダードは男と女を社会的にも、性的にも引き離していく手段となっていく。労働の倫理と社会的要求とによって、男と女の生活がはっきり区別されてしまったということに人々が気づくにつれて、セックスは男女共通の喜びの源であるという共通の概念がうすれていったのである。男と女は別々のゴールを目指すようになり、夫と妻はお互いの必要性を見失ってしまうことになる。それに加えて宗教的規制もあまねくいきわたっており、健康問題の専門家たちがセックスの問題をあつかうことに対して、社会はそれを受け入れるほど寛容性を持たず、また無知でもあった。・・・私たちは性反応を一つの自然な機能としての正しい位置から引き離して考えるようになり、そのため、セックスに関する間違った概念やタブーが社会構造の中で絶対に不可欠な部分を占めるにいたった。セックスすなわち罪であるという概念、生殖の為のみのセックスという考え方が大きくのさばり、人間的な暖かさのためのセックスとか共通の喜びのためのセックスなどという考え方は、すっかり影がうすくなってしまい、その挙句には、何百何千もの男女がひどい神経症的な、あるいはあきらかに精神病的な行動パターンにとりつかれてしまうことになった。このようにして、セックスの機能を他の自然な過程とはどこか違ったものにする考え方がしっかりと根をはり、その結果性的役割がわりあてられ、セックスの慣習が樹立され、セックスに関する制限がおしつけられるようになってしまった。」

 マスターズ夫妻の本の序文のほんの一部ですが、明治時代以降の近代化した日本や現代の日本にも、この価値観が浸透して、少なくない人々を苦しめているかもしれません。また、いろいろな問題、離婚が多発したり、セックスレスや少子化の問題にもからんでいるのかもしれません。
 
 長くなったので、次回は新しいテーマで書きましょう。
プロフィール

観音寺りえ

Author:観音寺りえ
アトラス研究所の観音寺りえです。

鑑定とカウンセリングご希望
の方は当研究所 
住所: 東京都文京区千石4-37-10 
TEL: 03-3942-1341
まで。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
FC2カウンター
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード