不思議な話 その149男女の脳の違い(6)恋愛やセックス

 今回は「男女の脳の違い」のまとめです。「セックス」によって感じるということは、味気ない言い方をすると、触覚によって体の神経センサーに起こった刺激を、脳に伝えて、愛情や快感をもたらす化学物質を脳から出して、脳が反芻して感じる反応だと思います。つまり、「セックス」は脳でする、と言ってもいいのではないかと思うのですが、未来のSF小説や映画では、遠隔で体をふれあうことなくセックスをしている場面がよく出てきます。いわゆるバーチャルリアリティ上でのセックスですが、未来では可能になるでしょう。男女の違いはとても複雑で不思議ですが、脳の違いは性行動の違いにも現れます。以下の話は結婚している、いないにかかわらず、特定の固定のパートナーとの合意の上でのセックスの話です。

 ウィリアム・H・マスターズ博士とバージニア・E・ジョンソン(マスターズ)夫妻は、その結婚前から、婚姻中も含めて、20年間以上も人間の性的機能の科学的な研究を協力して行いました。二人は、スタッフやボランティアの人々とともに人間の性反応の生理学的な本質を追求しようと、努力しました。たくさんの試行錯誤の実験から、結果を導き出したり、性不全で壊れかけた夫婦の絆を取り戻そうと努力しました。彼らが研究を発表した1960年代後半や1970年までは、欧米の道徳的価値観のもと、セックスについての無知や神話や迷信のたぐいが横行していました。女性は受け身であり男性は、性に対して積極的でなければいけないなどです。これを「ダブル・スタンダード」というらしいのですが、女は女らしく、男は男らしい性行動をとるべきだというようなことです。社会の上でのセックスはそれまで、男性には寛容で、女性には厳しい行動規範を求めました。子供を作るための性行動でもあるのですが、皮肉なことに妊娠をさける避妊具や避妊薬の登場で、性に関するこのダブル・スタンダードな考え方に大きな革命を巻き起こしました。

 妊娠のためだけのセックスを強要されると、男は常に男らしく積極的で野性的でなければならず、女性はヴァージニティ(処女性)を重要視され常に受け身でなければいけないという考えから、「シングル・スタンダート」(男女の使い分けのない)同等なセックスの考え方ができて変化が起こりました。パートナー間でも、お互いに望まないセックスはしなくていいというものです。お互いが対等なパートナーとして、セックスを楽しむという考え方です。これには、セックスに対する責任も伴うというマスターズ夫婦のある本の序文を後で引用してみましょう。

 とりあえず、マスターズ夫妻が実験の過程で、発見した男女の性反応の違いは、男女の体と脳の仕組みの違いと、密接な関係があることが分かりました。男女ともに性反応には、「興奮期」と「平坦期」(高原期)と「オーガズム期」と「消退期」という4つの時期に分かれるそうです。女性もその時期はあるのですが、男性がこの4つの時期を決まったパターンで一通り経過して、消退期のあとは、しばらく性反応が鈍くなってしまうのに対して、女性は人それぞれによっても違いますが、同じ人で同じ相手とでも、そのコンデションによって多様な性反応を示すというのです。

 セックスはアートに例えられたりもしますが、よくあるたとえでは二人で真っ白なキャンパスに絵を描いているとすると、男性の絵の描き方は定形の描き方がありますが、女性には決まり事はなく、多様な描き方をするということでしょうか?男性の性反応は、一連の経過を辿って、消退期には、リセットされて0になります。その後はエネルギーをチャージして、興奮期にいたる刺激が必要になります。消退期の後は女性に興味を示さなくなる男性もいるわけですね。女性の場合は一からチャージする必要がないので、いろいろな経過をたどります。みんながみんな感じないかもしれませんし、100人100様ということになります。

 この過程の違いは、男女のセックスに長所ももたらしますが、欠点も与えます。良い点は変化に富んでいて、補いあうことができます。欠点は、女性が、男性を一方的だと感じたり、自分と関わるのは性的な行為自体だけが目的ではないかと誤解したり、気持ちが置いて行かれるように感じることです。ですから、女性の気持ちを汲むとしたら、すぐその場を立ち去ったり、背中を向けてすぐ寝てしまうのではなく、腕枕をして安心させる配慮があると関係が長続きするコツになるでしょう。それでもこれは個人差があるので、性行為の後もいちゃつきたい男性もいれば、すぐにその場を立ち去ろうとする女性もいるかもしれません。相手の気持ちを少し考えられる余裕があるといいですね。

マスターズ夫妻は、その後、男女の性不全の研究もしました。人工受精の技術も其の頃は黎明期だったのかもしれませんが、病院のオフィスでは、導入しつつ、精神面での性不全の治療も行いました。男性の性の不全は、心理的な原因か体の原因かで、セックスのできない状態になった患者さんを、実験的なカップルで治そうとしました。その原因をいろいろなアプローチでみつけようとしたのです。フロイトの精神医学的対処法だけでなく、キンゼイ博士の統計上のアンケートの研究とも異なり、性の問題で悩んでいる人々の実質的な救世主になりました。全部解決したというわけには行かなかったでしょうが、それまで、そのような問題を表に出して、治療するということがなかったので、それまでは、本人にとっては辛い問題を人に言えずに我慢するだけということだったのでしょう。夫妻は同性愛のカップルにも偏見を持っていなかったと思います。

 1974年にマスターズ夫妻が書いた対談集の本を見つけました。『The Pleasure Bond』(邦題『快楽のきずな』石川弘義氏訳)この本はパトナー間の性の悩みについて、マスターズ夫妻が対談形式で答えるという本で、その本のまえがきに訳者が「非常に多くの男女が、性の表現を楽しむという本来ならば、健康的な快楽であるはずのものを、欲求不満や恐怖に変化させてしまい、それにすっかりとりつかれてしまっているという状況について、どうしたらこんなあやまちを犯さずにすむかをおしえてあげることが本書の目的なのである。」と言っています。つまり、夫婦やパートナー間で、多くの性的諸関係の問題が出てきた時に、手を貸してあげようということなのです。現代の日本でも、パートナー間でのセックスレスが大きな問題になっています。若いカップルの間でも、セックスレスが多くなっているので、昔よりは出生率が下がっています。また、結婚するとか固定のパートナーと付き合う機会も昔より減ってきているかもしれません。これは、性に対する情報やそれのみでなく、恋愛に関する情報が溢れすぎていることも一因かもしれません。皆がこうするから同じようにするとか、こうしないからしないとか、恋愛やセックスは個人的な要素が大きいですが、人が生きる上で大切なことの一つです。性的なエネルギーはいい方向であれば生きるエネルギーにもつながります。軽んじられないことだと思います。

