不思議な話 その110 古代の神々の不思議な姿(1)インド

 世界の神々の不思議な姿を見て行きましょう。最初はヒンドゥー教です。この宗教は起源を紀元前2000年くらいからあるバラモン教から、聖典やカースト制度を引き継いで、土着の神々を神に組み込みながら、発展しました。ヒンドゥー教は紀元前5世紀ごろに成立しました。
 
 インドのヒンドゥー教の神々は多神教なので40人以上いて、その姿はとてもユニークです。日本の仏教の仏像のモデルになった神様も多いですね。神話もそれぞれの神にあるようです。

 ギリシャ神話でいうゼウスにあたる最高神は、別名プラジャーバティのプラフマー神です。彼は自らを創造し、ヒンドゥー教の3最高神の1人です。梵天といい、宇宙の原理をつかさどる神です。その姿は水鳥ハンサに乗った、赤い肌の老人の姿で描かれます。手にはそれぞれ数珠、聖典ヴェーダ、小壺、笏(しゃく)を持っています。

 3最高神のもう一人は、ヴィシュヌ神です。この神は別名ナーラーヤナで、仏教では那羅延天です。この神は、宇宙の維持をつかさどっています。ヴィヌス神はアヴェターラと呼ばれる10の姿に変身します。変身した姿のクリシュナ、ラーマが有名で、クリシュナは叙事詩「マハーバーラタ」でラーマは「ラーマーヤナ」で語られます。

 創造神プラフマー、維持神ヴィシュヌに対し、シヴァは破壊をつかさどる神です。別名はマハーカーラ(大いなる暗黒)で日本では七福神の1人である大黒天(食べ物や財福をつかさどる神になります。仏教だけでなく神道の神様にも影響を与えていますね。このシヴァは宇宙の寿命が尽きた時に世界を破壊します。ヒンドゥーでは3神一体(トリムルティ)の考え方がありますが、現代では、プラフマー神を信仰する人は減り、ヴィヌス神とシヴァ神を信仰する人々が多く、それぞれヴィヌス教、シヴァ教と呼ぶそうです。

 ヒンドゥー教は神々への信仰と同時に、輪廻や解脱(悟りをひらいて、生まれ変わりから抜けること)という考え方が中心にあり、生活様式、身分(ヴァルナ)、職業(ジャーティ)を含んだ厳格な身分制度があります。

 カーストは親から受け継がれ、生まれた時にカーストを変えることはできないとされています。現在の人生の結果によって次の生で、高いカーストにあがることができると考えられました。現在のカーストは過去の生の結果であるから、今のカーストを受け入れて人生のテーマを生きるべきだというのです。(私が思うに、実際の生まれ変わりは、固定化した身分制度に何の影響もうけず、身分が極端に高い生れだったものが、来世では貧しい育ちであることが多々あります。生まれ変わりのシステムは、とても平等なものです。固定化された身分は全くありません。)

 カーストは1.ブラフミン、司祭とも訳され、神聖な職についたり、儀式を行うことが出来ます。2.クシャトリア、王や貴族や政治家や兵士の階級です。3.ヴァイシャ、商業、農業、牧畜、工業および、製造業などの職業につくことが出来ます。4.シュードラ(スードラ)古代では人が嫌がる職業につく人々でしたが、中世以降は、ヴァイシャは商売を、シュードラは農業や牧畜や手工業などの生産に従事する一般大衆や労働者をさすようになったそうです。

 カーストの考えと並んで、ヒンドゥー教には、四住期(アーシュラマ)という考え方があります。人生を四つの住期に分けて、それぞれの段階ごとに異なる目標と義務を設定します。四住期は上の3つの階級に適用され、シュードラ、と女性には適用されません。少し差別的ですね。

 最初は受胎から入門で12歳までは四住期に入りません。この時期は一人前とはみなされません。1.学生期は師匠に弟子入りして、聖典ヴェーダを学習します。クシャトリアは武人としての鍛錬や、政治の勉強もします。ヴァイシャも世襲の職業の勉強をします。現在では就学時期です。2.家住期、学生を終えると、家業につとめ結婚して家族を養います。男子をもうけて先祖の祭祀を絶やさないようにします。家住期には家長は家業を繁栄させてもうけてその金を寄付することも重要です。3.林住期、家住期を終えると、解脱に向けた人生段階に入ります。孫の誕生を見届けた家長は家を離れ、荒野や林に住んで、質素で禁欲的な生活をします。(昔の日本のいおりに住んで隠居生活をするようなものですね。)4.遊行期、林住期を終えると、住まいを捨てて遍歴行者となって放浪し、解脱を目指す。(まさに釈迦のやったことはこの四住期の考えに近いですね。)

 神々の話にもどりましょう。釈迦もヒンドゥー教ではヴィシュヌ神の9番目の化身とされています。ラクシュミ―という神もヴィシュヌ神の化身で神の妃です。富と幸運の女神で、吉祥天のことを指します。

 シヴァ神とパールヴァティ神の間に生まれた長男は像の頭を持ったガネーシャ神です。パールヴァティ神が体を洗い、その汚れを集めて人形をつくり命を吹き込んだのが、ガネーシャで、障害を取り去り、財産をもたらすと言われ、商業の神、学問の神とされ、インドでは最も人気のある神です。

 次回は古代やイスラム圏の古い神を調べてみましょう。

スポンサーサイト
プロフィール

観音寺りえ

Author:観音寺りえ
アトラス研究所の観音寺りえです。

鑑定とカウンセリングご希望
の方は当研究所 
住所: 東京都文京区千石4-37-10 
TEL: 03-3942-1341
まで。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
FC2カウンター
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード