不思議な話 その239 運命について(4)

運命についての続きです。人の運命には、自らの意志で選べるものと、選べないものがあるのです。私達の心は、自由な存在ですが、個人の行動によって大きな歴史を変えられることは、歴史上の有名人以外まれなことです。自由意志のちからは、個人と社会そのどちらに注目するかによって、違ってきます。自然界にも様々な層があって、銀河や惑星といった私達から見ると、巨大な世界には、それから比較すると、ちっぽけな存在の自由意志などは、入る余地がない物理法則によって、動いています。

アイザック・ニュートンは世界を時計のようなものだと考えたそうです。それは、美しいほど精密で、十分な情報さえあれば、はるか未来の出来事まで、完全に予測できると、ニュートンは考えたのです。20世紀に入って、物理学の分野で、小さな量子の研究が進むと、ニュートンが考えたように宇宙は予測可能なものではないことが、分かってきました。量子の世界では、人が観測するまで、何もきまっていないようなのです。しかし、もし、量子よりもさらに小さなレベルのものが存在するとしたら、そしてそれが予測可能な世界だったら、話は違ってきます。

宇宙の法則は、コンピューターの世界のように二進法ではないか、という考え方があります。オランダの物理学者、ヘラルド・トホーフト氏は、量子よりもさらに小さい存在に注目しています。トホーフト氏は1999年にノーベル物理学賞を受賞しました。トホーフト氏は次のように言っています。「物理学をチェスに例えるなら、物理学者はチェスのルールを熟知しています。一方、チェスのルールを知らない人は、コマの動きは予測不可能です。量子学の分野でも、同じで、一つの素粒子の場所や動きを正確に知ることなく、線上に置かれているのです。マス目の外に置かれているものもあるのです。量子力学の理論によれば、素粒子の世界では、規則正いルールは存在しません。素粒子は神出鬼没で、様々な場所に存在します。それどころか、同じ位置に同時に存在することも、ありえるのです。量子力学はすばらしいですが、日常生活とかけ離れています。量子レベルの不確定さにかかわらず、宇宙は厳密な規則性に従っています。」と言っているのです。

彼はさらに「宇宙は私達の運命をコントロールしているのです。私は宇宙を巨大なコンピューターとしてみています。宇宙は皆が使っているPCと基本的には同じものです。サイズとスピードはケタ違いで、扱う情報量は膨大なものになります。それは、人間の尺度を遥かに超えています。コンピューターのように、0と1の二進法のように、宇宙を動かす、最も基本的な要素を見つけることが出来るでしょう。基本的なものの一つはその大きさです。例えば、私達が普段生活している場所、家などでは、落としたコインを探すことは、比較的容易ですが、ミニチュアの街で、ミニチュアのコインを見つけることは、ほとんど不可能と言っていいでしょう。」

トホーフト氏は、原子の大きさの何兆分の一の遥かに小さいものの世界に目を向けています。プランクスケールは、宇宙の計測の基本となるあらゆる存在の根底をなすそうです。「それは、現在知られている量子の層より、遥か下に位置しています。0と1で構成されたコンピューターの2進法に近いもの、この層からすべてのものが創造され、変化発展して行く。」とトホーフト氏は言っています。この層では、すべての出来事が予測可能になるそうです。

ブランクスケールの方法でみた宇宙は、チェスのコマが意外な方向に動いたり、ジャンプしたりはしないチェッカーゲームのように、隣のマスにしか影響を与えてくれません。2進法の世界では、遠くから見ていると全てが不確定だそうです。ミクロの世界では、何が起きているのかわからないと、全てが混沌に見えるそうです。その起源まで遡ると、宇宙は巨大なチェッカーボードかもしれません。あらかじめ定められた事でも、瞬間のレベルでは、自由意志があるように見えます。自由意志、選択の自由があるようにみえるのは、通常の力学に反しています。トホーフト氏は、「未来が過去に影響を与えることがある。」という面白い説を語っています。「ヒンズー教のカルマの概念のように、すべての行いは、良いことであれ、悪いことであれ、同じ強さで本人に帰ってくるという考え方があります。原因と結果のカルマが逆に働いていたらどうなるか?将来行うことが、過去に影響することがあるとしたら・・・」

ある物理学者は量子力学を、新たな見方で捉えています。その考え方から宇宙を捉えようとしています。ケン・オートン氏はカリフォルニアのサンノゼ州立大学の教授です。彼は「人間の日常のほとんどは、自然界の基本原則で説明できる。」といっています。
「例えば、ホームビデオ等のフィルムの巻き戻し、と逆回しすると家族のビデオもこっけいにみえます。早回しでも、逆回しでも、どっち向きに進んでも、同じ物理法則に従っている。」と彼は考えました。その延長線上に「物理学の法則は、人間の運命の選択も予測できるのか?」ということがテーマになります。あるスタート地点から、私達を導くゴールまで、基本的な法則は存在するのか、ということが疑問にうかびます。

アインシュタインは基本的な法則は存在すると考えました。彼の相対性理論では、私たちは、ブロック宇宙という中に住んでいるそうです。これは、過去が未来に影響を与えるのと同時に、未来が過去に影響を与えるという考え方です。オートン氏はそれを踏まえ、「未来は現在と相関関係があり、予測可能なもの」と考えました。それを可能にするのが、科学で、宇宙をひとつの連続した構造物と見るそうです。量子力学的な視点では、量子にもスタートとゴールがあり、その中間に不確定性があると考えると、矛盾しないようです。これを説明するのが、「逆因果関係」(未来が過去に影響を及ぼす因果関係)で、私達の未来の選択が、不確定性を引き起こしたとしています。出来事のはじまりと終わりは決まっていても、その中間は量子力学によって融通がきく、つまり、そこに選択の自由があるということです。

ニュートンの考える時計の宇宙観では、最初と最後も途中も決まっていて選択の自由はありません。相対性理論から導き出される宇宙論には、物事に最初からだけではなく、最後の状態から影響を受け、中間の出来事は不確定な部分があり、自由意志が存在できる余地があります。私達の運命はきまっているものの、どのようにしてそこへ行くかは決まっていません。

何を決めるか今は分かっていなくても、必ずどんな人でもその決定は行われます。過去は必ずしも、未来の結果を縛るわけではないのです。

このテーマを調べた私の考えでは、今の人生のあらすじもラフに決まっている台本のようなもので、細かいところは、自分の自由意志で決定することが出来ると思います。つまり、運命はある程度決まっていますが、細かい点では、運命は変えられるともいえます。私が出している、その人それぞれの二つとない大切な過去世も未来世もやはり、当事者が今関係している、現世の今と密接な関係があると思います。その点においては、未来を物理法則で予測しようとする、物理学者の考えに通じるところがあります。

現在に悩んでいるなら、ぜひ、過去世や未来世からの情報を聞きに来てください。役に立つこと、参考になることがあると思います。次回は簡単なまとめと、新しいテーマについて書きましょう。

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不思議な話 その238 運命について(3)

引き続き運命について考えます。2500年前のインドの釈迦が「無我」という考えに至りました。人間の肉体は物質の一つであり、私たちはその物質が動く時に出現する幻想のようなものなので、物質に執着してはいけないという考え方です。釈迦の考え方は、現代の神経学者にとって、馴染みやすい考え方のようです。カリフォルニア大学の認知神経科学者マイケル・ガザニガ氏は精神の働きを40年以上研究し、「認知神経学者の父」と呼ばれました。彼は、人間の精神は、神経回路を走る電気信号の産物であり、それ以上でもそれ以下でもないと結論づけています。精神を形作るのは「脳」で、精神活動と精神を形作るものの間には、例えるなら、コンピューターのハードウェアとソフトウェアの関係です。どんなコンピューターもソフトがなければ、ただの箱です。ソフトがハードを動かして、初めてコンピューターとして機能しているというのです。

私もこの考え方と同じものを、いろいろな人の過去世を見て感じました。時に肉体は精密な生体ロボットのように私には思えますがそこに、人間らしい魂というソフトが入っているような感じです。過去世と過去世の間の中間生にのぼる前に、肉体から離れるところを見ていくと、まるで、ハードウェアのパソコンから、電気的データベースのその人の情報が出ていくような映像が浮かびます。それは光のように見えますが、中身は過去世、前世、現世、未来世へと連綿と続く、その人自身の人生のデータ全てです。別の言い方をすると、魂といえるかもしれませんが・・・

