不思議な話 その236 運命とは(1)

今回は運命についての話です。「運命」とは辞書などでは、人の意志をこえて、人間に幸福や不幸を与える力(ちから)をさしたり、そうした力によってやってくる幸福や不幸やあるいは、幸、不幸だけでなく、ある決まっていたようにみえる成り行きをさします。または、人生は、天命や神によって定められているとする思想に基づいて考えられている、決められていること。人の意志をこえて身の上に起きることです。

古代ギリシャの哲学者が議論した昔の時代から、運命について、皆が考えてきました。16世紀のキリスト教の宗教改革を行った一人である、ジャン・カルヴァンは、予定説で、「神の救済にあずかる者や、滅ぶものは、あらかじめ定められている。」と言っています。当時のキリスト教の新興宗教であるカルヴァン派の人々は、「神によって救われるようにあらかじめ定められた人間は、天命や職業を禁欲的に行い、成功する人間のはずである。」と言っています。

「天命」というのは、紀元前の中国で、殷(いん)という国から周(しゅう)という国への王朝交代期に、生まれたと考えられている受命思想というものから来ているそうです。それは、天帝(神のようなもの)がその機能の一部を王や国民である人々に分け与え、人のこの世での役割、使命、職業などを定めていると考える思想です。

運命をみるのが、国の盛衰にもからみ、個人の禍福にもからんでいたので、古代から預言者や運命を見る占い師は、大切にされました。四柱推命は中国の古代、暦が出来た時代からあったといいます。紀元前400年代の中国の戦国時代から、四柱推命はその元があったと言われています。春秋戦国時代は、たくさんの国がひしめき合って、天下を取ろうとしていました。戦争の勝敗は時の運ということもあり、軍師と占い易をするものは、戦争の予想するものとして、必ず必要でした。「易経」は占いに用いますが、その易の歴史は、最初、紀元前1700年も前の亀の甲をやいてそのひび割れの形で、吉凶を占いました。ト占という言葉の、トは、亀の甲のひび割れを表す表敬文字だそうです。周の時代に、亀の甲が入手しにくいので、蓍(めどぎ)という多年草の茎を占いに使うようになり、それを特定の方法で数えて、吉凶を占うようになり、後に蓍(めどぎ)でなく、どこにでも手に入る竹で代用され、現在の筮竹で、卦を出し、吉凶を占うようになりました。

易経は周易とも呼ばれ、「詩・書・礼・春秋・易」の五経の中の一つです。政治を学ぶもののバイブル「大学・論語・中庸・孟子」を四書と呼び、、中国や日本の百年前以前では、学問をするものは、必ず、この四書五経を学びました。約4000年前、紀元前1700年にできた亀甲占いは、進化して、易経の理論的占いとなり、紀元前770年~紀元前221年末期に鬼谷子によって、「断易」として完成し、現代まで伝えられています。

四柱推命は、紀元後1100年代に、南宋の徐子平が書をかいて、それが、四柱推命が記録に残された最古です。続いて紀元後1200年代に徐大升によって、『淵海子平』その後、中国で、明代から、清代の600年間で、10冊近くの四柱推命の研究書や解説書がでて、その後、中華民国から13冊も四柱推命の本がでています。中華民国は、中国本土から、台湾に移りました。今の中国大陸では、社会主義のために、表向きは宗教や、占いは禁止かもしれませんが、台湾では、現代になっても、四柱推命の占いが盛んですね。

古代から現代まで、世界中で占いのない国はないと思います。

断易や、四柱推命は大変歴史のある占いですね。最近できた、0学占いや、六星占術、や動物占いは、実は四柱推命の、「空亡」だけを陰陽に分けたりして取り上げ、それを人のタイプに分けたり、12年周期の運の高い時期や低い時期に当てはめている、比較的シンプルな占いです。四柱推命は、複雑で読み取りが難しく、読み取りにもいろいろな流派があるようです。

西洋占星術では、人は生まれた惑星の配置によって、その人生の起きることは決まっているという考えのもと、その人それぞれの出生図を出します。キリスト教世界の古代から作られた天宮図なので、天動説で地球が中心になります。

将来結ばれる人は、人の意志を超えた力によって、「運命の人」として、赤い糸で結ばれているという考え方も、古くから信じられています。

なぜ、歴史上、古代から現代まで、世界中の多くの人々が「運命」を気にするのでしょうか?そして、自分の運命だけでなく国の運命や、その時代の行く方向を気にするのでしょうか?昔から続いた戦争の影響もあるのでしょう。大きな大義や戦争の前では、命の儚さやルーレットのようにあるものは命が助かり、あるものはダメだったりします。その境目は何なのかと人々は考えます。そこには、「運命はすでに決まっているのか?あるいは人の意志で変えられるのか?」という人間が常に持ち続ける命題があります。そして、多くの人々は、「幸せになりたい、という思いや未来への希望」を運を事前に知ることによって、安心を得たいのではないかと思います。

モーガン・フリーマンがナビゲーターをしている、『時空をこえて』で、「運命か?自由意志か?」という題の回があって運に対して、物理学的なアプローチをしたり、科学的に分析しようとして、面白かったので、まとめてから、その後に運命についての私の意見を書きますね。

この番組では、「人がたどる道はさまざまで、運命を決めるのは、脳の働きと物理的法則だ」という意見を紹介しています。私たちに自由意志で未来を決定する能力はあるのでしょうか?

具体的なことは次回に書きますね。

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観音寺りえ

Author:観音寺りえ
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