不思議な話 その88 ノアの方舟 洪水伝説

 最近ロードショーで公開され、現在はビデオになった『ノア 約束の船』を見ました。映画のあらすじや感想と、旧約聖書の洪水伝説、それにまつわる話を書いてみましょう。まだ映画を見ていない人には、ネタばれの部分があります。

 映画の『ノア 約束の船』は2014年6月13日に公開されました。監督はダーレン・アロノフスキーという人で、『ブラックスワン』という映画も作った監督です。俳優陣がすごくて、3人アカデミー賞俳優が出てきます。主演はラッセル・クロウ(ノア)、ジェニファー・コネリー(ノアの妻)、アンソニー・ホプキンス(ノアの祖父)、息子に『パーシー・ジャクソン』のローガン・ラーマン、養女に『ハリーポッター』のハーマイオニー役のエマ・ワトソンなどが出ています。映像がとても綺麗でした。CGもたくさん使われていますが、あまり違和感は感じませんでした。夕日の赤い色をバックに人物の黒い影で心象風景がよく表現されていました。

 映画になりにくいお話のノアの方舟の伝説を、CGを使ったとはいえ、よく描いていました。天使の解釈もおもしろく、ユニークでした。ノアの方舟のために神に姿を変えられていたのか、という伏線もありました。

 この映画独特な解釈で伝説や旧約聖書の話とは少しストーリーが違っていました。

 簡単なあらすじは、主人公のノア(ラッセル・クロウ)は、神が堕落した人間を滅ぼす為に、大洪水を起こすということの予知夢を見させられます。新しい世界にひとつがいずつの動物を乗せて種を保存するために、ノアに巨大な船を作らせます。堕落した人間のリーダーでカインの末裔(エデンの園を追放されたアダムとイブの子孫の3兄弟長男カインはすぐ下の弟アベルを殺します。)で王のトバル・カインは、自分の欲で動く男で、昔も欲のためにノアの父親を殺して、エデンの園の記憶として家宝になっていた黄金の蛇の皮をノアの父から盗みました。

 トバルの仲間が村を襲い、お腹を深く切られていましたが生き残った少女イラ(エマ・ワトソン)をノアは助けます。ノアの一家もトバルらに追われ、がけから降りて、岩の怪物が住んでいるところに逃れますが、実はその怪物は、エデンの園から人間を助け、天を追放された天使たちでした。落ちてきた時に岩が溶けてからだにまとわりついたのです。岩の中に明るい光がやどっているのですが、天使たちは岩のよろいの中から出ることはできませんでした。天使が入っている岩の怪物は、ノア一家を殺そうとしますが、ノアの祖父メトシェラ(アンソニー・ホプキンス)のことを知っていて、ノア一家を助けてくれます。

 神は岩だけの土地に木を生やしてくれて、方舟の材料をノアに与えます。ノアと家族と天使たちは協力して100m以上の箱型の巨大な船を作ります。カインの子孫の堕落した人間は、方舟を盗もうと、方舟のそばで野営して、食糧に動物たちを殺します。彼らは仲間さえ食べようとします。一方ノアは家族に動物の肉は食べてはいけないと、木の実やフルーツや穀物でできた食糧を積みます。大勢のあらゆる種の動物たちがつがいで船に乗り込みます。ノアの妻(ジェニファー・コネリー)は薬の知識があり、動物たちを薬の煙で眠らせます。ノアの祖父は船に乗ることを拒否し、子供が産めないだろうと言われた養女のイラを祝福して、不妊の身体を治します。そして祖父のメトシェラは死んでしまいます。その後大雨が降りだして、堕落したカインの人々は方舟を襲ってきます。天使はノア一家の為に命をかけてカインの一族と戦い、命を落とすと光になって天に帰ることが出来ました。

 ノアには3人の息子がいて、長男はセム、次男はハム、三男はヤペテといいました。長男はイラと相思相愛で曾祖父メトシェラに祝福を受けたイラとセムは愛し合い船に乗ってから妊娠が分かります。洪水が起きて、人々は溺れますが、我欲の強いトバル・カイン隙を見て方舟に隠れて乗り込みます。次男のハムは負傷したトバルを行きがかり上助けて、トバルの暗黒面に引きずられそうになります。ハムはお嫁さんを連れ帰ろうとしたのですが、堕落した人々が船を襲おうとした暴動にお嫁さん候補を殺され、それを助けなかった父のノアを少し恨みます。

 イラの妊娠を知ったノアは夢の解釈で、人間は生き残ってはいけないのが神の意志だと思いこみ、イラとセムの子供、つまり自分の孫が男の子だったら、殺さずに育て、女だったら殺すと苦渋の決断を家族に告げます。人間は洪水後に生き残って、子孫を増やしてはいけないのだとノアは考えるのです。

 大切なつがいの動物を殺して食べたのはトバルで船に乗り込んだことが見つかり、ノアとトバルの戦いになりましたが、次男は父親を殺すようにそそのかされていたのですが、父ノアを助けるためにトバルを殺します。トバルは死に際に、ノアの父親から盗んだ蛇の皮をハムに渡します。

 長男セムとイラの子は双子で女の子でした。ノアは孫を殺そうとしましたが出来ませんでした。三男ヤペテの放った鳥が陸地をみつけ一家は、唯一の陸に上がり動物を放し、最初の人類になりました。ノアは愛ゆえに孫の命を断てなかったと、
長男、養女、妻に謝り、孫の双子の姉妹を祝福します。嫁のイラは、ノアが人類を残すか残さないか決断することが神の意志だったといいます。

 次男ハムは蛇の皮をノアに返し1人で旅に出ます。ノアはその蛇の皮で、孫たちを祝福しました。以上があらすじです。

 ノアの長男セムはアジア人の祖先だと言われています。その中にはユダヤ人も含まれ、ユダヤ人アラム人、ヘブライ人はセム語族とも言われています。

 ノアの次男ハムは、北アフリカの人類の先祖だと言われています。、アフリカ、中近東、パレスチナ、トルコの人々はハムの子孫ということです。
 
 三男ヤペテの子孫は、コーカソイドで欧米人、ロシア人、ペルシャ人(今のイラン人)、インド人だということです。

 次回は旧約聖書の創世記の神話と、映画との比較、洪水伝説を調べてみましょう。
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観音寺りえ

Author:観音寺りえ
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