 最後に先ほどの対談集のマスターズ博士の序文を引用します。
 「歴史的に男性は性的な責任を負う役割をふりあてられてきたし、一方、女性はセックスを受け入れるという役割をおしつけられてきた。男と女をこんなステレオタイプ(月並みな考え)にはめてしまうのは、生まれながらにして両性に与えられている能力について、ほとんど何の知識もないか、考察が足りないせいなのだ。・・・略・・・セクシュアリティをすべて汚いジョークにしてしまう人もいれば、少しでもセックスを連想させる事項となるとすぐ目くじらを立てたり抑制したり、うるさく騒ぎ立てる人もいる。・・・セックスに対する現実的で、かつ満足の行くような考え方を発達させている人々がかなりいる。つまり一人一人、そのセックスの相手とともに、性的責任は双方で、わかちあうものだと学んできた人たちである。・・・(過去の)農業中心の社会においては、夫も妻も彼らに独特のライフスタイルで性的にうまくまとまることが必要であったし、またその機会にも恵まれていた。しかし産業革命が到来してまもなくダブルスタンダードは男と女を社会的にも、性的にも引き離していく手段となっていく。労働の倫理と社会的要求とによって、男と女の生活がはっきり区別されてしまったということに人々が気づくにつれて、セックスは男女共通の喜びの源であるという共通の概念がうすれていったのである。男と女は別々のゴールを目指すようになり、夫と妻はお互いの必要性を見失ってしまうことになる。それに加えて宗教的規制もあまねくいきわたっており、健康問題の専門家たちがセックスの問題をあつかうことに対して、社会はそれを受け入れるほど寛容性を持たず、また無知でもあった。・・・私たちは性反応を一つの自然な機能としての正しい位置から引き離して考えるようになり、そのため、セックスに関する間違った概念やタブーが社会構造の中で絶対に不可欠な部分を占めるにいたった。セックスすなわち罪であるという概念、生殖の為のみのセックスという考え方が大きくのさばり、人間的な暖かさのためのセックスとか共通の喜びのためのセックスなどという考え方は、すっかり影がうすくなってしまい、その挙句には、何百何千もの男女がひどい神経症的な、あるいはあきらかに精神病的な行動パターンにとりつかれてしまうことになった。このようにして、セックスの機能を他の自然な過程とはどこか違ったものにする考え方がしっかりと根をはり、その結果性的役割がわりあてられ、セックスの慣習が樹立され、セックスに関する制限がおしつけられるようになってしまった。」

 マスターズ夫妻の本の序文のほんの一部ですが、明治時代以降の近代化した日本や現代の日本にも、この価値観が浸透して、少なくない人々を苦しめているかもしれません。また、いろいろな問題、離婚が多発したり、セックスレスや少子化の問題にもからんでいるのかもしれません。
 
 長くなったので、次回は新しいテーマで書きましょう。

不思議な話 その148 男女の脳の違い(5)恋愛やセックス

キンゼイ博士の後、アメリカの有名な性科学者は産婦人科医ウィリアム・H・マスターズ(1915~2001)と後に心理学者になった研究のパートナーのバージニア・ジョンソン(1925~2013)がいます。二人は性科学研究に革命をもたらしました。

二人は、研究のパートナーでもあり、恋人でもあり、(一緒に仕事をして11年ほど不倫関係にありその後、マスターズ博士が離婚して再婚しました。)ふたりとも恋多き人で、21年間(1971年~1992年)の夫婦生活の後、マスターズ博士とバージニア・ジョンソン女史は離婚して、それぞれま た、再婚しています。(マスターズ博士はバージニアと離婚後50年来の初恋の人と再婚して死ぬまで連れ添ったようです。)バージニア女史はマスターズ博士との結婚は、短いのも入れて、4回めの結婚だったらしいです。精力的で、魅力的な女性だったのでしょうか?離婚してジョンソン女史は5度目の結婚をして、晩年はわからないのですが、2013年に88歳で老人ホームで亡くなったそうです。老人ホームではマスターズと名乗っていたそうで、二人で研究したころが一番輝いていたのかもしれませんね。マスターズ博士は、3度めの結婚相手と婚姻中の2001年に85歳か86歳で亡くなっています。

 1956年頃、二人は最初にワシントン大学で出会い、マスターズ博士は大学病院の産婦人科医で、性の研究をやり始めたところでした。ジョンソン女史は、ミーズリーで生まれ、高校を出て、4年間事務所で働き2回の短い結婚と離婚をして、向学心があった人なのか、ミーズリー大学に行きカンザスシティで音楽の学校に行きました。第2次大戦中は歌手になり、3回めの結婚をバンドマンとして、子供を2人産んで、育てながら離婚してワシントン大学のマスターズ博士の秘書になります。彼女は、とても有能で、マスターズ博士の助手となり、性の実験にも参加していきます。

 ワシントン大学のマスターズ博士の研究室では、性の研究室が置かれ、その後、世界で初めて実験的な性の研究で、約700人を被験者として、10000回の実験をしたそうです。性に関する医学的な問題や、性行為そのものを実験するのは初めてだったようで、実験に参加した人もボランティアであったようで、とても勇気のあることだと思います。

 1950年台は、宗教上の抑圧や倫理的立場からの抑圧もあり、ワシントン大学でも批判を受け、マスターズ博士の研究室は閉鎖して、辞めざる負えなくなりました。他の大学に紹介されていくのですが、そこでも疎んじられ、マスターズ博士とジョンソン女史は新しいビルにオフィスを開き、産婦人科医院と研究室を開きます。

 ワシントン大学での研究を1966年、『人間の性反応』という本にまとめ、その後『人間の性不全』を1980年に出版します。本を出版するにあたっても、世間の評価が賛否両論に分かれオフィスビルに移った後でも、妨害されたりします。ワシントン大学から、オフィスを開いてからの期間で、ジョンソン女史は心理学の学問を修了し、心理学者になります。そして、世界で初めてのセックスセラピストになります。男女の性行為の障害の相談にも乗りそれも実験データにしてしまうほどのたくましさでした。実験は器具などを使い、客観的に観察して、映像技師を専属で雇い、記録を詳細にとって学会でも発表しました。

 この間のことについて、2015年3月に公開されたアメリカのドラマ「マスターズ・オブ・セックス」で、シーズン1~3まで出ていて、それを見ると当時の状況がよくわかります。フィクションの部分も加えられているかもしれませんが、当時の時代背景がよくわかります。性を扱ったドラマとしては、まじめに取り上げられていて、重苦しい暗いイメージもつきまといますが、それもドラマの雰囲気を上手く盛り上げていて、計算されてよく出来ているドラマだと思います。ネットで配信されているようです。

 ドラマの内容は、実話を土台として、マスターズ博士とジョンソン女史の不思議な関係とまわりの人との生活や軋轢、二人のロマンスや不倫関係、その時代に与えた影響や社会の反応、研究によって、アメリカに性の革命を起こし、タイム誌の表紙を二人が飾るまでの経緯が描かれています。

 主演のマスターズ博士をマイケル・シーン(彼の演技は優れていると思います)、ジョンソン女史をリジー・キャプランが演じ、マスターズ博士の美しく結婚生活の不満を演技で上手く表現している奥さん役にケイトリン・フィッツジェラルドが演じています。シーズン4も作られる予定だそうです。

次回は男女の違いに注目してまとめてみたいと思います。

不思議な話 その147 男女の脳の違い(4)恋愛やセックス

前回、男女の脳の違いで、恋愛へのアプローチが違うということに目を向けました。

 男性と女性での使われる脳の部分の違いなのか、恋愛観が違うと言われています。男の人は、前の恋の一つ一つにこだわり、かつての恋を「名前をつけて保存する」とよく言われます。一方女性は、「上書き保存」に例えられ、前の恋愛の上に書き換えて恋愛するので、今の恋愛に夢中になってしまうと、前の恋愛の記憶が鮮明でなくなることも多いです。つまり、都合よく忘れる能力があるのかもしれません。しかし、今の恋愛には誠実です。ですから、相手が複数の女性と付き合うことを許さないのです。男性は、家庭にいる妻も好きだし、不倫の恋人も好きと分けて考えることができるので、別々のファイルに入れることが出来るのでしょうか?

  しかし、現代では、複数の男性と付き合ってみんな好きと言っている女性の脳は、男性脳優位なのかも知れません。

 女性は脳の働きから、感情についての話をしやすく、男性は事実に基づいての話を、重要視します。心の気持ちを話す女性に対して、目に見える事象や会話の論理的展開を重視する男性とでは、時として、すれ違うことがあります。例外もあり、男性脳優位な女性では、逆のこともおこりますが、大方は男性は男性脳の特徴が強く、女性の大半は、女性脳の特徴が強いです。

 この違いが大きい時は、些細な事から大きな喧嘩になってしまいます。どちらも「自分は正しいことを言っているのに、なぜ、相手に通じないの?」ということになって、相手にイラツキます。