話を『時を越えて』のガザニガ氏の言葉に戻します。精神的領域と肉体的領域が相互に作用して、意識や認知などのすばらしいものが生まれるのです。「人間は生きた優れた機械だ。」と彼は言っています。生きた機械が運命をコントロールできるか?というテーマには、ガザニガ氏は出来ると考えています。人間は多くの自動的なシステムに従っていますが、より高い次元では、自由な本人の決定が可能だというのです。ガザニガ氏は、人間の精神をいくつかの層からなる複雑なものとみなしています。

「数多くの層のうち、その一つがどう動くかは理解できても、それによって、別の層の働きが理解出来るとは限りません。例えば、水が一つの層だとすると、海の水が理解できても、海の水の波がどうやってできるのかは理解できません。両者に関わる法則は別のものだからです。水を理解しても、波を理解したことにはなりません。」と彼は言っています。

「車に例えても、いろいろなものが寄せ集まって車というシステムを作っています。車は単独で存在し、他の車と相互作用します。脳も他の人の脳と作用しあって、そこに存在しています。人との相互作用の中で、そこに存在する個人の責任の領域に、我々の自由意志が存在する。」とガザニガは考えています。世界に一人だけしかいないなら、個人の責任は存在しません。個人の責任は、2人以上の人間の相互作用から生まれます。私達が行動に移せば、他の人に影響を与え、もし、社会のルールや法律を破れば、罰を受けるため、選択肢は限られます。私達は、自分の行動に責任を持たなくてはなりません。どんな社会でも、一人一人が、大なり小なり、責任をもっています。私たちは、一定のルールに従ってはいますが、その範囲内で、選択の自由を持っています。また、ルールを破るという自由もあります。自由とは、まわりの情報をもっと手に入れ、もっと賢くなることという考え方もできます。自由を実現できるのは、優れた機械でもある私達の脳だけです。

ある科学者は私達がある一定の法則に従っていることを発見しました。この社会の動きが、惑星の動きと同じように、予測可能だと言う意見があります。キリスト教では、人の運命は神によって定められているといっています。ショーン・ゴーリーという人は、物理学者で、陸上の十種競技の選手です。なぜこの社会は、伝染病が起こり、戦争が起こるのか?ゴーリー氏は、人間の行動も予測できると考えています。人が駅などで、大勢の中、動く様子を見ていると、行動にいくつかの基本のパターンがあることに気付きます。前を歩く人にパターンがあり、数秒から数分になってやがてバラバラになります。その反応スピードや目的地を変数として、計算すると3つか4つの変数を使えば、いくつかの行動パターンを計算で導き出すことが出来るそうです。駅の通路の中央に障害物があると、人は自分の動きに注目します。進むべきコースを自動的に脳で考えます。


戦争は昔から人を苦しめていますが、戦争の引き金は予測可能か?というテーマがあります。戦争に関する膨大な情報を収集して、混沌とした中からゴーリー氏は、一定のパターンを見出すためのコンピューターのシステムを考えました。彼のシステムはアメリカの防衛関係者の間で、高く評価されているそうです。彼は、戦闘地域での数と規模の間に明確な数学的関係を見出しました。人々が戦闘地域でどういう選択をするのか、ある程度数値化できます。世界中の戦闘地域で、同じ行動パターンを導き出すことが出来るそうです。(古代には占い師や風水師などの軍師に頼っていた、戦争での判断を、コンピューターの計算に委ねるわけですね。)戦争が起きるタイミングや状況を正確に予測できるようになったというのですが・・・コンピューターの未来予測ですね。この方法で未来を予測できるなら、未来を変えることはできるのでしょうか?そしてその歴史の大きなうねりを作っているのは実は個々の人生の集積なのではないかと、私は思っています。

今と違う未来を望むなら、紛争を別の方法で、コントロールする必要があります。そのためには、様々な集団を研究対象にしなければなりません。大きな集団と小さな集団のトップをトップと底辺に置き換えて、研究対象は複雑多岐にわたります。ゴーリー氏は、世界の現状を表す方程式を見つけましたが、本当に見つけたいのは、未来を良い方向に変えられる方程式ですね。情報が多いほど、未来のデータをうまくコントロール出来ます。どんな強大な権力を持ってしても、人類の歴史を変えるのが、容易でないことは、人類の長い歴史が証明しています。古代ギリシャ人が言ったように、些細な事は変えられても、結局はあらがいようのない運命に人間は、しばられている存在なのでしょうか?

