不思議な話 その144 人工知能(3)、男女の脳の違い

人工知能の話の最終話と脳つながりで、前にテーマにした男女の脳の違いを再び考えましょう。

前回のXマキナという映画に対してもう少し人間的なロボットの映画はたくさんあります。漫画アニメの「鉄腕アトム」はご存知のように完成された人工知能で、人間の脅威ではなく人間を助けてくれて共生出来る理想的な人工知能です。アトムのような性格と知性と善と悪との判断が人間より優れているロボットは作るのが実際には難しいかもしれません。なぜなら、ロボットをつくる人間が不完全なものだからです。

最近の映画で人工知能を扱ったものは、「チャッピー」という2015年の映画があります(見てない方にはネタバレを含みます。)3月にアメリカで公開され、5月に日本でも公開されました。おちゃめな題名ですが、内容は。ハードです。監督は「第9地区」や「エリジウム」でおなじみのニール・ブロムカンプ監督です。ロボットチャッピーを演じているのは、監督と仲の良いシャトー・コプリーという俳優さんです。南アフリカ出身なので、舞台はまたもヨハネスブルクの下町です。

 未来の南アフリカで、ヨハネスブルクの高い犯罪発生率を減らすため、南アフリカ警察は兵器製造のテトラヴァール社から犯罪をとりしまる警官ロボとして最先端の人工知能ロボットを購入します。そのヨハネスブルク工場では、ロボットの設計者で主人公の一人といってもよいインド系のディオン・ウイルソンが、オーストラリアから来た警備の技術者ヴィンセント・ムーアから嫌がらせを受けています。ムーアは自分の開発した脳波コントロールで動く攻撃ロボットの売り込みを警察に対して行って失敗します。ムーアはこの後、とても過激な行動にでます。優秀なディオンは、感情を持ち、人間の心を理解できることを目指した人工知能を開発します。テトラヴァール社のCEOは、ロボットへの人工知能搭載を拒否します。

 ディオンは、実験したくて、廃棄寸前のポンコツ警察ロボをごみ置き場から盗み、車で家に持ち帰ろうとします。その途中、ヨハネスブルクの下町のストリートギャングの、アメリカ、ニンジャ、ヨランダという名前のギャングに強盗にあい、ディオンは銃で脅され、ポンコツロボットに新しい人工知脳搭載のソフトウェアを入れさせられます。ギャング達はロボットに強盗を手伝わせようと計画したのですが、盗んだロボットはただの命令に従って動くロボットではなく、感情を持ってしまったロボットなのでした。ロボットは人間の子供のように怯えます。ディオンと女性のギャングの恋人ヨランダはロボットを落ち着かせ、「チャッピー」と名づけます。ディオンはロボットを落ち着かせるためや、教育するため、またロボットを守るために一緒にいることを望みますが、犯罪を企んでいるボスのニンジャは彼を倉庫のような隠れ家から追い出します。

 ニンジャが高額の借金をギャングの元締めヒッポに返済する期日まで数日しかありませんでした。ニンジャは生まれたばかりの子供のような何も知らないチャッピーにいろいろ教えてギャングにしようとして、変な身振りとスラング(ギャングの汚い言葉)を警察ロボチャッピーに教えます。ディオンはチャピーのことが心配でチャッピーを教育するためにギャングのところに再び戻ります。職場からアップデートのUSBを持ってきてチャッピーに付けます。それに気づいたディオンを妬んでいた職場のムーアは、ディオンの後をつけ
人工頭脳ロボチャッピーの存在を知り悪巧みをねります。

 抜けているところのあるギャング達は、チャッピーを兵器にするために、スラムにチャッピーを放り出しますが、チャッピーはスラムの子どもたちにいじめられながらも、お母さんのようなヨランダのもとに帰ろうとします。、倒されたチャッピーからムーアはUSBドングルを引き抜きます。

 チャッピーは手負いを受けながらも帰り着きディオンがチャッピーを修理します。それからのチャッピーの学習速度は驚異的で、言葉から武器の扱いまで出来るようになります。ディオンから殺人をしてはいけないという命題が与えられているので(ロボット三原則の最初の項目)、ギャングは「ナイフを使って眠らせるだけだよ」と言ってチャッピーを騙します。チャッピーは悪いこととは知らずに車強盗の手伝いをします。

 ムーアはデイオンのUSBドングルを使って、ディオンの開発したコンピューターの司令を受けて動くロボットをウィルスでダウンさせ、ロボットのいない街は暴徒によって破壊されます。チャッピーもウイルスの被害にあいますが、デイオンによって助けられます。学習してかなりの能力を身につけたチャッピーは自分の入っているポンコツロボットにバッテリーが残り少ないことに気が付きます。なぜ壊れたボデイを僕に与えたのとディオンを責めるチャッピーは、デイオンのいうことを素直にきかなくなります。強盗に成功したら新しい体を買ってやると言ったギャングを信じて、意識をダウンロードして別の機械に移す装置を簡単に発明してしまいます。チャッピーはテストでお母さんのようなヨーランダの意識を機械にダウンロードするのに成功します。そして、自分の意識も保存できる機械にダウンロードします。

 治安が乱れた折で、ギャングたちが銀行強盗をしているところがニュースに流れ、ムースは人間が乗れる大型兵器の出動を許可してもらい、ギャングより冷酷なムースはギャングの倉庫を突き止め襲いに来ます。ムースによって手下のアメリカは皆を命がけで守ろうとして、残酷な殺され方をしてしまいます。ニンジャはムースの兵器と戦いつつ恋人ヨランダと逃げようとしますが、ヨランダはニンジャとお互いをかばおうとして、銃撃されてします。デイオンは皆を守ろうとして致命傷を負います。怒ったチャッピーは、ムースのロボットに命がけで立ち向かい勝利します。「なぜ人間同士で傷つけ合うのか?」と傷を負ったムースに問い、チャッピーはムースを許します。

 チャッピーはディオンの意識(命)を救うため警官ロボットの一つにディオンの意識をいれ、彼はロボットになります。チャッピーはディオンから新しい警官ロボの体に自分の意識を戻してもらい、バッテリーの問題(死を免れます。)を解決します。そしてチャッピーはヨーランダの意識の入ったUSBをニンジャから受け取り彼女のために、また、ニンジャのためにヨランダの意識を入れるロボットを作ります。

 ヨハネスブルク警察は、街を混乱させたロボットの使用をやめ、人間の警官を増員します。姿を消したチャッピーたちを探しますが、
彼らはニンジャ以外全員ロボットになってうまく身を隠すのではないかというところで終わっています。

 監督さんの一貫したテーマとして、一旦知能を獲得したら、ロボットも人間も同じではないかという考え方があるのかもしれません。
「第9地区」の時は、宇宙人の移民が差別されて暮らしているのですが、その移民を監督する主人公は、最後には体が移民と同じエビ人間になってしまいます。差別する側も差別される側も変わり得ることがある。つまり同じでないかという論理が一貫しています。これは南アフリカの長い白人支配と現地の黒人の人々に対する搾取の歴史があったので、監督の明確なテーマになっています。白人と白人以外の人種も皆同じ人間なんだという考えを広げていくと、人間でない宇宙人やロボットも同じ生命あるものではないかということです。

 「チャッピー」でも、ロボットにとって創造主と言えるロボット技術者が、最後には殺されそうになって、その生命を救うためにロボットになりますが、これは技術者が望んだことではないのですが、人工知能を持つチャッピーにとっては、人間の命もロボットの命も等しく大事なのです。

 人工知能は良い教えつまりプログラミングをすれば、それを搭載したロボットは善をするでしょう。SF映画などでは、人工知能には2つの未来があって、人間や人間の未来を破壊するような結末になってしまうものと、人間の知能を超えさらに神の領域に入っていくような、善をなしたり、人間の良い面が現れる結末になるものとがあります。

 未来の人工知能型ロボットが人を傷つけたり、ロボット3原則を無視したプログラミングをされないように祈りたいものです。

 次のテーマは前にもとりあげたことがありますが、男性脳と女性脳の違いです。少し前にナショナルジオグラフィックで男性脳と女性脳に関する面白い実験をしている番組を見ました。男女の脳の能力の違いと思われるものは、どこから来たのでしょうか?男性が女性より優れていると思っている男性は、「男女では、生物として別の種と言っていいいほど、脳の作りが違うんだよ。」(男は優れて女は劣っている)と思い込んでいる人もいるでしょう。

 逆に女性は、「男性はある能力には優れているけれども、実生活では単純で騙されやすく馬鹿だ」と思っているかもしれません。また、男女の違いを理解し、互いに持っていないものを見つけて尊敬しあっているカップルもいるかもしれません。

 男と女の脳の仕組みや考えの違いを調べて、それを知ることで、男女間で起こる化学反応、つまり恋愛の役に立つことが出来るかどうか考えましょう。

 


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観音寺りえ

Author:観音寺りえ
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