 たとえば、夫婦共稼ぎで、同じくらいの時間に帰ってきた時に、夫から「ご飯まだ?」とか妻をいたわらないで家事の要求だけしてしまうと、妻が疲れていると、夫に切れてしまうこともあります。妻は仕事から帰って家事のことを言われて、ご飯の準備をしたくないというよりは、夫に「つかれているところ大変だけどお腹が空いているので、早くしてね。」という思いやりのある言葉か態度を求めているのかもしれません。あるいは、「ありがとう」の一言ねぎらいの言葉が欲しいのかもしれません。子育てについても、同様です。

恋人同士でも同じようなことが起こるかもしれません。恋人同士でも夫婦でも、あるいは、上司と部下の関係でも、男性は、女性が共感を求めていると思いながら話しを聞いてあげると、うまくいくかもしれません。逆に女性は、男性の言葉を複雑に解釈しないようにしましょう。男性の言葉を素直に受け取れないという態度に出るか、行動をとると、自分を信用してないのではと男性から思われてしまいます。信用されていないと感じると、男性は頑なな態度に出たり、話すのをやめてしまったりします。お互いに愛情があれば、意見がぶつかった時は、今相手が何を考えているか想像して、相手を思いやってあげることが、男女ともに大切です。

 性科学(セックスに関する学問の分野が確立したのは、つい最近、第2次大戦後です。アメリカの昆虫学者で性科学者のアルフレッド・キンゼイ(1884年~1957年)は男性の性と女性の性のレポートを、1948年と1953年に著しました。前者は『人間における男性の性行為』(1948)と『人間における女性の性行為』というタイトルです。

 これは、1940年代から50年代の個人のプライベートな性に関わる351の質問を、女性の解放も性の解放もされていない時代にアンケートにして個人面談をしました。当時、キンゼイ博士は、インディアナ大学の動物行動学の助教授でした。昆虫学者でもあったキンゼイ博士は「タマバチ」の生態を研究した時、見た目の形は同じでもどれ一つ同じ個体はないという生物多様性に注目します。そして、人の性(セックス)もこのように、バラエティに富んでいるのではないかと考えます。

 以下は映画「愛についてのキンゼイレポート」(2004年公開、監督ビル・コンドン)のあらすじなのですが、主人公の大学教授キンゼイ(リーアム・ニーソン)は教え子と恋に落ち結婚します。初夜のセックスに失敗し、主人公は医者の助言を受けます。それがヒントになって、主人公は結婚相談の窓口のようなものをして、「性教育講座」を開きます。財閥からの研究への寄付もとりつけ、3人の助手と全米を旅して、18000人にアンケートをとります。当時のアメリカはキリスト教への信仰を持つものが多く、性の学問への偏見と純潔教育が浸透しており、当時のアメリカの道徳で封じ込めていた、性にたいするタブーに挑戦することとなり、かなりの批判を浴びます。

 当時の国家や社会は、同性愛を犯罪者扱いしたり、マスタベーションを罪悪とするキリスト教の権威や常識への挑戦でもありました。

 キンゼイのサンプルは偏っているとの批判もありました。平均的アメリカ人でなく、刑務所に入っているか、いた事のある人の率が25%もあり、風俗産業に携わる人からのアンケートも非常に多かったので、世相を表していないという批判も少なからずありました。しかし、当時のタブーを破った研究は先駆けだと考えられます。キンゼイは批判も擁護の意見もさまざま受けましたが、性科学者の中の 先駆者になりました。

 次回も性科学の分野を調べてみたいと思います。

不思議な話 その146 男女の脳の違い(3) 恋愛やセックスの違い

前回に続き男女の違いを考えて行きましょう。今回の記事は私の独断と偏見?の男女観です。いろいろな反対意見もあると思いますが・・・私のこの考えも将来は変わるかもしれません。