ゴーリー氏は「人々には自由意志があります。それは間違いありません。ただし、それは、ハードル競技に例えると、トラックの上のハードルを上げ下げしたり、どういうハードルを飛び越えるかという自由です。地球の重力そのものを消す自由はありません。もし、私達が戦争に行ったとしたら、戦場での行動はある程度は選択できます。しかし、戦死するか否かは、否応なしに決まっています。ここが、人間にとって不条理な部分です。」といっています。

私観音寺は、対象の方に会い、その人の持っているデータに直接アクセスして、未来世や未来を時々見ますが、これと同じように、人生の大まかな基本的台本のようなものは変えられませんが、「戦場でどう行動するのか?」と同じように細かい点はその人の行動によって、未来や未来世は書き換えられますが、大まかな、どこに生まれてどの体に入って、どの時期に人生を終了するかは、来世も来来世も、来来来世も決まっています。しかし、家族を作るとか作らないとか、この人と関わるとか、関わらないとか、結婚するしないというのは、その人が変えられるものだと思っています。

次回に運命についてさらに考えます。 


不思議な話 その237 運命について(2)

『時空を超えて』の番組は面白いテーマが多いですが、「運命か、自由意志か」の回では、自分の意志で運命は変えられるのかというのがテーマです。「人は目に見えない糸に操られた、人形のような存在なのか?」と問いかけています。

オハイオ州立大学の教授のデニス・シェーファー氏は、スポーツの試合中の選手がどのように動くか、を研究しています。スポーツの試合中の選手がどのように動くのか、その行動を通じて、人間の行動に影響している隠れた力を突き止めようとしています。デニス氏がこの研究を始めたのは、人の視覚認識とスポーツの間に、どのような関係があるかを調べようとしたためです。野球の外野手がどうやってフライをキャッチしようとするかです。殆どの人は、自分の行動、メカニズムを特に意識していません。キャッチボールをするのに、必要なプロセスの腕をどこまで伸ばすか、グローブをどの位置にもっていくかということを、たいていの人は意識していません。ほとんどのプロセスは意識していないことが重要です。動きについて、頭であれこれ考えません。スポーツの場合、考える時間は少ないほうがいいようです。頭で考えなくても、正しい位置にグローブを向けることが出来ます。その時の、自分の動きに司令を出すのは頭と考えがちですが、自分の考えと行動が一致しているのか確認することは、自分の意志で動いているのか知ることで重要です。デニス氏はそれを確認するための実験をしました。カメラ9台で、男性、女性、犬の動きを追って、フリスビーの円盤をそれぞれキャッチする時の行動パターンが違うかを検証します。

円盤をつかまえる動きをコンピューターで分析すると、一定の動きのスピードと円盤の軌跡を分析できます。動きと行動のメカニズムは男女、動物の犬もキャッチする動きは同じです。3者ともキャッチする行動は意識に上らない所で、実行しています。その点においては人間も犬も同じで、スポーツにおいては、人に自由意志は存在しない。人間は、ありとあらゆる動きを意識的にコントロールしているわけではないということでした。歩くや、食べるや仕事をするなどの行動は、意識されて行えます。

デニス氏は、自由意志の発生源を研究しました。頭脳と肉体は別々なものと考えられがちですが、脳におきることと、身体に起きることは、相関関係があることがわかったそうです。 昔から、人の頭脳と肉体は別々という二元論がありますが、神経学者のジョン・デイラン・ヘインズ氏はある実験をしました。それは、MRIに入った被験者の目のまえにスクリーンを付け、ランダムな数字をみせました。被験者は自分で決めた好きな時に、赤いボタンを押します。左右のボタンのどちらを押すかは、被験者の自由です。脳内のスイッチによって、被験者が脳内のボタンを押すタイミングと、実際にボタンを押すタイミングの両方が記録されます。被験者はいつでも好きな時にボタンを押すことが出来ます。スクリーンには次々と文字が出ていて、押すと決めた時、どの文字がスクリーンに出ていたかを、実験者に伝えます。被験者が押そうと決めた時、決めた瞬間に出ていた文字を覚えておいて報告します。脳内のスキャンにより、実際にボタンを押す、1秒前に脳が押そうと決定していたことが分かりました。押す前に無意識の決定をしていたことが分かったのです。ボタンを押す決定は、脳の前の方、前頭前皮質と頭頂葉内側面、とで始まります。

情報は運動をコントロールするため、数秒間頭頂葉内側部にとどまるようです。そして、運動に命令を下す、補足運動野へ、それから、運動野へうつります。前頭前皮質で無意識の活動が起きて、それから、他の領域で意識的活動が始まります。被験者達は、ボタンを押すと決めた時、自分の自由意志によって決めたと思っていますが、実際は、ボタンを押す10秒前に無意識の決定が下されていました。これでいくと、自分の自由意志によって決めたというのは、幻想だということになります。

私たちは、自分で何かを決定したように思っていても、無意識がすでに行動を決めているのです。私たちは自分の行動をコントロールしているように見えますが、それは極めて限定されたものに過ぎません。この結論が、進学や就職や、結婚や住宅の購入など、の人生においての重大な決断にあてはまるのか、実験で検証するのは難しいようです。

人は自らの意志で、自由に決断を下していると思いこむのは誤りで、人は脳の活動によって、すでにプログラムされているのかもしれません。私達がどんな決断を下すかは、私達が意識する前にすでに決まっているという考え方です。

私達の人生の決定について、自由意志の入る余地があるのかを、次回さらに探ってみましょう。

不思議な話 その236 運命とは(1)

今回は運命についての話です。「運命」とは辞書などでは、人の意志をこえて、人間に幸福や不幸を与える力(ちから)をさしたり、そうした力によってやってくる幸福や不幸やあるいは、幸、不幸だけでなく、ある決まっていたようにみえる成り行きをさします。または、人生は、天命や神によって定められているとする思想に基づいて考えられている、決められていること。人の意志をこえて身の上に起きることです。

古代ギリシャの哲学者が議論した昔の時代から、運命について、皆が考えてきました。16世紀のキリスト教の宗教改革を行った一人である、ジャン・カルヴァンは、予定説で、「神の救済にあずかる者や、滅ぶものは、あらかじめ定められている。」と言っています。当時のキリスト教の新興宗教であるカルヴァン派の人々は、「神によって救われるようにあらかじめ定められた人間は、天命や職業を禁欲的に行い、成功する人間のはずである。」と言っています。

「天命」というのは、紀元前の中国で、殷(いん)という国から周(しゅう)という国への王朝交代期に、生まれたと考えられている受命思想というものから来ているそうです。それは、天帝(神のようなもの)がその機能の一部を王や国民である人々に分け与え、人のこの世での役割、使命、職業などを定めていると考える思想です。

運命をみるのが、国の盛衰にもからみ、個人の禍福にもからんでいたので、古代から預言者や運命を見る占い師は、大切にされました。四柱推命は中国の古代、暦が出来た時代からあったといいます。紀元前400年代の中国の戦国時代から、四柱推命はその元があったと言われています。春秋戦国時代は、たくさんの国がひしめき合って、天下を取ろうとしていました。戦争の勝敗は時の運ということもあり、軍師と占い易をするものは、戦争の予想するものとして、必ず必要でした。「易経」は占いに用いますが、その易の歴史は、最初、紀元前1700年も前の亀の甲をやいてそのひび割れの形で、吉凶を占いました。ト占という言葉の、トは、亀の甲のひび割れを表す表敬文字だそうです。周の時代に、亀の甲が入手しにくいので、蓍(めどぎ)という多年草の茎を占いに使うようになり、それを特定の方法で数えて、吉凶を占うようになり、後に蓍(めどぎ)でなく、どこにでも手に入る竹で代用され、現在の筮竹で、卦を出し、吉凶を占うようになりました。

易経は周易とも呼ばれ、「詩・書・礼・春秋・易」の五経の中の一つです。政治を学ぶもののバイブル「大学・論語・中庸・孟子」を四書と呼び、、中国や日本の百年前以前では、学問をするものは、必ず、この四書五経を学びました。約4000年前、紀元前1700年にできた亀甲占いは、進化して、易経の理論的占いとなり、紀元前770年~紀元前221年末期に鬼谷子によって、「断易」として完成し、現代まで伝えられています。

四柱推命は、紀元後1100年代に、南宋の徐子平が書をかいて、それが、四柱推命が記録に残された最古です。続いて紀元後1200年代に徐大升によって、『淵海子平』その後、中国で、明代から、清代の600年間で、10冊近くの四柱推命の研究書や解説書がでて、その後、中華民国から13冊も四柱推命の本がでています。中華民国は、中国本土から、台湾に移りました。今の中国大陸では、社会主義のために、表向きは宗教や、占いは禁止かもしれませんが、台湾では、現代になっても、四柱推命の占いが盛んですね。

古代から現代まで、世界中で占いのない国はないと思います。

断易や、四柱推命は大変歴史のある占いですね。最近できた、0学占いや、六星占術、や動物占いは、実は四柱推命の、「空亡」だけを陰陽に分けたりして取り上げ、それを人のタイプに分けたり、12年周期の運の高い時期や低い時期に当てはめている、比較的シンプルな占いです。四柱推命は、複雑で読み取りが難しく、読み取りにもいろいろな流派があるようです。

西洋占星術では、人は生まれた惑星の配置によって、その人生の起きることは決まっているという考えのもと、その人それぞれの出生図を出します。キリスト教世界の古代から作られた天宮図なので、天動説で地球が中心になります。

将来結ばれる人は、人の意志を超えた力によって、「運命の人」として、赤い糸で結ばれているという考え方も、古くから信じられています。

なぜ、歴史上、古代から現代まで、世界中の多くの人々が「運命」を気にするのでしょうか?そして、自分の運命だけでなく国の運命や、その時代の行く方向を気にするのでしょうか?昔から続いた戦争の影響もあるのでしょう。大きな大義や戦争の前では、命の儚さやルーレットのようにあるものは命が助かり、あるものはダメだったりします。その境目は何なのかと人々は考えます。そこには、「運命はすでに決まっているのか?あるいは人の意志で変えられるのか?」という人間が常に持ち続ける命題があります。そして、多くの人々は、「幸せになりたい、という思いや未来への希望」を運を事前に知ることによって、安心を得たいのではないかと思います。

モーガン・フリーマンがナビゲーターをしている、『時空をこえて』で、「運命か?自由意志か?」という題の回があって運に対して、物理学的なアプローチをしたり、科学的に分析しようとして、面白かったので、まとめてから、その後に運命についての私の意見を書きますね。

この番組では、「人がたどる道はさまざまで、運命を決めるのは、脳の働きと物理的法則だ」という意見を紹介しています。私たちに自由意志で未来を決定する能力はあるのでしょうか?

具体的なことは次回に書きますね。

不思議な話 その235 南極大陸のミステリー(4)まとめ

南極大陸は、世界一寒い場所で、最低気温はマイナス93.2℃だそうです。最高気温は、14.5℃で、地球上で最も寒く、風が強く、乾燥している大陸です。南極には4000万年前の氷の層が存在するそうです。南極大陸は北米大陸の1.5倍、日本の37倍の面積です。南極大陸の99%が氷で、南極の海は他の海と違って、温度が低く、プランクトンが多量に発生しやすいため、エビやイカなど海の生物が巨大化しやすいのだそうです。

『古代の宇宙人』の南極についてのまとめに入ります。アメリカ軍による南極探検は、1946年第次世界大戦後南極で大規模な調査を行いました。この「ハイジャンプ作戦」と呼ばれる活動には、4700名の兵士と13艘の戦艦と、1隻の航空母艦、多数の水上飛行艇が派遣されました。当時、政府は否定していましたが、その後この作戦の主な目的が明らかになり、南極大陸の利用可能地域にアメリカの領有権を広げようとしていたようです。

米軍の南極遠征中に奇妙な出来事が起こり、その調査を早々に切り上げたということです。その調査隊のまわりに、水の中から飛行物体が現れ、それは空飛ぶ円盤のような乗り物だったそうです。

水の中から、円盤が出てきて、ビームのようなものを発射しました。船が二つに切り裂かれ、飛行機も攻撃されました。その円盤はあまりにも速い早さで飛んでいたため、動きを目で追うことと、動きを予測することは、不可能だったそうです。

甚大な損害を受けた、米軍の艦隊は、国に帰るしかなかったそうです。米軍と当時の政府は、氷の下に遺跡があることに気づいていたとも考えれます。もし、ナチスが南極大陸で、地球外の技術を探していたのであれば、実際に発見したのでしょうか?