  恋愛においては、例外はありますが、男性は恋を引きずり、女性は過去の恋を、次の好きな人ができるとサッと忘れるといいます。
これも、男女の脳の働きに違いがあるからでしょうか?男女の脳の違いを理解して行動すると、異性に寛容になるかもしれませんし、恋愛が成就することが出来るかもしれません。同性のカップルの場合は、どちらが女性脳や男性脳により近いかで判断すれば良いかもしれません。

 恋愛において比較的に、男性は熱しやすくさめやすい傾向が強いかもしれません。女性は徐々に恋愛への熱が上がっていくので、恋愛に慎重に見える人が多いですし、好きになるまでに 時間がかかります。男性は、好きな人を獲得するまでが一生懸命ですが、相手を手に入れてしまうと安心して、放っておいたり恋愛維持への努力をやめてしまうか、怠ける傾向があります。釣られた?ほうには嫌なフレーズですが、「釣った魚に餌はいらない」というのは自分のテリトリーに入ってきた配偶者に対してよく男性が思うか、使っているかもしれません。

 よく、男性はハンターで女性はハンティングされる対象という比喩もあります。でも最近は、肉食系、草食系という表現もあるので、ハンターとして例えるのは、性別通りとは限らず、積極的とか消極的とかの性格も影響し、男女のイメージが逆転していることも多いです。職業の男女差も少なくなってきたので、男性的職種、女性的職種などで、男女差が逆転することもあるかもしれません。

男性は、五感のうち、古代の獲物の狩りの影響か、視覚の情報に多く頼ることがあります。そうすると、女性の見た目に拘る人が多いです。痩せている人が好きな人もいれば、太っている人が好みな人もいます。しかし、健康で生殖能力の高い女性を求めようとする傾向は強いと思います。生物としての女性を見るとすると、若く外見のバランスが良く、ウエストはくびれ、胸と腰やおしりが大きい女性は、生殖能力が高いと判断されます。痩せている女性が、好みという男性の割合は、実はみんなが思っているよりも、少数かもしれませんので、パートナーを求める女の人は、あまり行き過ぎたダイエットはやめましょう。海外の番組のいたずらTVなどで、胸を強調した服を着たスタイルの良い若い女性が、胸に隠しカメラをつけて、通りがかりの男性に時間を尋ねる時に、男性の視線を数えると、、多くの男性がその胸を見る回数は顔や手足や他のものより多いそうです。女性にとってはむかつく話かもしれません。女性は外見を褒められるより中身を褒められたい人が多いそうです。
  

 男性の異性への好みは「蓼食う虫も好き好き」というところもあるので、年配でも、痩せていても、豊かな胸がなくても、悲観することはありません。女性特有の包容力、話していて、ほっとする、自分を好きでいてくれるという理由で、女性に惹かれることも多いのです。行為を示すと、恋愛の対象としてバランスが取れると思ったら、その女性の告白で、恋愛や結婚をしようとする男性も多くいます。男性は単純と言われることもあるので、女性からアタックする場合は、直球の方がいいかも知れません。それから男性に自分を追いかけさせるやり方が賢いかもしれません。

 逆に、男性は好きな女性に何回もアタックする性質をもっているので、女性は何回も好きだと言われると、その男性を自分の相手としてバランスが取れていると判断すると、恋愛の対象と見ることがあります。しかし、嫌いなタイプからアタックされると、ストーカー扱いになるので気をつけてください。女性の、判断は時に、その男性が「気持ちいい男性」か「気持ち悪い男性」かのどちらかの判断になることが良くあります。「気持ち悪い」と判断されたら、潔く諦めましょう。

 それから、女性には巣作りの本能があるので、自分を一緒にいて、守ってくれるという言葉や、「結婚」という言葉に弱いです。「永遠に愛する」という言葉も好きかもしれません。論理的に考えると、永遠というのは無理なのですが・・・女性は、巣作りの本能があるので、男性を総合的に評価することが、多いです。外見(背が高いとか、ルックスや着ているものなど)、経済的安定性で、どんな職業に付いているとか、年収などです。これは、子供を育て、自分を食べさせる力があるかどうかが重要なのです。これも本能が大きく影響しているのでしょうか?

 あと、自分を理解してくれるかという試金石も最近は、女性にとって重要な要素のようです。やりたい仕事をやらせてくれたら、主夫をやってくれる男性でもいいという人も少数ながらいます。(相手の男性に家事や育児を求める女性は、男性脳優位の傾向があるかもしれません。家で仕事をして、家事や育児をこなしたいという男性は、女性脳傾向が強いかもしれません。)

 差別的発言ではありませんが、育児は女性的になるので、男性が育児をやり過ぎると、やや、女性的な行動に傾くかもしれません。最近イクメンの男性が、土日に子供さんの面倒を見ているのはとても微笑ましく好感が持てますね。子供さんとのふれあいも大事ですが、余計なお世話ですが、やり過ぎると、男性らしさを抑えこんでしまい(ホルモンが影響しているようです。)、不満がたまるか、気を使って疲れがたまるということの無いようにしてください。、経済的分担、育児、家事分担はもちろん結婚生活で重要テーマです。

男性からの女性の特徴を書きましたが、外見に自信がなくても、経済的に自信がなくても、頭で考える恋愛ではなく、前世や過去世からの運命的な結びつきや縁がからむ恋愛と言うのは、相手のどんな条件やハンデや障害があっても、結びつく男女というのも少なからずいます。カップルのどちらかが会った瞬間「この人と一緒になるんだ」と気づくことも多いようです。性の相性が大変よくて、夫婦になるカップルも実は多いのです。夫婦になってからも、お互いに工夫してセックスの相性を上手くいくように努力すると、精神的安定と健康を手に入れられるかもしれません。

 次回は、ある性科学者の話から男性の性と女性の性に対する考え方の違いや感じ方の違いを考えましょう。「性」の問題はものすごく複雑で、難しいテーマで人間の健康的な生活と全く切り離すということはできないと思います。性の感覚はもちろん体の感覚器官を通して、最後は脳で感じているのです。フロイトは、精神的病気の原因はかなりの割合で、性的欲求不満にあると言いました。キリスト教の社会では長く性の学問はタブー視されてきました。日本では、一般庶民の性は欧米よりおおらかでした。

 現代の日本で、セックスレスが多くなってきたのはどうしてなのでしょうか?この原因も合わせて考えてみたいと思います。


不思議な話 その145 男女の脳の違い(2)

男女の脳の違いを見ていきましょう。男女の脳の違いは恋愛での助けになったり邪魔になったりすることがあります。

ナショナルジオグラフィックの番組で、「脳トリック(性別) 」というテーマをやっていました。性別による、脳の使い方の違いを実験で考察していて面白かったです。

 一般的に男性は方向感覚に優れ、女性は人の顔の見分けるなどの記憶に優れています。性の違いはものの考え方に影響してきます。男が男らしくなるのは、教育のせいか、遺伝のせいか、女が女らしくなるのは、環境のせいかホルモンのせいなのでしょうか?男女の行動や考え方の違いは、男女の脳の違いに関係しています。

 番組ではいくつかの実験をして男女の脳の違いを検証しようとしました。まず、いろいろな赤色を紙の上に描いて、男性と女性に見せたところ7つの色のパネルが全部違う色だと見分けられたのは全員女性でした。私も画面を見ていて7色の違いが見分けられましたが、男性は4種ぐらいしかわからない人が多いそうです。デザインなどをやっている人は男性でも全部見分けられるかもしれませんが、女性が男性より赤い色を細かく見分けられるのは、女性の脳が古代から赤い実を食料として収穫していたので、歴史的に赤い色を見分ける脳が発達したと言われています。栄養価の高い赤い実を家族に食べさせるために、赤い実の色を細かく理解する必要があったからです。