南極大陸のボストーク湖は、厚さ3200平方メートルの氷の下にある南極の氷底湖です。世界の氷底湖の中で、最も大きいです。2001年、この地域のデータを収集していたパイロットが、この地域の端で、磁場に異常があることを感知しました。長さ105キロメートル、幅75キロメートル、という範囲で、磁気エネルギーが発生していました。観測隊の一員として、何度かボストーク湖に行った人々は、確かにその地域で、磁気異常があったと話しています。磁気異常は、その場所にとどまらず、あちこちでありました。その磁気異常の原因が何なのか、突き止められませんでした。

南極には68の基地があり、ほとんどの基地は、特別な訪問許可が必要なようです。米軍の関係者も常駐しています。マクマード基地は、南極最大の観測所です。1200人ほど常駐しています。2015年アメリカ海軍の南極開発飛行隊に所属していた航空技術者が、ジャーナリストに南極大陸での奇妙な体験を語りました。1983年~1997年まで、南極に飛行機で、出動任務時に、しばらく特に変わったことがなかったのに、突然奇妙なことが起こりました。飛行中に乗務員全員が、丸く光る飛行物体を見たというのです。

その動きは奇妙で、その光はあっちの山、こっちの山、へそれぞれ別の動きをして飛び去ったそうです。それは、1度ではなく、何度も、何度も起きたそうです。その後、間もなくして、救急搬送の要請があり、急患を運ぶことになり、一刻を争うときに、飛行禁止区域を通る決断をしたといいます。彼らは、氷の中に、巨大な洞窟の入り口が、直径60メートルくらいの穴があるのを見たというのです。そこは、巨大な穴のせいで、磁気異常が起きていたとも言っています。飛行機を降りた彼らは、見知らぬ者たちに、穴の上を飛んだことで、厳重な注意を受けました。注意した者たちは、マクマード基地の関係者ではなく、ワシントンDCから来た役人のように見えたそうです。飛行隊の人々は、二度とその穴の上を飛ばないよう、念を押されました。

先程の1946年から1947年にかけて、米軍が行った大規模な南極観測プロジェクト「ハイジャンプ作戦」で、指揮官の海軍少将のリチャード・バードは、地下に続く巨大な入り口を、南極で見たと報告しています。バード少将は、1888年~1957年の人で、アメリカでの探検家でもあります。1926年5月9日に航空機による、初の北極点到達をしました。1929年11月28日から29日に、南極大陸ロス氷原の、リトルアメリカ基地から、南極点までの往復と初の南極点上空飛行に成功しました。その後、1946年から47年のハイジャンプ作戦をはじめ、1939年から1950年代まで、5度の米軍の南極調査の指揮をとりました。

リチャード・バード少将の報告によると、南極の穴は地球の奥につながっており、そこには氷がなく、奥には様々な種類の宇宙人(地底人かもしれませんが)が住んでいると報告しました。彼はアメリカに戻ると、ワシントンDCに呼ばれ、その報告に対しての、厳しい尋問を受けました。そして、2度と探索や報告をするなと、注意されたそうです。

南極大陸は数千年前までは、温暖な気候で、当時は森林で覆われていて、多様な生物が生息していたという説もあります。南極の氷がすべて消えた時、事実が表に出てくるのでしょうか?仮に南極の西部の氷がすべて解けてしまったら、世界中の海水は約5メートル上昇するそうです。

南極の氷が溶けていっていると思いきや、一部(西の沿岸部)では解けているとしても、NASAの航空宇宙局が2015年10月に発表した所によると、長年の定説を覆し、南極の氷が増えていると発表しました。その増えている量は、820億トンにもなるといいます。南極大陸の西の沿岸部では、2009年以来7万トン、60立法メートルの氷が海の中へ消えているようですが、他の氷が増えている地域と違ってなぜ、西部だけが解けているのかも、南極のミステリーです。地下に巨大都市があって、その都市熱で氷が溶けているとでも言うのでしょうか?

次回は運命とは何かとか、運命は変えられるのかというテーマで考えていきましょう。



プロフィール

観音寺りえ

Author:観音寺りえ
アトラス研究所の観音寺りえです。

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住所: 東京都文京区千石4-37-10 
TEL: 03-3942-1341
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