 これに対して、立体図形や図形パズルは男性の方が、早く見分けることができます。空間認識能力は男性の方が女性を上回る事が多いのです。男性が道を覚えるときは、東西南北の方向で考えますが、女性は建物や道にあるものの記憶で覚えようとすることが多いです。男性は脳内にコンパスを持っていると言われ、地図をみるのが、女性よりは得意です。これは、古代に狩りが仕事だった男性が家を出て、狩りをし、また、家族に獲物を持って家族の待つ家へ帰ってこなければならないので、すぐれた空間認識能力ができたといいます。

 数組のカップルに指示のとおりにゲームをして、お互いに見えないようにして、どちらが先にゲームを終わらせられるか、競争させたところ、男性は勝ちたいあまりに、指示をキチンと読まないで行動してしまいがちで、女性は最後まで指示を読んで勝つという実験がありました。男性は競争心が強く慎重さに欠け、女性は注意深く、指示に従うのが得意という結果になりました。

 また、カップルに、車のトランクの満タンに入っている荷物を、入っていたのと同じように積み直しをさせるという競技では男女のどちらが早く正確に積み直しが出来るか、実験したところ、女性は記憶力に頼って、トランクの荷物を積み直そうとして、なかなかうまく行かず、男性は空間認識で、どうすれば上手く入ってトランクが閉められるかを優先したので、男性の勝ちが多い結果になりました。

 12枚のパネルに同じ人の顔を2枚ずつ6人分入れてあるものを数秒見せられて、神経衰弱ゲームのように同じ顔を選ぶゲームでは、女性が圧倒的に勝利しました。人の顔を見分けるのが、男性より女性の脳のほうが得意なのです。

 もちろん、例外もあるでしょうし、女性の中にも男性脳優位な人もいれば、男性の中にも女性脳優位な人もいるかもしれません。

 番組の話以外でも、女性は男性より左脳と右脳をつなぐ脳梁が20%ほど太いので、直感力が優れていると言われています。だから、男性の浮気を細かいしぐさや口調などから見分ける能力があるとか、第6感が良いとか言われます。

 男性は、自分の居場所を含め、上下の位置関係を気にしますので、より社会的であると言われます。どちらが上かどちらが下かを気にします。恋愛や夫婦生活での喧嘩の原因がこの上下関係の位置づけが原因のこともあります。男女で同じ目線で上下関係を争うと、恋人同士でも夫婦でも別れることが多くなってしまいます。

 男性は古代の狩りをして獲物を取ってくるのと同じような心理で仕事に行っているので、安全な帰る場所を作ってあげると、其の女性のもとに帰って来ます。男性は自分のいつもやっていることやお定まりの1日の儀式のようなものを大切にします。それを尊重しないと、大変不満を持ちます。男性は、古代から長らく狩りをしてきたので、わかりやすい目標を決めて、その目標を達成することを喜びとします。そして、家庭内や付き合っている恋人同士で、小さくても役割を与えたり、目標を与えたりすると自分がいないとダメだろうといって、張り切ります。

 男性は女性とのつきあい方を、本来は動物的に多くの女性と付き合いたい本能を抑えこんで、理性で1人の女性と付きあおうとしています。それを理解していたほうが、女性はスムーズに男性と付き合えるかもしれません。

 逆に女性は、一人の男性と巣作り(家庭作り)をしようとして、男性に自分一人を守る誠実さを要求します。つまり、他の若い女性によそ見をされることを嫌います。女性は男性から、仕事で褒められるよりも、自分への励ましや、理解のある言葉をかけられたほうが嬉しいかもしれません。

もちろん、男性脳、女性脳の違いだけでは割り切れない複雑な感情もそれぞれの性にあり、例外もあります。次回はまとめをしながら、男女の恋愛に役に立つ話を考えましょう。
 
プロフィール

観音寺りえ

Author:観音寺りえ
アトラス研究所の観音寺りえです。

鑑定とカウンセリングご希望
の方は当研究所 
住所: 東京都文京区千石4-37-10 
TEL: 03-3942-1341
まで。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
FC2カウンター
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード